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公開番号2025122932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018689
出願日2024-02-09
発明の名称液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/04 20060101AFI20250815BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズルから吐出する液滴の量や速度がばらつきを抑えることができる液体吐出ヘッドおよび液体を吐出する装置を提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、ノズル14が形成されたノズルプレート15と、ノズルを開閉する弁部材たるニードル弁31とを備えている。また、液体吐出ヘッドは、筐体たるハウジングとニードル弁31とに当接し、液室17と移動手段収容部たる圧電素子収容部3330との間を封止する封止部材34を備えている。封止部材34は、ハウジングに設けられた保持溝44にニードル弁の移動方向に移動不能に保持されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルが形成されたノズルプレートと、
前記ノズルを開閉する弁部材と、
前記ノズルを開放する開放位置と前記ノズルを塞ぐ閉鎖位置との間で前記弁部材を移動させる移動手段と、
前記ノズルから吐出させる液体を収容する液室および前記移動手段を収容する移動手段収容部を有する筐体と、
前記筐体と前記弁部材とに当接し、前記液室と前記移動手段収容部との間を封止する封止部材とを備えた液体吐出ヘッドにおいて、
前記封止部材は、前記筐体に前記弁部材の移動方向に移動不能に保持されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記封止部材は、弾性部材であり、
つぶし率5~25%で前記筐体により保持されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項3】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記封止部材は、モールド部材であり、
前記封止部材のパーティングラインが、前記弁部材および前記筐体に非接触または、前記パーティングラインの前記弁部材または前記筐体との当接圧が、前記封止部材の前記弁部材との封止箇所および前記筐体との封止箇所の当接圧よりも低いことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項4】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記封止部材は、環状であり、
前記筐体には、前記封止部材を保持する環状の保持溝を有し、
前記封止部材は、前記保持溝の一対の側面により前記移動方向に圧縮されており、
前記保持溝の底面の内径が、非圧縮状態の前記封止部材の外径以上であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項5】
請求項4に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記弁部材の前記封止部材との接触箇所の外径が、非圧縮状態の前記封止部材の内径よりも短いことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項6】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記筐体には、前記封止部材を保持する保持溝を有し、
前記封止部材は、前記保持溝の一対の側面により前記移動方向に潰されており、
前記保持溝の前記一対の側面の少なくとも一方の側面は、前記移動方向に平行な断面において、前記移動方向に傾斜していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項7】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記封止部材の表面、および、前記弁部材の前記封止部材との摺動箇所の少なくとも一方は、低摩擦材でコーティングされていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項8】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記弁部材の前記封止部材との摺動箇所の算術平均粗さRaが、0.1μm以下であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項9】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記封止部材は、前記筐体を構成する2つの部材により移動方向に挟持されて保持されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項10】
液体吐出ヘッドを備えた液体を吐出する装置において、
前記液体吐出ヘッドとして、請求項1に記載の液体吐出ヘッドを用いたことを特徴とする液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ノズルが形成されたノズルプレートと、ノズルを開閉する弁部材と、ノズルを開放する開放位置とノズルを塞ぐ閉鎖位置との間で弁部材を移動させる移動手段と、ノズルから吐出させる液体を収容する液室および移動手段を収容する移動手段収容部を有する筐体と、筐体と弁部材とに当接し、液室と移動手段収容部との間を封止する封止部材とを備えた液体吐出ヘッドが知られている。
【0003】
特許文献1には、上記液体吐出ヘッドとして、弁部材に封止部材たるOリングが保持される環状の保持溝を有するものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ノズルから吐出する液滴の量や速度がばらつくおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、ノズルが形成されたノズルプレートと、前記ノズルを開閉する弁部材と、前記ノズルを開放する開放位置と前記ノズルを塞ぐ閉鎖位置との間で前記弁部材を移動させる移動手段と、前記ノズルから吐出させる液体を収容する液室および前記移動手段を収容する移動手段収容部を有する筐体と、前記筐体と前記弁部材とに当接し、前記液室と前記移動手段収容部との間を封止する封止部材とを備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記封止部材は、前記筐体に前記弁部材の移動方向に移動不能に保持されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ノズルから吐出する液滴の量や速度がばらつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観説明図。
液体吐出ヘッドの全体断面図。
第一ハウジングに設けられたヒータの配置について説明する図。
液体吐出モジュールの基本構成を示す概略構成図。
比較例の液体吐出ヘッドの弁貫通孔周辺の拡大図。
本実施形態の液体吐出ヘッドの弁貫通孔周辺の拡大図。
ニードル弁をノズル閉鎖位置からノズル開放位置へ移動させる様子を示す図。
封止部材のパーティングラインについて説明する図。
保持溝を三角溝とした実施例を示す概略構成図。
変形例の液体吐出モジュールを備えた液体吐出ヘッドの概略構成図。
液体吐出モジュールの別の変形例を示す概略図。
液体を吐出する装置の概略斜視図。
液体を吐出する装置が備える複数の液体吐出ヘッドに塗料を供給する供給装置の一例を示す図。
電極製造装置の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものである。以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド10の外観説明図である。図1(a)は、液体吐出ヘッド10の全体斜視図、図1(b)は、同ヘッドの全体側面図である。
図1において、液体吐出ヘッド10の長手方向(ノズル14の配列方向)をX方向、液体吐出ヘッド10の短手方向をY方向とする。また、液体吐出ヘッド10の高さ方向(ニードル弁31の開閉方向、ニードル弁31の移動方向、ノズル14からの液体吐出方向)をZ方向とする。そして、これ以降の図もこの座標の定義は、特に断りがない限り同様であるとする。
【0010】
液体吐出ヘッド10は筐体たるハウジング11を備える。ハウジング11は、第一ハウジング11aと第二ハウジング11bとから構成されている。第二ハウジング11bは、第一ハウジング11aに積層及び接合される。第一ハウジング11aは、金属などの熱伝導性の高く、インクなどの液体に対する耐性が高い材質からなり、第二ハウジング11bは、第一ハウジング11aと同材質から成る。本実施形態では、第一ハウジング11aと第二ハウジング11bは、ステンレス鋼(SUS)としている。なお、加熱ヒータを用いて液体を加熱しない装置であれば、樹脂などの熱伝導性の高くない材質を用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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