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公開番号2025117446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012287
出願日2024-01-30
発明の名称テープ印刷装置およびテープ印刷装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人真菱国際特許事務所
主分類B41J 11/42 20060101AFI20250804BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷ヘッドとプラテンローラーとの間で挟持されているテープの挟持箇所に印刷を行う場合、印刷不良が発生することを抑制する。
【解決手段】テープ印刷装置1は、印刷開始命令を取得したときにセンサー43により検出されたテープTの先端と、印刷開始命令を取得したときに印刷ヘッド26とプラテンローラー17との間で挟持されていたテープTの挟持箇所E1と、のX軸方向における距離である挟持箇所距離CLを算出し、テープTの先端からテープTの印刷開始位置までのX軸方向における距離である余白距離MLが挟持箇所距離CLより短い場合、テープTが+X方向に送られた後、-X方向に送られる際に、挟持箇所E1に印刷が行われる間は、テープTのうち挟持箇所E1に対して+X方向に位置する第2箇所E2に印刷が行われる間より、遅い送り速度でテープTが送られるように送り駆動モーター45aを駆動する。
【選択図】図5


特許請求の範囲【請求項1】
テープが第1送り方向および前記第1送り方向とは逆方向の第2送り方向に送られるように、プラテンローラーを回転させる駆動モーターと、
前記プラテンローラーとの間で前記テープを挟持し、前記第1送り方向に送られていく前記テープに印刷を行う印刷ヘッドと、
前記テープの先端を検出する検出部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記テープの先端と、印刷開始命令を取得したときに前記印刷ヘッドと前記プラテンローラーとの間で挟持されていた前記テープの挟持箇所と、の前記第1送り方向における距離である挟持箇所距離を算出し、
前記制御部は、前記テープの先端から前記テープの印刷開始位置までの前記第1送り方向における距離である余白距離が前記挟持箇所距離より短い場合、前記テープが前記第1送り方向に送られる際に、前記挟持箇所に印刷が行われる間は、前記テープが第1送り速度で送られ、前記テープのうち前記挟持箇所に対して前記第2送り方向に位置する第2箇所に印刷が行われる間は、前記テープが前記第1送り速度よりも速い第2送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動することを特徴とするテープ印刷装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記余白距離が前記挟持箇所距離より長い場合、前記テープに印刷が行われる間は、前記テープが前記第1送り速度よりも速い第4送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記テープの先端が検出位置を通過したことを検出するものであり、
前記制御部は、前記印刷開始命令を取得すると、前記テープの先端が前記検出位置を通過するまで、前記テープを前記第1送り方向または前記第2送り方向に送らせ、前記テープの送りを開始してから前記テープの先端が前記検出位置を通過するまでの前記テープの送り長さと、前記第1送り方向または前記第2送り方向である送り方向と、に基づいて、前記挟持箇所距離を算出することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記余白距離が前記挟持箇所距離より短い場合、前記印刷ヘッドによる印刷開始から前記挟持箇所の印刷が終わるまでの間、前記テープが前記第1送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記余白距離が前記挟持箇所距離より短い場合、前記印刷ヘッドによる印刷開始から前記挟持箇所の印刷が始まるまでの間、前記テープが前記第1送り速度より速い第3送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記余白距離が前記挟持箇所距離より短い場合、前記印刷ヘッドによる印刷開始から前記挟持箇所の印刷が始まるまでの間、前記第3送り速度として、前記テープが前記第2送り速度より遅い速度で送られるように前記駆動モーターを駆動することを特徴とする請求項5に記載のテープ印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記余白距離が前記挟持箇所距離より短い場合、前記印刷ヘッドによる印刷開始から前記挟持箇所の印刷が始まるまでの間、前記第3送り速度として、前記テープが前記第2送り速度と同じ速度で送られるように前記駆動モーターを駆動することを特徴とする請求項5に記載のテープ印刷装置。
【請求項8】
前記テープの種別を取得する取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記取得部により取得された前記テープの種別に基づいて、前記挟持箇所に印刷が行われる間、前記テープが前記第1送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動するか、前記テープが前記第2送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動するかを切り替えることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
【請求項9】
テープが第1送り方向および前記第1送り方向とは逆方向の第2送り方向に送られるように、プラテンローラーを回転させる駆動モーターと、
前記プラテンローラーとの間で前記テープを挟持し、前記第1送り方向に送られていく前記テープに印刷を行う印刷ヘッドと、
前記テープの先端を検出する検出部と、を備えたテープ印刷装置の制御方法であって、
前記テープ印刷装置が、
前記テープの先端と、印刷開始命令を取得したときに前記印刷ヘッドと前記プラテンローラーとの間で挟持されていた前記テープの挟持箇所と、の前記第1送り方向における距離である挟持箇所距離を算出するステップと、
前記テープの先端から前記テープの印刷開始位置までの前記第1送り方向における距離である余白距離が前記挟持箇所距離より短い場合、前記テープが前記第1送り方向に送られる際に、前記挟持箇所に印刷が行われる間は、前記テープが第1送り速度で送られ、前記テープのうち前記挟持箇所に対して前記第2送り方向に位置する第2箇所に印刷が行われる間は、前記テープが前記第1送り速度よりも速い第2送り速度で送られるように前記駆動モーターを駆動するステップと、を実行することを特徴とするテープ印刷装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テープ印刷装置およびテープ印刷装置の制御方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されているように、テープを正方向および逆方向に送るプラテンローラーを回転させる駆動モーターと、プラテンローラーとの間でテープを挟持し、正方向に送られていくテープに印刷を行う印刷ヘッドと、を備えたテープ印刷装置が知られている。この種のテープ印刷装置は、印刷開始前にテープを逆方向に送ることで、テープの先端からテープの印刷開始位置までの余白距離を短くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-141061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のテープ印刷装置は、テープを送っていない状態においても、印刷ヘッドとプラテンローラーとの間でテープを挟持しているため、テープの挟持箇所に凹みが生じてしまう。このため、従来のテープ印刷装置は、テープを逆方向に送ってから印刷を開始する場合、凹みが生じた領域に印刷された印刷画像にドット抜けやかすれが生じるなど、印刷不良が発生する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のテープ印刷装置は、テープが第1送り方向および第1送り方向とは逆方向の第2送り方向に送られるように、プラテンローラーを回転させる駆動モーターと、プラテンローラーとの間でテープを挟持し、第1送り方向に送られていくテープに印刷を行う印刷ヘッドと、テープの先端を検出する検出部と、制御部と、を備え、制御部は、テープの先端と、印刷開始命令を取得したときに印刷ヘッドとプラテンローラーとの間で挟持されていたテープの挟持箇所と、の第1送り方向における距離である挟持箇所距離を算出し、制御部は、テープの先端からテープの印刷開始位置までの第1送り方向における距離である余白距離が挟持箇所距離より短い場合、テープが第1送り方向に送られる際に、挟持箇所に印刷が行われる間は、テープが第1送り速度で送られ、テープのうち挟持箇所に対して第2送り方向に位置する第2箇所に印刷が行われる間は、テープが第1送り速度よりも速い第2送り速度で送られるように駆動モーターを駆動する。
【0006】
本発明のテープ印刷装置の制御方法は、テープが第1送り方向および第1送り方向とは逆方向の第2送り方向に送られるように、プラテンローラーを回転させる駆動モーターと、プラテンローラーとの間でテープを挟持し、第1送り方向に送られていくテープに印刷を行う印刷ヘッドと、テープの先端を検出する検出部と、を備えたテープ印刷装置の制御方法であって、テープ印刷装置が、テープの先端と、印刷開始命令を取得したときに印刷ヘッドとプラテンローラーとの間で挟持されていたテープの挟持箇所と、の第1送り方向における距離である挟持箇所距離を算出するステップと、テープの先端からテープの印刷開始位置までの第1送り方向における距離である余白距離が挟持箇所距離より短い場合、テープが第1送り方向に送られる際に、挟持箇所に印刷が行われる間は、テープが第1送り速度で送られ、テープのうち挟持箇所に対して第2送り方向に位置する第2箇所に印刷が行われる間は、テープが第1送り速度よりも速い第2送り速度で送られるように駆動モーターを駆動するステップと、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
テープ印刷装置およびテープカートリッジの外観図である。
テープの一例を示す図である。
印刷ヘッド、センサーおよびカッターの配置を示す図である。
テープ印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
印刷開始命令を取得したとき、テープの先端がセンサーの検出位置より-X方向に位置している状態を示す図である。
印刷開始命令を取得したとき、テープの先端がセンサーの検出位置より+X方向に位置している状態を示す図である。
低速送り制御が行われる場合の送り速度の変化を示すグラフである。
低速送り制御が行われない場合の送り速度の変化を示すグラフである。
第1実施形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。
図9に続くフローチャートである。
第2実施形態に係る低速送り制御が行われる場合の送り速度の変化を示すグラフである。
第2実施形態に係る印刷処理の一部を示すフローチャートである。
第1変形例に係る低速送り制御が行われる場合の送り速度の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面を参照して、テープ印刷装置およびテープ印刷装置の制御方法について説明する。なお、一部の図面では、XYZ直交座標系による方向を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
【0009】
[第1実施形態]
図1は、テープ印刷装置1およびテープカートリッジCの外観図である。テープ印刷装置1は、長尺状のテープTに印刷を行う装置である。テープ印刷装置1は、装置ケース3と、装着部カバー5と、を備えている。装置ケース3の+Z方向の面には、操作キー群21と、ディスプレー22と、カートリッジ装着部23と、テープ排出口24と、が設けられている。
【0010】
操作キー群21は、テープTに印刷される印刷画像の編集操作など、ユーザーの各種操作を受け付ける。ディスプレー22は、印刷画像の編集画面など、各種情報を表示する。テープ印刷装置1は、ユーザーによる印刷画像の編集操作に基づいて、印刷データを生成し、生成した印刷データに基づいて印刷処理を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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