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公開番号2025110808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004863
出願日2024-01-16
発明の名称精米ユニット
出願人株式会社サタケ
代理人あいわ弁理士法人
主分類B02B 7/00 20060101AFI20250722BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】操作者の経験や勘のような主観的な判断に頼ることなく、客観的な性状判定に基づいて、原料玄米を適切に精米できる精米ユニットを提供すること。
【解決手段】容積重が測定された原料玄米が第一研削精米部30へ送られる第一流路60と、原料玄米が第一研削精米部へ送られることなく第二研削精米部31へ送られる第一バイパス路62と、第二研削精米部を通過した原料玄米が強摩擦精米部40へ送られる第二流路64と、第二研削精米部を通過した原料玄米が強摩擦精米部へ送られることなく弱摩擦精米部41へ送られる第二バイパス路65と、を備え、制御手段5は、原料玄米の容積重に基づいて、第一バイパス路及び第二バイパス路に対して開閉制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
研削式精米手段と摩擦式精米手段と制御手段とを備えるとともに、前記研削式精米手段は、第一研削精米部と該第一研削精米部の下流に配置される第二研削精米部とを有し、前記摩擦式精米手段は、強摩擦精米部と該強摩擦精米部の下流に配置されるとともに該強摩擦精米部よりも弱い摩擦力で精米を行う弱摩擦精米部とを有する精米ユニットであって、
容積重が測定された原料玄米が前記第一研削精米部へ送られる第一流路と、前記原料玄米が前記第一研削精米部へ送られることなく前記第二研削精米部へ送られる第一バイパス路と、前記第二研削精米部を通過した原料玄米が前記強摩擦精米部へ送られる第二流路と、前記第二研削精米部を通過した原料玄米が前記強摩擦精米部へ送られることなく前記弱摩擦精米部へ送られる第二バイパス路と、を備え、
前記制御手段は、
原料玄米の容積重に基づいて、前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路に対して開閉制御を行う
ことを特徴とする精米ユニット。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記制御手段は、
原料玄米の容積重において軽量側基準値と該軽量側基準値よりも容積重が大きい重量側基準値とを設定可能な基準値設定部と、
測定された原料玄米の容積重と前記軽量側基準値及び前記重量側基準値とを比較して前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路に対して開閉制御を行う比較判断部と、を備え、
前記比較判断部は、
測定された原料玄米の容積重が、前記重量側基準値以上である場合は、前記第一バイパス路に原料玄米を通過させる一方、前記第二バイパス路には原料玄米を通過させず、
測定された原料玄米の容積重が、前記重量側基準値未満かつ前記軽量側基準値以上である場合は、前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路には原料玄米を通過させず、
測定された原料玄米の容積重が、前記軽量側基準値未満である場合は、前記第二バイパス路に原料玄米を通過させる一方、前記第一バイパス路には原料玄米を通過させない制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の精米ユニット。
【請求項3】
前記研削式精米手段の前段のライン上には、精米処理する前に原料玄米の容積重を測定することが可能な容積重測定手段を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の精米ユニット。
【請求項4】
前記重量側基準値は370匁/升以上の値である
ことを特徴とする請求項2に記載の精米ユニット。
【請求項5】
前記軽量側基準値は330匁/升未満の値である
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の精米ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原料玄米、例えば特定米穀(くず米)を精米するのに特に適した精米ユニットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
篩の網目から篩い落とされた粒が小さい米粒や、粒が少し欠けた米粒は特定米穀と称され、米菓、味噌、醤油、焼酎、ビール等の食品原料として使用される。特定米穀の品質は、容積重によって把握されることが多く、うるち米、もち米ともに330匁/升(687.5g/リットル)から380匁/升(791.6g/リットル)の範囲が標準的なものである。このような特定米穀は、形状や糠層の硬さに幅があり、その品質に応じて精米手法を変えることが望ましい。
【0003】
従来技術として、例えば特許文献1及び特許文献2には、研削式精米部の下流に摩擦式精米部を接続し、原料玄米の品質に応じて、原料玄米を、直接摩擦式精米部に通すか、或いは、研削式精米部を経て摩擦式精米部に通すかを選択できる精米機が記載されている。このような精米機によれば、要求される白度、歩留、胚芽残存率等の精米品質に対応しやすくなり、割れやすい原料玄米であっても割れを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-59848号公報
特開2013-248600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に記載されたような精米機は、操作者が原料玄米の品質を目視によって選別しながら、原料玄米を直接摩擦式精米部に通すか、或いは、研削式精米部を経たのちに摩擦式精米部に通すかを判断している。したがって、的確な精米を行うためには操作者の経験に基づく高度な判断能力が必要であり、判断に迷ったり、判断が不正確になる虞もある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑み、操作者の経験や勘のような主観的な判断に頼ることなく、客観的な性状判定に基づいて、原料玄米を適切に精米できる精米ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、研削式精米手段と摩擦式精米手段と制御手段とを備えるとともに、前記研削式精米手段は、第一研削精米部と該第一研削精米部の下流に配置される第二研削精米部とを有し、前記摩擦式精米手段は、強摩擦精米部と該強摩擦精米部の下流に配置されるとともに該強摩擦精米部よりも弱い摩擦力で精米を行う弱摩擦精米部とを有する精米ユニットであって、容積重が測定された原料玄米が前記第一研削精米部へ送られる第一流路と、前記原料玄米が前記第一研削精米部へ送られることなく前記第二研削精米部へ送られる第一バイパス路と、前記第二研削精米部を通過した原料玄米が前記強摩擦精米部へ送られる第二流路と、前記第二研削精米部を通過した原料玄米が前記強摩擦精米部へ送られることなく前記弱摩擦精米部へ送られる第二バイパス路と、を備え、前記制御手段は、原料玄米の容積重に基づいて、前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路に対して開閉制御を行うことを特徴とする精米ユニットである。
【0008】
さらに、前記制御手段は、原料玄米の容積重において軽量側基準値と該軽量側基準値よりも容積重が大きい重量側基準値とを設定可能な基準値設定部と、測定された原料玄米の容積重と前記軽量側基準値及び前記重量側基準値とを比較して前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路に対して開閉制御を行う比較判断部と、を備え、前記比較判断部は、測定された原料玄米の容積重が、前記重量側基準値以上である場合は、前記第一バイパス路に原料玄米を通過させる一方、前記第二バイパス路には原料玄米を通過させず、測定された原料玄米の容積重が、前記重量側基準値未満かつ前記軽量側基準値以上である場合は、前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路には原料玄米を通過させず、測定された原料玄米の容積重が、前記軽量側基準値未満である場合は、前記第二バイパス路に原料玄米を通過させる一方、前記第一バイパス路には原料玄米を通過させない制御を行うことを特徴とする精米ユニットである。
【0009】
さらに、前記研削式精米手段の前段のライン上には、精米処理する前に原料玄米の容積重を測定することが可能な容積重測定手段を備えることを特徴とする精米ユニットである。
【0010】
さらに、前記重量側基準値は370匁/升以上の値であることを特徴とする精米ユニットである。
(【0011】以降は省略されています)

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