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公開番号2025117574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2025013863
出願日2025-01-30
発明の名称高温加熱箱及びその加熱ユニットの製造方法並びに仮撚テクスチャリングマシン
出願人欧瑞康(中国)科技有限公司,OERLIKON (CHINA) TECHNOLOGY CO., LTD.,無錫吉森机械科技有限公司,WUXI GISSEN MACHINERY TECHNOLOGY CO., LTD.
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F27D 11/02 20060101AFI20250804BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】高温加熱箱の加熱ユニットのコストを低減しながら熱伝導効率を向上させると同時に、加熱ユニットの抗酸化能力を向上させるとともに高温セルフ洗浄の目的を達成することができ、これによって人件費と洗浄時間を節約し生産効率を向上させる、高温加熱箱の加熱ユニットの製造方法、及び仮撚テクスチャリングマシンを提供する。
【解決手段】高温加熱箱の加熱ユニットの製造方法は、炭素-炭素複合材料に対してセラミックス化処理を行い、セラミックス化された炭素-炭素複合材料を生成することと、セラミックス化された炭素-炭素複合材料で加熱ユニット401の加熱部4011を製造することと、耐高温の金属で加熱ユニットの支持部4012を製造することと、固定部4014によって加熱ユニットの熱源、支持部及び加熱部を固定することによって、熱源の少なくとも一部を支持部と加熱部との間に固定して加熱部に接触させることと、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
高温加熱箱の加熱ユニットの製造方法であって、
炭素-炭素複合材料に対してセラミックス化処理を行い、セラミックス化された炭素-炭素複合材料を生成することと、
セラミックス化された炭素-炭素複合材料で前記加熱ユニットの加熱部を製造することと、
耐高温の金属で前記加熱ユニットの支持部を製造することと、
固定部によって前記加熱ユニットの熱源、前記支持部及び前記加熱部を固定することによって、前記熱源の少なくとも一部を第1の方向において前記支持部と前記加熱部との間に固定して前記加熱部に接触させることと、を含む
ことを特徴とする製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記炭素-炭素複合材料に対してセラミックス化処理を行うことは、
真空チャンバ内で前記炭素-炭素複合材料を予備加熱することと、
前記真空チャンバを加圧し、加圧後、前記真空チャンバ内に窒素ガス、水素ガス及びメタンを充填することと、
ガス化されたセラミックスで予備加熱された炭素-炭素複合材料に対して噴射するとともに、噴射中、前記ガス化されたセラミックスと前記炭素-炭素複合材料に気相浸透堆積を発生させるように前記炭素-炭素複合材料を二次加熱することと、
気相浸透堆積が発生した後の炭素-炭素複合材料を冷却することと、
冷却後の炭素-炭素複合材料を再度加熱することによって、気相浸透堆積が発生した炭素-炭素複合材料に対して飽和処理を行って、前記セラミックス化された炭素-炭素複合材料を生成することと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記真空チャンバ内で前記炭素-炭素複合材料を予備加熱することは、
前記炭素-炭素複合材料を500℃~1500℃まで加熱することを含む
ことをを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記真空チャンバ内で前記炭素-炭素複合材料を予備加熱することは、
前記炭素-炭素複合材料を600℃~1300℃まで加熱することを含む
ことをを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記前記真空チャンバを加圧することは、
前記真空チャンバを150~300MPaに加圧することを含む
ことをを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記真空チャンバを150~300MPaに加圧することは、
前記真空チャンバ内の温度が600℃~1300℃であるとき、前記真空チャンバを150~300MPaに加圧する時間が5~72時間であることを含む
ことをを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記炭素-炭素複合材料を二次加熱することは、
前記炭素-炭素複合材料を1500℃~2000℃まで二次加熱することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項8】
前記気相浸透堆積が発生した後の炭素-炭素複合材料を冷却することは、
気相浸透堆積が発生した炭素-炭素複合材料を常温まで冷却することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項9】
前記冷却後の炭素-炭素複合材料を再度加熱することは、
前記冷却後の炭素-炭素複合材料を400℃~600℃まで加熱することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項10】
前記真空チャンバの材料は、ステンレス鋼である
ことを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、紡績機械の分野に関し、特に、高温加熱箱、高温加熱箱の加熱ユニットの製造方法及び仮撚テクスチャリングマシンに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の紡績業界において、仮撚テクスチャリングマシンは、成形された糸の弾性を増加させるための機械である。糸の弾性を増加させる過程において、仮撚テクスチャリングマシンの高温加熱箱で糸を加熱する必要がある。現在、該高温熱ヒータによって糸を加熱する加熱ユニットは、通常、アルミニウム青銅で作られており、アルミニウム青銅の熱伝導能力によって熱源(加熱棒)からの熱を該加熱ユニットに通された糸に伝達することによって、糸を加熱する。
【0003】
上記の背景技術に対する紹介は、ただ本願の技術内容を明瞭かつ完全に説明することを便利にするとともに、当業者の理解を容易にするためのものに過ぎないということに注意すべきである。これらの技術内容が本願の背景技術で説明されているからといって、上記の技術内容を当業者にとって公知なものと見なすことができない。
【発明の概要】
【0004】
発明者は、上記従来の加熱形態において、加熱ユニットに利用されるアルミニウム青銅のコストが高く、熱伝導能力がそれほど高くなく、また、糸を加熱する時に糸の破断により、糸の油脂が飛散し、加熱(例えば、500℃)の過程においてアルミニウム青銅の弱い耐酸化性によって生じた緑青などにより、加熱ユニットに対して清掃作業を行う必要があり、かつ該清掃作業を行うために機械を停止させる必要があり、これによって、時間と労力がかかり、生産効率の低下を招くことを見出した。
【0005】
上記課題のうちの少なくとも1つ又は他の類似の課題を解決するために、本願の実施例は、高温加熱箱の加熱ユニットのコストを低減しながら、熱伝導効率を向上させると同時に、加熱ユニットの抗酸化能力を向上させる高温加熱箱、高温加熱箱の加熱ユニットの製造方法及び仮撚テクスチャリングマシンを提供する。
【0006】
本願の実施例の第1の態様により、高温加熱箱の加熱ユニットの製造方法であって、炭素-炭素複合材料に対してセラミックス化処理を行い、セラミックス化された炭素-炭素複合材料を生成することと、セラミックス化された炭素-炭素複合材料で前記加熱ユニットの加熱部を製造することと、耐高温の金属で前記加熱ユニットの支持部を製造することと、固定部によって前記加熱ユニットの熱源、前記支持部及び前記加熱部を固定することによって、前記熱源の少なくとも一部を第1の方向において前記支持部と前記加熱部との間に固定して前記加熱部に接触させることと、を含む製造方法を提供する。
【0007】
本願の実施例の第2の態様により、上記第1の態様により製造された加熱ユニットを含む高温加熱箱を提供する。
【0008】
本願の実施例の第3の態様により、上記第2の態様に記載の高温加熱箱を含む仮撚テクスチャリングマシンを提供する。
【0009】
本願の実施例の有益な効果は、少なくとも、セラミックス化処理された炭素-炭素複合材料で加熱ユニットの加熱部を製造することによって、加熱ユニットの製造コストを低減しながら、加熱ユニットの熱伝導効率を向上させると同時に、加熱ユニットの抗酸化能力を向上させ、かつ、セラミックス化された炭素-炭素複合材料の耐高温性(従来技術におけるアルミニウム青銅は、高温洗浄(例えば、700~800℃)時に軟化現象が発生し、高温セルフ洗浄を行うことができない)に基づくと、加熱部に対して無人で高温セルフ洗浄の処理を行うことができ、これによって、人件費と洗浄時間を節約し、生産効率を向上させることができることである。
【0010】
後述の説明と図面を参照して、本願の特定の実施形態を詳しく開示し、本願の原理を採用可能な形態を明らかにした。本願の実施形態は、範囲を制限するものではないことを理解されたい。本願の実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神と条項の範囲内において、多くの変更、修正および同等物を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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