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公開番号2025118570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025013931
出願日2025-01-30
発明の名称浸漬型液冷タンクの吊荷機構及びIT機器の吊荷システム
出願人富聯精密電子(天津)有限公司
代理人弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類B66C 23/16 20060101AFI20250805BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】浸漬型液冷タンクの吊荷機構及びIT機器の吊荷システムを開示する。
【解決手段】浸漬型液冷タンクの吊荷機構100は、ガイドレール、移動フレーム、吊り下げアーム及び接続機構を含む。ガイドレールは、キャビネット200に取り付けられる。移動フレームは、ガイドレールと移動可能に接続され、且つガイドレールの延在方向に沿って往復移動可能なように配置されている。吊り下げアームは、移動フレームに回動可能に連結される。吊り下げアームの回動方向は、ガイドレールの延在方向に垂直である。接続機構は、接続部材と、駆動ユニットを含む。接続部材は、駆動ユニットと駆動可能に接続される。駆動ユニットは、吊り下げアームに取り付けられ、且つ接続部材を駆動してガイドレールの延在方向と垂直な方向に往復移動させるために用いられる。ガイドレールは、ラックと接続できる。移動フレームは、ガイドレールに移動可能に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
キャビネット用の浸漬型液冷タンクの吊荷機構であって、
前記キャビネットに取り付けられるガイドレールと、
前記ガイドレールに移動可能に接続され、且つ前記ガイドレールの延在方向に沿って往復移動可能なように配置された移動フレームと、
前記移動フレームに回動可能に連接され、且つ回動方向が前記ガイドレールの延在方向に垂直である吊り下げアームと、
接続機構と、を備え
前記接続機構は、接続部材と駆動ユニットとを含み、前記接続部材は、前記駆動ユニットに駆動可能に連接され、
前記駆動ユニットは、前記吊り下げアームに取り付けられ、且つ前記接続部材を前記ガイドレールの延在方向と垂直な方向に沿って往復移動させるために用いられることを特徴とする浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記浸漬型液冷タンクの吊荷機構は、前記移動フレームに取り付けられる第1ロック部材をさらに含み、前記第1ロック部材は、第1ロック状態と第1開放状態とを有し、
前記第1ロック部材が第1ロック状態では、前記第1ロック部材は前記移動フレームの動きを制限し、
前記第1ロック部材が第1開放状態では、前記第1ロック部材は前記移動フレームへの制限を解除する、ことを特徴とする請求項1に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項3】
前記第1ロック部材は、順次に接続された操作部、回動部及び当接部を含み、
前記操作部は、前記移動フレームの前記ガイドレールとは反対側に位置し、
前記回動部は、前記移動フレームに回動可能に装着され、
前記当接部は、前記移動フレームの前記ガイドレールに面する側に位置し、
前記回動部は、回転時に前記当接部を動かして前記ガイドレールを遠ざけるか、又は前記ガイドレールに向かって移動するように配置され、
前記第1ロック部材が前記第1ロック状態では、前記当接部は前記ガイドレールに当接し、
前記第1ロック部材が前記第1開放状態では、前記当接部は前記ガイドレールから離間する、ことを特徴とする請求項2に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項4】
前記浸漬型液冷タンクの吊荷機構は、前記移動フレームに取り付けられる第2ロック部材をさらに含み、
前記第2ロック部材は、第2ロック状態と、第2開放状態とを有し、
前記第2ロック部材が前記第2ロック状態では、前記第2ロック部材は前記吊り下げアームの回動を制限し、
前記第2ロック部材が前記第2開放状態では、前記第2ロック部材は前記吊り下げアームに対する制限を解除する、ことを特徴とする請求項1に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項5】
前記第2ロック部材は、前記移動フレームに移動可能に連接される移動レバーと、前記移動レバーに連接されるロックレバーとを含み、
前記吊り下げアームには、位置決め孔が設けられており、
前記第2ロック部材が前記第2ロック状態では、前記ロックレバーは前記位置決め孔に入り込んで、前記吊り下げアームの回動を制限し、
前記第2ロック部材が前記第2開放状態では、前記ロックレバーは前記位置決め孔から退出して、前記吊り下げアームに対する制限を解除する、ことを特徴とする請求項4に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項6】
前記移動フレームは、スライダと、支持ブロックとを含み、
前記スライダは、前記ガイドレールに対してスライド可能に接続され、前記支持ブロックは、前記スライダに接続され、前記支持ブロックには、ガイド孔が設けられており、
前記移動レバーは、前記ガイド孔に移動可能に穿設され、前記ガイド孔は、順次に連通する第1部分、第2部分及び第3部分を有し、
前記第2ロック部材が前記第2開放状態では、前記移動レバーは前記第1部分に穿設され、
前記第2ロック部材が前記第2ロック状態では、前記移動レバーは前記第2部分に穿設され、
前記第1部分と前記第3部分の両方に移動レバーを挟持するための弾性掴み具が設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項7】
前記吊り下げアームは、互いに接続する第1アームと第2アームを有し、前記第1アームは、前記移動フレームと回動可能に接続され、
前記第2アームの延在方向は、前記第1アームの延在方向に垂直であり、
前記第2アームと前記第1アームとは、取り囲んで退避空間を形成し、
前記接続部材は、前記退避空間に位置している、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項8】
前記駆動ユニットは、ウインチと、接続ワイヤとを含み、
前記ウインチは、前記吊り下げアームに取り付けられ且つ前記接続ワイヤに接続され、
前記接続ワイヤは、前記第2アームに穿設され且つ前記退避空間の中に部分的に入り込み、
前記接続ワイヤは、前記接続部材に接続され、
前記ウインチは、回動時に前記接続ワイヤを駆動して、前記接続部材を前記ガイドレールの延在方向に垂直な方向に沿って往復移動させるように配置されている、ことを特徴とする請求項7に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項9】
前記退避空間は、対向する第1側と第2側とを有し、
前記第1側と前記第2側とが対向する方向、前記第2アームの延在方向及び前記第1アームの延在方向は、互いに直交し、
前記浸漬型液冷タンクの吊荷機構は、第1補強材と第2補強材とをさらに含み、
前記第1補強材は、前記第1側に設けられ、且つ前記第1アームと前記第2アームとの両方に接続され、
前記第2補強材は、前記第2側に設けられ、且つ前記第1アームと前記第2アームとの両方に接続されている、ことを特徴とする請求項7に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構。
【請求項10】
IT機器の吊荷システムであって、
キャビネットと、
請求項1に記載の浸漬型液冷タンクの吊荷機構とを備え、
前記キャビネットは、第1方向に沿って対向して配置された第1壁と第2壁とを含み、前記第1壁と前記第2壁との間には、IT機器を収容するための収容室が設けられており、前記収容室には、第2方向に沿って開口が設けられ、
前記ガイドレールは、前記第1壁に取り付けられ、
前記ガイドレールの延在方向は、第3方向と平行し、
前記駆動ユニットは、前記接続部材を前記第2方向及び前記第2方向とは反対の方向に沿って前記収容室に進入させる又は前記収容室の中から退出させるように配置され、
前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向は、互いに直交している、ことを特徴とするIT機器の吊荷システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、情報技術の技術分野に関し、特に浸漬型液冷タンクの吊荷機構及びIT機器の吊荷システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
サーバ、交換機などの情報技術(IT)機器は業界でよく知られている。一部のIT機器は、冷却液を収容したキャビネットに置く必要があり、IT機器の設置やメンテナンスにおいて、IT機器のロード及びアンロードを実現するために、クレーンを使用する必要がある。
【0003】
現在、従来のクレーンには通常、横梁型の吊り下げアームと底部支持フレームが含まれている。吊り下げアームの両端には、底部支持フレームと接続された伸縮支柱がある。底部支持フレームの底部には、ローラーが設置されており、地上を移動してキャビネットの異なる位置でIT機器のロード及びアンロードを実現することができる。このような従来のクレーンには、占有スペースが大きく、操作が複雑であるなどの問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本願は、IT機器の揚重の利便性を向上させ、浸漬型液冷タンクの吊荷機構の占有スペースを低減することを目的とした浸漬型液冷タンクの吊荷機構を提供する。
【0005】
また、本願ではIT機器の吊荷システムも提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1態様は、キャビネットに用いられる浸漬型液冷タンクの吊荷機構を提供する。当該浸漬型液冷タンクの吊荷機構は、
前記キャビネットに取り付けられるガイドレールと、
前記ガイドレールに移動可能に接続され、且つ前記ガイドレールの延在方向に沿って往復移動可能なように配置された移動フレームと、
前記移動フレームに回動可能に連接され、且つ回動方向が前記ガイドレールの延在方向に垂直である吊り下げアームと、
接続機構と、を備え
前記接続機構は、接続部材と駆動ユニットとを含み、前記接続部材は、前記駆動ユニットに駆動可能に連接され、
前記駆動ユニットは、前記吊り下げアームに取り付けられ、且つ前記接続部材を前記ガイドレールの延在方向と垂直な方向に沿って往復移動させるために用いられる。
【0007】
上記の実施例では、一方で、地上を移動する従来のクレーンに比べて、上記ガイドレールはラックと接続でき、移動フレームはガイドレールに移動可能に接続される。これにより、浸漬型液冷タンクの吊荷機構をキャビネットと直接組み立てることができるとともに、吊り下げアームをキャビネットに対して移動可能にしてIT機器のロード及びアンロードを実現し、IT機器とキャビネットとの間の位置調整、校正などのステップを節約でき、浸漬型液冷タンクの吊荷機構の操作時の利便性を向上させ、浸漬型液冷タンクの吊荷機構とキャビネットとの整合性をより良くし、さらにIT機器がロード又はアンロードされる際の効率と正確性を向上させることができる。他方では、地面を移動する従来のクレーンに比べて、本願の浸漬型液冷タンクの吊荷機構は地面に置く必要がなく、キャビネットを支持のための構造として機能させるだけでなく、クレーンのための移動スペースを残す必要もないので、浸漬型液冷タンクの吊荷機構の占有スペースを縮小するのに有利である。
【0008】
幾つかの実施例では、浸漬型液冷タンクの吊荷機構は、移動フレームに取り付けられる第1ロック部材をさらに含む。第1ロック部材は、第1ロック状態と第1開放状態とを有する。第1ロック部材が第1ロック状態では、第1ロック部材は移動フレームの動きを制限する。第1ロック部材が第1開放状態では、第1ロック部材は移動フレームへの制限を解除する。
【0009】
上記の実施例では、第1ロック部材は、浸漬型液冷タンクの吊荷機構によってIT機器を収容室に置く過程においてIT機器が偏倚するリスクを低減するのに有利であるとともに、浸漬型液冷タンクの吊荷機構が移転を必要とするIT機器を正確に取得するのに有利である。それにより、浸漬型液冷タンクの吊荷機構がIT機器のロード及びアンロードを完成する際の正確性を向上させるのに有利である。
【0010】
幾つかの実施例では、第1ロック部材は、順次接続されている操作部、回動部及び当接部を含む。操作部は、移動フレームのガイドレールとは反対側に位置する。回動部は、移動フレームに回動可能に装着される。当接部は、移動フレームのガイドレールに向かう側に位置する。回動部は、回転時に当接部を動かしてガイドレールを遠ざけるか、又はガイドレールに向かって移動するように配置される。第1ロック部材が第1ロック状態では、当接部がガイドレールに当接する。第1ロック部材が第1開放状態では、当接部はガイドレールから離間する。
(【0011】以降は省略されています)

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