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公開番号2025141098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040861
出願日2024-03-15
発明の名称グリース組成物
出願人NOKクリューバー株式会社
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人
主分類C10M 169/02 20060101AFI20250919BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】例えば、耐摩耗性に優れる新規なグリース組成物の提供。
【解決手段】上記課題は、例えば、パーフルオロポリエーテル油と、樹脂粉末と、メラミンシアヌレートと、を含み、前記樹脂粉末が、250℃より高い軟化点または融点を有し、フッ素原子を含まない樹脂の粉末であるグリース組成物によって解決される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
パーフルオロポリエーテル油と、樹脂粉末と、メラミンシアヌレートと、を含み、
前記樹脂粉末が、250℃より高い軟化点または融点を有し、フッ素原子を含まない樹脂の粉末である、グリース組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記樹脂粉末とメラミンシアヌレートとの合計含有量が、グリース組成物全体に対して3質量%~50質量%である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
前記樹脂粉末の含有量が、前記樹脂粉末とメラミンシアヌレートとの合計含有量に対して10質量%~95質量%である、請求項1または2に記載のグリース組成物。
【請求項4】
前記樹脂が、繰り返し単位に少なくとも1つの芳香環を含む、請求項1または2に記載のグリース組成物。
【請求項5】
前記樹脂が、ポリエーテルエーテルケトンまたはポリフェニレンサルファイドを含む、請求項1または2に記載のグリース組成物。
【請求項6】
前記樹脂粉末の粒子径が0.5μm~30μmである、請求項1または2に記載のグリース組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
グリース組成物は、産業機械、輸送機械および一般機械等の様々な分野において、潤滑剤として用いられている。中でも、パーフルオロポリエーテル油を基油として用い、テトラフルオロエチレンの単独重合体または共重合体を増ちょう剤として添加して得られるフッ素系グリース組成物は、低温から高温まで幅広い温度範囲で優れた特性を有し、かつ酸化安定性および耐薬品性に優れることから、主に過酷な条件下で使用されている。一方で、このようなフッ素系グリース組成物は、条件によっては摺動部近傍から排除されてしまうことがあり、そのような場合には摩擦摩耗低減のための添加剤も効果を十分に発揮することができず、摺動部の焼き付きを招いてしまうこともあった。また、近年、テトラフルオロエチレンの製造過程に由来して少量残存するPFOAの環境への影響が懸念されており、PFOAの除去や代替原料の使用が求められている。
【0003】
特許文献1では、特定の高融点ポリマーの粉末をパーフルオロポリエーテル油に添加したグリース組成物が提案されている。しかしながら、このようなグリース組成物を転がり軸受等に用いた場合、トルクの上昇が問題となることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2009-523850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、例えば、耐摩耗性に優れる新規なグリース組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施の形態において、グリース組成物は、パーフルオロポリエーテル油と、樹脂粉末と、メラミンシアヌレートと、を含む。前記樹脂粉末は、250℃より高い軟化点または融点を有し、フッ素原子を含まない樹脂の粉末である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、耐摩耗性に優れる新規なグリース組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のグリース組成物の実施の形態の例を以下に列挙する。
[1]パーフルオロポリエーテル油と、樹脂粉末と、メラミンシアヌレートと、を含み、前記樹脂粉末が、250℃より高い軟化点または融点を有し、フッ素原子を含まない樹脂の粉末である、グリース組成物。
[2]前記樹脂粉末とメラミンシアヌレートとの合計含有量が、グリース組成物全体に対して3質量%~50質量%である、[1]のグリース組成物。
[3]前記樹脂粉末の含有量が、前記樹脂粉末とメラミンシアヌレートとの合計含有量に対して10質量%~95質量%である、[1]または[2]のグリース組成物。
[4]前記樹脂が、繰り返し単位に少なくとも1つの芳香環を含む、[1]~[3]のいずれかのグリース組成物。
[5]前記樹脂が、ポリエーテルエーテルケトンまたはポリフェニレンサルファイドを含む、[1]~[4]のいずれかのグリース組成物。
[6]前記樹脂粉末の粒子径が0.5μm~30μmである、[1]~[5]のいずれかのグリース組成物。
【0009】
一実施の形態において、グリース組成物は、パーフルオロポリエーテル油と、樹脂粉末と、メラミンシアヌレートと、を含む。以下、グリース組成物が含み得る各成分について詳細に説明する。
【0010】
[パーフルオロポリエーテル油]
パーフルオロポリエーテル油は、パーフルオロポリエーテルを含む基油である。パーフルオロポリエーテル油は、直鎖状または分岐状のパーフルオロポリエーテルを含んでいてもよい。パーフルオロポリエーテルとしては、例えば、以下の一般式で表される化合物を用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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