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公開番号
2025092194
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207923
出願日
2023-12-08
発明の名称
筒型防振装置
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
15/08 20060101AFI20250612BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】防振性能を確保しながら、車両の軽量化にも寄与し得る、新規な構造の筒型防振装置を提供する。
【解決手段】筒型防振装置10において、第一のインナ軸部材16と第一のアウタ筒部材18とが第一の本体ゴム弾性体20で連結された第一の防振装置12と、第二のインナ軸部材32と第二のアウタ筒部材34とが第二の本体ゴム弾性体36で連結された第二の防振装置14とが、軸方向に並んで配されている。第一のインナ軸部材16及び第二のインナ軸部材32と第一のアウタ筒部材18及び第二のアウタ筒部材34との何れか一方が、相互に連結されて位置決めされている。第一のインナ軸部材16及び第二のインナ軸部材32と第一のアウタ筒部材18及び第二のアウタ筒部材34との何れか他方は、車両において振動伝達系を構成する相互連結部における各一方の部材80,82に取り付けられると共に、軸方向の相対変位を許容された状態で相互に連結されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一のインナ軸部材と第一のアウタ筒部材とが第一の本体ゴム弾性体で連結された第一の防振装置と、第二のインナ軸部材と第二のアウタ筒部材とが第二の本体ゴム弾性体で連結された第二の防振装置とが、軸方向に並んで配されており、
該第一のインナ軸部材と該第二のインナ軸部材と、該第一のアウタ筒部材と該第二のアウタ筒部材との何れか一方が、相互に連結されて固定的に位置決めされており、
該第一のインナ軸部材と該第二のインナ軸部材と、該第一のアウタ筒部材と該第二のアウタ筒部材との何れか他方は、車両において振動伝達系を構成する相互連結部における各一方の部材に取り付けられると共に、軸方向の相対変位を許容された状態で相互に連結されている筒型防振装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記第一のアウタ筒部材と前記第二のアウタ筒部材とが、相互に連結されて固定的に位置決めされており、
前記第一のインナ軸部材と前記第二のインナ軸部材とが、前記振動伝達系を構成する相互連結部における各一方の部材に取り付けられると共に、軸方向の相対変位を許容された状態で相互に連結されている請求項1に記載の筒型防振装置。
【請求項3】
前記第二のインナ軸部材の軸方向端部に筒状部が設けられており、
該筒状部には前記第一のインナ軸部材に固定的に設けられたインナ連結部材が軸方向で摺動可能に挿入されている請求項2に記載の筒型防振装置。
【請求項4】
前記第一のインナ軸部材と前記第二のインナ軸部材との連結部分に中間弾性体が配されており、
該第一のインナ軸部材と該第二のインナ軸部材との径方向での相対変位が、該中間弾性体の変形によって許容されている請求項2又は3に記載の筒型防振装置。
【請求項5】
前記第一のアウタ筒部材と第二のアウタ筒部材とを相互に連結する別体のアウタ連結部材が設けられている請求項2又は3に記載の筒型防振装置。
【請求項6】
前記アウタ連結部材が、前記振動伝達系を構成する相互連結部における各一方の部材に対して前記第一の本体ゴム弾性体及び前記第二の本体ゴム弾性体によって弾性連結されることで、該振動伝達系における振動伝達経路上に位置して固有振動数をもった副振動系を構成している請求項5に記載の筒型防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車用のモータマウント等のパワーユニットマウントなどに用いられる筒型防振装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば自動車の内燃機関(エンジン)やモータ等のパワーユニットを支持するパワーユニットマウント等に筒型防振装置が用いられている。筒型防振装置は、例えば特開2023-074089号公報(特許文献1)にも示されているように、インナ軸部材とアウタ筒部材とが本体ゴム弾性体によって相互に連結された構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-074089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1では、パワーユニットから車両ボデーへの振動伝達を十分に低減するために、パワーユニットから車両ボデーへの振動伝達経路上に2つの筒型防振装置が直列的に配置された2重防振構造が示されている。即ち、特許文献1では、サブフレームであるフレーム2とパワーユニットであるモータユニット3とを防振連結する筒型防振装置としてのブッシュマウント21と、フレーム2と車両ボデーを構成するリヤサイドメンバとを防振連結する筒型防振装置としてのインシュレータ7とによって、2重防振構造が構成されている。そして、モータユニット3からリヤサイドメンバへの振動伝達が、それらブッシュマウント21とインシュレータ7との各防振効果によって低減されるようになっている。
【0005】
しかしながら、特許文献1のようなサブフレームを用いた2重防振構造では、鋼鉄等で形成される高剛性のサブフレームが車両の軽量化の妨げになり易く、防振性能を維持しながらサブフレームをなくして軽量化を図ることが求められる場合があった。
【0006】
本発明の解決課題は、十分な防振性能を確保しながら、車両の軽量化にも寄与し得る、新規な構造の筒型防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
第一の態様は、第一のインナ軸部材と第一のアウタ筒部材とが第一の本体ゴム弾性体で連結された第一の防振装置と、第二のインナ軸部材と第二のアウタ筒部材とが第二の本体ゴム弾性体で連結された第二の防振装置とが、軸方向に並んで配されており、該第一のインナ軸部材と該第二のインナ軸部材と、該第一のアウタ筒部材と該第二のアウタ筒部材との何れか一方が、相互に連結されて固定的に位置決めされており、該第一のインナ軸部材と該第二のインナ軸部材と、該第一のアウタ筒部材と該第二のアウタ筒部材との何れか他方は、車両において振動伝達系を構成する相互連結部における各一方の部材に取り付けられると共に、軸方向の相対変位を許容された状態で相互に連結されているものである。
【0009】
本態様に従う構造とされた筒型防振装置によれば、振動伝達系を構成する相互連結部間の軸方向振動の伝達経路上に、第一の防振装置の第一の本体ゴム弾性体と第二の防振装置の第二の本体ゴム弾性体とが直列的に配されている。それゆえ、軸方向の振動入力に対して、第一の防振装置による防振効果と、第二の防振装置による防振効果との両方が発揮されて、2重防振による優れた防振性能を得ることができる。
【0010】
しかも、筒型防振装置が第一の防振装置と第二の防振装置とによる2重防振構造を備えていることから、2重防振構造を構成するためにサブフレームを設ける必要がなく、サブフレームの省略による車両の軽量化を図ることも可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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