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公開番号2025110061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024003776
出願日2024-01-15
発明の名称フォーミング生成抑制材の製造方法及び廃タイヤのリサイクル処理方法
出願人個人
代理人個人
主分類B09B 3/30 20220101AFI20250718BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】廃タイヤから新規で優れた製鋼副資材であるフォーミング生成抑制材を提供する、またゴムとワイヤ片を容易に単体として分別してリサイクル使用できる技術を提供する。
【解決手段】廃タイヤを剪断粗破砕機に掛けて、ゴム片とワイヤ片とゴムが付着したワイヤ片の各粗破砕物の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた各粗破砕物の混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、ゴム片とワイヤ片の各細破砕物に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られたゴム片とワイヤ片の各細破砕物を1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃タイヤを剪断粗破砕機に掛けて、ゴム片とワイヤ片とゴムが付着したワイヤ片の各粗破砕物の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた各粗破砕物の混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、ゴム片とワイヤ片の各細破砕物に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られたゴム片とワイヤ片の各細破砕物を1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とすることを特徴とするフォーミング生成抑制材の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
廃タイヤを剪断粗破砕機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、0.3~5cm角のゴム片と0.3~5cm長のワイヤ片に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られた0.3~5cm角のゴム片と0.3~5cm長のワイヤ片を1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とすることを特徴とするフォーミング生成抑制材の製造方法。
【請求項3】
廃タイヤを一軸式剪断粗破砕機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られた0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片を1対0.8~1.2(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とすることを特徴とするフォーミング生成抑制材の製造方法。
【請求項4】
廃タイヤを剪断粗破砕機と磁選機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片に分別する工程(第1’工程)と、第1’工程で得られたゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片を剪断細破砕機及び磁選機に掛けて、0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片に分別する工程(第2’工程)とからなり、0.5~3cm角のゴム片はリサイクルゴム原料として0.5~3cm長のワイヤ片はリサイクル鉄原料として使用することを特徴とする廃タイヤのリサイクル処理方法。
【請求項5】
廃タイヤを一軸式剪断粗破砕機と磁選機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片に分別する工程(第1’工程)と、第1’工程で得られたゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片を剪断細破砕機及び磁選機に掛けて、0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片に分別する工程(第2’工程)とからなり、0.5~3cm角のゴム片はリサイクルゴム原料として0.5~3cm長のワイヤ片はリサイクル鉄原料として使用することを特徴とする廃タイヤのリサイクル処理方法。
【請求項6】
廃タイヤを破砕して得られたゴム片と廃タイヤを破砕して得られたワイヤ片の混合物を圧縮成形して製作されたフォーミング生成抑制材であって、前記ゴム片とワイヤ片の混合比が1対0.5~2.0(重量比)であることを特徴とするフォーミング生成抑制材。
【請求項7】
廃タイヤを破砕して得られた0.3~5cm角のゴム片と廃タイヤを破砕して得られた0.3~5cm長のワイヤ片の混合物を圧縮成形して製作されたフォーミング生成抑制材であって、前記ゴム片とワイヤ片の混合比が1対0.5~2.0(重量比)であることを特徴とするフォーミング生成抑制材。
【請求項8】
廃タイヤを破砕して得られた0.5~3cm角のゴム片と廃タイヤを破砕して得られた0.5~3cm長のワイヤ片の混合物を圧縮成形して製作されたフォーミング生成抑制材であって、前記ゴム片とワイヤ片の混合比が1対0.8~1.2(重量比)であることを特徴とするフォーミング生成抑制材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃タイヤに含まれるゴム、ワイヤー等を破砕、分離して得られるゴム片とワイヤ片ー用いるフォーミング生成抑制材及びリサイクル品に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
今日の車社会においては、多量のタイヤが生産され消耗されており、従来これらの廃タイヤの大部分は、何等分かに切断してゴム部分は燃料として使用されている。
そして他に、ゴムは再生ゴムとしてワイヤーは鉄材としてリサイクル使用されている。
しかし、廃タイヤの有効活用やリサイクル使用は充分に進んでいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4786618号公報
特開2006-349224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、廃タイヤの有効活用をさらに進めようとするものであり、廃タイヤを破砕して構成素材毎に分別し、各構成素材を一定割合で混合・圧縮して高炉の副資材(フォーミング生成抑制材)とする、又は分別された各構成素材は各々を単体原材料となしてリサイクル可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決すべく、本発明者は鋭意検討し。下記構成の本発明を開発した。
[1]廃タイヤを剪断粗破砕機に掛けて、ゴム片とワイヤ片とゴムが付着したワイヤ片の各粗破砕物の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた各粗破砕物の混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、ゴム片とワイヤ片の各細破砕物に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られたゴム片とワイヤ片の各細破砕物を1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とすることを特徴とするフォーミング生成抑制材の製造方法。
[2]廃タイヤを剪断粗破砕機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、0.3~5cm角のゴム片と0.3~5cm長のワイヤ片に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られた0.3~5cm角のゴム片と0.3~5cm長のワイヤ片を1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とすることを特徴とするフォーミング生成抑制材の製造方法。
[3]廃タイヤを一軸式剪断粗破砕機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片の混合物にする工程(第1工程)と、第1工程で得られた混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片に分別する工程(第2工程)と、第2工程で得られた0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片を1対0.8~1.2(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とすることを特徴とするフォーミング生成抑制材の製造方法。
【0006】
[4]廃タイヤを剪断粗破砕機と磁選機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片に分別する工程(第1’工程)と、第1’工程で得られたゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片を剪断細破砕機及び磁選機に掛けて、0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片に分別する工程(第2’工程)とからなり、0.5~3cm角のゴム片はリサイクルゴム原料として0.5~3cm長のワイヤ片はリサイクル鉄原料として使用することを特徴とする廃タイヤのリサイクル処理方法。
[5]廃タイヤを一軸式剪断粗破砕機と磁選機に掛けて4~8cm角のゴム片と4~10cm長のワイヤ片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片に分別する工程(第1’工程)と、第1’工程で得られたゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片を剪断細破砕機及び磁選機に掛けて、0.5~3cm角のゴム片と0.5~3cm長のワイヤ片に分別する工程(第2’工程)とからなり、0.5~3cm角のゴム片はリサイクルゴム原料として0.5~3cm長のワイヤ片はリサイクル鉄原料として使用することを特徴とする廃タイヤのリサイクル処理方法。
[6]廃タイヤを破砕して得られたゴム片と廃タイヤを破砕して得られたワイヤ片の混合物を圧縮成形して製作されたフォーミング生成抑制材であって、前記ゴム片とワイヤ片の混合比が1対0.5~2.0(重量比)であることを特徴とするフォーミング生成抑制材。
[7]廃タイヤを破砕して得られた0.3~5cm角のゴム片と廃タイヤを破砕して得られた0.3~5cm長のワイヤ片の混合物を圧縮成形して製作されたフォーミング生成抑制材であって、前記ゴム片とワイヤ片の混合比が1対0.5~2.0(重量比)であることを特徴とするフォーミング生成抑制材。
[8]廃タイヤを破砕して得られた0.5~3cm角のゴム片と廃タイヤを破砕して得られた0.5~3cm長のワイヤ片の混合物を圧縮成形して製作されたフォーミング生成抑制材であって、前記ゴム片とワイヤ片の混合比が1対0.8~1.2(重量比)であることを特徴とするフォーミング生成抑制材。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば廃タイヤから新規で優れた製鋼副資材であるフォーミング生成抑制材を提供することができ、またゴムとワイヤ片を容易に単体として分別してリサイクル使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、フォーミング抑制材を製造するフローシートである。
図2は、廃タイヤをゴム片とワイヤ片に分別してリサイクルするフローシートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明の実施の形態について説明する。
本発明では、まず廃タイヤを剪断粗破砕機に掛けて、(1)ゴム片と(2)ワイヤ片と(3)ゴムが付着したワイヤ片の各粗破砕物の混合物にする。
次いで、前記各粗破砕物の混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、ゴム片とワイヤ片の各細破砕物に分別する。
その後、ゴム片とワイヤ片の各細破砕物を、1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とする。
なお、圧縮時には、加圧熱が生じてゴム片の表層部が半溶融されバインダーとなってワイヤ片を融着し、成形物を形成することができる。
またこの際、少量のバインダ成分(例えば、樹脂成分、シリカゲル。水ガラス等)を添加して圧縮成形してもよい。
【0010】
好ましい具体的な工程は以下のとおりである。
すなわち、図1のフローシート(フォーミング抑制材用)に示すごとく、
第1工程において、廃タイヤを剪断粗破砕機(好ましくは一軸式剪断粗破砕機)に掛けて4~8cm角のゴム片とゴムが付着した4~10cm長のワイヤ片との混合物にする。
次いで、第2工程として、前記第1工程で得られた混合物を剪断細破砕機に、次いで磁選機に掛けて、0.3~5cm角のゴム片と0.3~5cm長のワイヤ片に分別する。
それから、第2工程として、前記第2工程で得られた0.3~5cm角のゴム片と0.3~5cm長のワイヤ片を1対0.5~2.0(重量比)で混合・圧縮してフォーミング生成抑制材とする。
(【0011】以降は省略されています)

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