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公開番号
2025129736
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026586
出願日
2024-02-26
発明の名称
ブレーキ用集塵装置
出願人
三菱自動車工業株式会社
代理人
弁理士法人相原国際知財事務所
主分類
F16D
65/00 20060101AFI20250829BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】車両の走行中であってもブレーキダストを回収しつつ効率的にブレーキ温度の上昇を抑制することができる小型のブレーキ用集塵装置を提供する。
【解決手段】ブレーキディスク5の前部にキャリパ6が配置されたディスクブレーキのブレーキ用集塵装置1であって、キャリパ6の下端部からブレーキディスク5の後部にかけてブレーキディスク5を覆うダストカバー10と、キャリパ6の下方でダストカバー10の側面を開閉して走行風を取り込む側面開閉窓12と、ダストカバー10に取り込んだ走行風を車両2の後方に向けて排出しつつブレーキダストを回収する集塵フィルタ15と、を備え、側面開閉窓12は、ディスクブレーキの制動動作に連動して開制御される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の車輪を制動するようブレーキディスクと前記車輪の制動時に前記ブレーキディスクに圧接するキャリパとを有して構成されたディスクブレーキのブレーキ用集塵装置であって、
前記車両の前後方向で視て前記ブレーキディスクの前部から後部にかけて前記ブレーキディスクの略下半分を覆うよう設けられ、前記キャリパを前記ブレーキディスクに圧接する際に発生するブレーキダストを受けるダストカバーと、
前記ダストカバーに設けられ、該ダストカバーの側面を開閉して走行風を取り込む側面開閉窓と、
前記ダストカバーに取り込んだ走行風を前記車両の前後方向で視て前記車両の後方に排出しつつ前記ブレーキダストを回収する集塵フィルタと、を備え、
前記側面開閉窓は、前記ディスクブレーキの制動動作に連動して開制御される、ブレーキ用集塵装置。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記ダストカバーの底部外周面に沿って形成され、前記車両の前後方向で視て前記車両の前方から走行風を導入して前記集塵フィルタへ導く導風流路と、
前記側面開閉窓と連動して開閉し、前記ダストカバーに取り込んだ走行風を前記導風流路に合流させる内部開閉窓と、を備える、請求項1に記載のブレーキ用集塵装置。
【請求項3】
前記側面開閉窓は、外開きで開口面を前記車両の前後方向で視て前記車両の前方に向けて設けられる、請求項1又は2に記載のブレーキ用集塵装置。
【請求項4】
前記側面開閉窓は、前記制動動作が所定の第1期間だけ継続したタイミングで開制御される、請求項1又は2に記載のブレーキ用集塵装置。
【請求項5】
前記側面開閉窓は、車速が所定の第1閾値に満たない状態において開制御が禁止される、請求項1又は2に記載のブレーキ用集塵装置。
【請求項6】
前記側面開閉窓は、制動解除後に所定の第2期間が経過したタイミングで閉制御される、請求項1又は2に記載のブレーキ用集塵装置。
【請求項7】
前記側面開閉窓は、車速が所定の第2閾値に低下した後、所定の第3期間が経過したタイミングで閉制御される、請求項1又は2に記載のブレーキ用集塵装置。
【請求項8】
前記キャリパは、前記車両の前後方向で視て前記ブレーキディスクの前部に設けられ、
前記ダストカバーは、前記キャリパの下端部から前記ブレーキディスクの後部にかけて設けられている、請求項1又は2に記載のブレーキ用集塵装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ用集塵装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の制動機構として、車軸と一体回転するブレーキディスクとブレーキパッドを圧接させて摩擦力による制動力を発生させる摩擦ブレーキが知られている。摩擦ブレーキにおいては、制動時にブレーキディスクに圧接されるブレーキパッドが削れることで、摩耗粉であるブレーキダストが発生して大気中に粒子状物質(PM)が放出されてしまうことから、ブレーキダストを回収することが求められる。
【0003】
例えば特許文献1には、摩擦ブレーキの全体をダストカバーで密閉することによりブレーキダストの放出を防止すると共に、エンジンの吸排気を利用した負圧によりブレーキダストを回収するブレーキダスト処理装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、ディスクカバーで摩擦ブレーキの全体を覆いつつ、イグニションのオン状態においてはエアコン等の冷却装置でカバー内部に冷却空気を強制的に送り込むことで、内部の温度上昇を抑制する技術が開示されている。尚、特許文献2のディスクカバー装置は、ディスクカバーの側面にスライド式の開閉窓が設けられ、走行終了後のイグニションのオフ状態で当該開閉窓が開放されることで、カバー内部を外気で冷却する構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-108812号公報
特開2008-196684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような従来技術においては、摩擦ブレーキの全体をダストカバーで覆うため、集塵装置の大型化を招来する虞が生じる。また、従来技術では、ブレーキダストが発生する走行中の温度上昇を抑制するためには別途冷却装置が必要になり、冷却のためにエネルギーを消費することになる。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の走行中であってもブレーキダストを回収しつつ効率的にブレーキ温度の上昇を抑制することができる小型のブレーキ用集塵装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のブレーキ用集塵装置は、車両の車輪を制動するようブレーキディスクと前記車輪の制動時に前記ブレーキディスクに圧接するキャリパとを有して構成されたディスクブレーキのブレーキ用集塵装置であって、前記車両の前後方向で視て前記ブレーキディスクの前部から後部にかけて前記ブレーキディスクの略下半分を覆うよう設けられ、前記キャリパを前記ブレーキディスクに圧接する際に発生するブレーキダストを受けるダストカバーと、前記ダストカバーに設けられ、該ダストカバーの側面を開閉して走行風を取り込む側面開閉窓と、前記ダストカバーに取り込んだ走行風を前記車両の前後方向で視て前記車両の後方に排出しつつ前記ブレーキダストを回収する集塵フィルタと、を備え、前記側面開閉窓は、前記ディスクブレーキの制動動作に連動して開制御される。
【発明の効果】
【0009】
本発明のブレーキ用集塵装置は、ダストカバーでブレーキディスクの略下半分を覆い、キャリパにより発生するブレーキダストを走行風を利用して集塵フィルタへ送ることができるよう構成されている。このとき、ブレーキ用集塵装置は、ブレーキダストが発生し得る車両の減速時に、ディスクブレーキの制動動作に連動して開制御される側面開閉窓でダストカバーの内部に気流を形成するため、外部の吸排気機構を使用することなくブレーキダストを回収することができる。また、ブレーキ用集塵装置は、ダストカバーによりブレーキディスクが密閉されないことに加え、ディスクブレーキが高温になり得る車両の減速時にダストカバーの内部に走行風を取り入れることができるため、外部の冷却機構を使用することなくブレーキ温度の上昇を効率的に抑制することができる。従って、本発明によれば、車両の走行中であってもブレーキダストを回収しつつ効率的にブレーキ温度の上昇を抑制することができる小型のブレーキ用集塵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係るブレーキ用集塵装置が搭載された車両を模式的に表す概略構成図である。
ブレーキ用集塵装置の構成を模式的に示す斜視図である。
ブレーキ用集塵装置の配置を示す正面図である。
側面開閉窓の構成の一例を表す斜視図である。
ブレーキ用集塵装置の走行風の流れを表す模式図である。
ブレーキ用集塵装置の動作タイミングの一例を表すタイミングチャートである。
変形例に係るブレーキ用集塵装置の構成を模式的に表す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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