TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025118802
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025077271,2022530604
出願日
2025-05-07,2021-06-09
発明の名称
油性ボールペン
出願人
株式会社パイロットコーポレーション
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B43K
7/00 20060101AFI20250805BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約
【課題】書き味を向上し、筆跡にカスレや泣きボテがなく、筆記性が良好である油性ボールペンを得る。
【解決手段】着色剤、アルキレングリコールアルキルエーテル類、およびポリアクリル酸樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物(10)を収容したインキ収容筒(2)と、インキ収容筒(2)の延伸方向(X)の一端部にボール(3)を回転自在に抱持したボールペンチップ(4)と、を備え、ボール(3)の直径(mm)に対する筆記距離100mあたりのインキ消費量(mg)の比が、30以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着色剤、アルキレングリコールアルキルエーテル類、およびポリアクリル酸樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物を収容したインキ収容筒と、
前記インキ収容筒の延伸方向の一端部にボールを回転自在に抱持したボールペンチップと、
を備え、
前記ボールの直径(mm)に対する筆記距離100mあたりのインキ消費量(mg)の比が、30以上であり、
筆記初期0m以上100m以下時点のインキ消費量Emgとインキ終了前100mからインキ終了までのインキ消費量Fmgとの比(E:F)は、1:0.8以上1:1.2以下の範囲である
ことを特徴とする、油性ボールペン。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記比が65以上100以下であることを特徴とする、請求項1に記載の油性ボールペン。
【請求項3】
前記ボールの前記延伸方向への移動量が、3μmより大きく25μm以下であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の油性ボールペン。
【請求項4】
筆記距離100mあたりのインキ消費量(mg)が20mgより大きく且つ100mg以下であることを特徴とする、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の油性ボールペン。
【請求項5】
前記アルキレングリコールアルキルエーテル類が、アルキレングリコールモノアルキルエーテルであることを特徴とする、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の油性ボールペン。
【請求項6】
前記アルキレングリコールアルキルエーテル類のアルキレングリコール部位の炭素数が、3以上8以下であることを特徴とする、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の油性ボールペン。
【請求項7】
前記アルキレングリコールアルキルエーテル類の含有量は、前記油性ボールペン用インキ組成物の全溶剤の含有量に対し50%以上であり、
前記アルキレングリコールアルキルエーテル類の含有量は、前記油性ボールペン用インキ組成物全量に対し30質量%以上75質量%以下である
ことを特徴とする、請求項1~請求項6の何れか1項に記載の油性ボールペン。
【請求項8】
前記ポリアクリル酸樹脂の含有量は、前記油性ボールペン用インキ組成物全量に対し0.1質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、請求項1~請求項7の何れか1項に記載の油性ボールペン。
【請求項9】
前記油性ボールペン用インキ組成物が、水を含んでなり、インキ組成物全量に対する水の含有量は、1質量%以上10質量%以下であることを特徴とする、請求項1~請求項8の何れか1項に記載の油性ボールペン。
【請求項10】
前記ポリアクリル酸樹脂に対する、水の配合比(水/ポリアクリル酸樹脂)が質量基準で0.1倍以上20倍以下であることを特徴とする、請求項9に記載の油性ボールペン。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は油性ボールペンに関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ボールペンは筆記時にボールとチップ本体との間の摩擦抵抗によって、ボールペンの書き味に影響を及ぼしやすい。特に、ボールペンは他の種類の筆記具と異なり、先端にステンレス鋼などからなる金属チップと、該金属チップのボール受け座に抱持される超鋼などの金属からなる転写ボールとからなるボールペンチップをインキ収容筒に装着した構成を有する。しかし、筆記時にボールの回転によって、筆跡にカスレ、点ムラなどの発生や、書き味が劣ったり、チップ先端のインキ残りによる泣きボテという欠点があった。
【0003】
こうした問題を解決するため、ボールとチップ本体との摩擦抵抗を抑制するために、潤滑性向上を目的として、様々な潤滑剤などの添加剤を用いた油性ボールペン用インキ組成物が多数提案されている。
【0004】
このような添加剤を用いた油性ボールペン用インキ組成物として、アルキルβ-D-グルコシドを用いた油性ボールペンインキが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、平均分子量が200~4000000であるポリエチレングリコールを用いた油性ボールペン用インキ組成物が開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、N-アシルアミノ酸、N-アシルメチルタウリン酸、N-アシルメチルアラニンを用いた油性ボールペン用インキが開示されている(例えば、特許文献3参照)。また、デカマカデミアナッツ油脂肪酸デカグリセリルとアルキル基の炭素数が16以上であり常温で固体のポリオキシエチレンアルキルエーテルとを少なくとも含有するボールペン用油性インキ組成物が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-331403号公報
特開平7-196971号公報
特開2007-176995号公報
特開2008-88264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1~特許文献4のような各種添加剤を用いた場合、ボールとチップ本体との間の摩擦抵抗を、ある程度低減することはできるが、書き味を満足できるものではなく、さらに筆跡にカスレ、泣きボテなどの筆記性は改善できず、改良の余地があった。また、新たな潤滑剤などを用いた場合では、他のインキ成分との相性もあり、インキ中での経時安定性に影響が出やすい。
【0007】
本発明の目的は、書き味を向上し、筆跡にカスレや泣きボテがなく、筆記性が良好である油性ボールペンを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために
「1.着色剤、アルキレングリコールアルキルエーテル類、およびポリアクリル酸樹脂を含んでなる油性ボールペン用インキ組成物を収容したインキ収容筒と、
前記インキ収容筒の延伸方向の一端部にボールを回転自在に抱持したボールペンチップと、を備え、前記ボールの直径(mm)に対する筆記距離100mあたりのインキ消費量(mg)の比が、30以上であり、筆記初期0m以上100m以下時点のインキ消費量Emgとインキ終了前100mからインキ終了までのインキ消費量Fmgとの比(E:F)は、1:0.8以上1:1.2以下の範囲である、ことを特徴とする油性ボールペン。
2.前記比が65以上100以下であることを特徴とする、第1項に記載の油性ボールペン。
3.前記ボールの前記延伸方向への移動量が、3μmより大きく25μm以下であることを特徴とする、第1項または第2項に記載の油性ボールペン。
4.筆記距離100mあたりのインキ消費量(mg)が20mgより大きく且つ100mg以下であることを特徴とする第1項~第3項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
5.前記アルキレングリコールアルキルエーテル類が、アルキレングリコールモノアルキルエーテルであることを特徴とする第1項~第4項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
6.前記アルキレングリコールアルキルエーテル類のアルキレングリコール部位の炭素数が、3以上8以下であることを特徴とする、第1項~第5項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
7.前記アルキレングリコールアルキルエーテル類の含有量は、前記油性ボールペン用インキ組成物の全溶剤の含有量に対し50%以上であり、前記アルキレングリコールアルキルエーテル類の含有量は、前記油性ボールペン用インキ組成物全量に対し30質量%以上75質量%以下であることを特徴とする、第1項~第6項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
8.前記ポリアクリル酸樹脂の含有量は、 前記油性ボールペン用インキ組成物全量に対し0.1質量%以上5.0質量%以下であることを特徴とする、第1項~第7項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
9.前記油性ボールペン用インキ組成物が、水を含んでなり、インキ組成物全量に対する水の含有量は、1質量%以上10質量%以下であることを特徴とする、第1項~第8項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
10.前記ポリアクリル酸樹脂に対する、水の配合比(水/ポリアクリル酸樹脂)が質量基準で0.1倍以上20倍以下であることを特徴とする、第9項に記載の油性ボールペン。
11.前記ポリアクリル酸樹脂に対する、アルキレングリコールアルキルエーテル類の配合比(アルキレングリコールアルキルエーテル類/ポリアクリル酸樹脂)は、20倍以上100倍以下であることを特徴とする、第1項~第10項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
12.前記ポリアクリル酸樹脂中のカルボキシル基含有量が40質量%以上80質量%以下であることを特徴とする、第1項~第11項の何れか1項に記載の油性ボールペン。
13.前記油性ボールペン用インキ組成物が、界面活性剤を含んでなり、前記界面活性剤が、脂肪酸、リン酸エステル系界面活性剤、および脂肪酸エステル類の中から選択される1種以上であることを特徴とする、第1項~第12項の何れか1項に記載の油性ボールペン。」とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、書き味を良好とし、筆跡にカスレや泣きボテがなく、筆記性が良好である油性ボールペンを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、ボールペンの一例の断面図である。
図2は、ボールペンチップの一例の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
両利き筆記具
1日前
ぺんてる株式会社
筆記具
2か月前
ぺんてる株式会社
塗布具
5か月前
個人
ペンスタンド
11か月前
ぺんてる株式会社
塗布具
5か月前
個人
ツールホルダー
3か月前
コクヨ株式会社
転写具
5か月前
コクヨ株式会社
転写具
5か月前
個人
筆記具
1か月前
コクヨ株式会社
転写具
5か月前
株式会社東山
ペン
1か月前
個人
開封具
6か月前
ぺんてる株式会社
消しゴム組成物
11か月前
株式会社3S
塗布具
6か月前
ぺんてる株式会社
ボールペンチップ
4か月前
ぺんてる株式会社
ボールペンチップ
1か月前
個人
携帯用消しゴムとその保持形態
10か月前
個人
電子黒板システム
9か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記具
27日前
株式会社サクラクレパス
塗布具
5か月前
ぺんてる株式会社
ボールペンリフィル
4か月前
株式会社サクラクレパス
塗布具
13日前
三菱鉛筆株式会社
筆記具
6か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記具
4か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記具
4か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記具
4か月前
株式会社ウッドロード
ボールペン本体
8か月前
株式会社パイロットコーポレーション
筆記具
2か月前
株式会社パイロットコーポレーション
筆記具
2か月前
株式会社サクラクレパス
出没式筆記具
11か月前
個人
学習用定規及びプリント切断方法
5か月前
株式会社パイロットコーポレーション
筆記具
6か月前
株式会社青井黒板製作所
支持装置
11か月前
個人
文具
4か月前
株式会社トンボ鉛筆
プラスチック字消し
9か月前
個人
圧縮バネを利用した筆圧調節型ボールペン。
1か月前
続きを見る
他の特許を見る