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公開番号2025151419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052828
出願日2024-03-28
発明の名称屋根構造およびこれを用いた屋根の施工方法
出願人積水ハウス株式会社,株式会社カナメ,株式会社カネカ
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類H02S 20/23 20140101AFI20251002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】屋根材とソーラーパネルとの一体感を得ることができるとともに、美観を損ねることなく被覆部材を配置することができ、さらに導入孔の位置を比較的自由に設定することのできる屋根構造を提供する。
【解決手段】屋根構造2は、支持部材11と、第1方向D1に傾斜した状態で支持部材11上に支持された野地板12と、第1方向D1と直交する第2方向D2に延びる複数の目地16が形成されるように野地板12上において第1方向D1に並ぶ複数の屋根材13と、屋根材13上に設けられたソーラーパネル20と、ソーラーパネル20に接続された接続部材30と、接続部材30を野地板12の下方に導入するために野地板12および屋根材13に形成される導入孔15を覆い、かつ、少なくとも1本の目地16を挟む2本の目地16の間隔に相当する第1方向D1の領域のみが露出された状態で屋根材13上に取付可能な被覆部材40と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
屋根構造であって、
支持部材と、
所定の第1方向の一方端が第1方向の他方端よりも高くなるように傾斜した状態で前記支持部材上に支持された野地板と、
前記第1方向に間隔を空けて並ぶとともに前記第1方向と直交する第2方向に延びる複数の目地が形成されるように前記野地板上において前記第1方向に並ぶ複数の屋根材と、
前記屋根材上に設けられたソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルに接続された接続部材と、
前記接続部材を前記野地板の下方に導入するために前記野地板および前記屋根材に形成される導入孔を覆い、かつ、前記第1方向および前記第2方向と直交する方向に見る平面視において前記複数の目地のうち、少なくとも1本の目地を挟む2本の目地の間隔に相当する前記第1方向の領域のみが露出された状態で前記屋根材上に取付可能な被覆部材と、を備えている、屋根構造。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記複数の屋根材は、前記第1方向における第1屋根端部を有する第1屋根材と、前記第1屋根材に前記第1方向に隣接するとともに前記第1屋根端部に上から重なる第2屋根端部を有する第2屋根材と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1屋根端部と前記第2屋根端部との間に挿入された被挿入部と、前記被挿入部から前記第2屋根材から離れる方向に延びるとともに前記平面視において前記少なくとも1本の目地を挟む2本の目地の間隔に相当する領域を有する露出部と、を有している、請求項1に記載の屋根構造。
【請求項3】
前記露出部は、前記被挿入部が前記第1屋根端部と前記第2屋根端部との間に挿入された状態で前記被挿入部から前記第1屋根材の上面に沿って延びる延長部と、前記延長部が前記第1屋根材の上面に沿って配置された状態において、前記屋根材との間に前記接続部材を収容するための収容室が形成されるように前記被挿入部および前記屋根材から離れる方向に向けて前記延長部から延びる収容室形成部と、を有する、請求項2に記載の屋根構造。
【請求項4】
前記延長部は、前記第1方向において前記第1屋根材の上面の全体を覆うことが可能な大きさを有し、
前記延長部と前記収容室形成部との境界線は、前記延長部が前記第1屋根材の上面に沿って配置された状態において、前記第1屋根材の端部により形成される目地に沿って設けられる、請求項3に記載の屋根構造。
【請求項5】
前記収容室形成部は、前記屋根材に取り付けられた状態において、前記野地板の上面と平行に配置される平行配置部と、前記平行配置部の第1方向の端部から前記延長部に向けて前記野地板の上面に対する距離が縮まるように傾斜する傾斜部と、を有する、請求項3に記載の屋根構造。
【請求項6】
前記ソーラーパネルは、前記被覆部材の取付予定位置に対して第1方向の一方側に隣接して設けられ、
前記ソーラーパネルの第1方向の一方端は、前記少なくとも1本の目地を挟む2本の目地に対し前記第1方向の一方側に配置された1本の目地に沿って配置され、
前記ソーラーパネルは、前記少なくとも1本の目地を挟む2本の目地のうち前記ソーラーパネルに近い近位目地から前記第1方向で前記2本の目地のうちの近位目地以外の目地側に延びるパネル延出部を有し、
前記屋根構造は、前記被覆部材の前記第1方向の一方端が前記近位目地に沿い、かつ、前記パネル延出部を覆った状態で、前記被覆部材を取り付けるために前記複数の屋根材上に設けられた取付具をさらに備えている、請求項1に記載の屋根構造。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項に記載の屋根構造を用いた屋根の施工方法であって、
前記導入孔を形成するための形成対象位置として、前記屋根材上における前記ソーラーパネルの側方位置であって前記支持部材から外れた位置を特定し、
前記野地板および前記屋根材における前記形成対象位置に相当する位置に前記導入孔を形成し、
前記導入孔に対して前記接続部材を導入し、
前記導入孔を覆い、かつ、前記平面視において前記複数の目地のうち、少なくとも1本の目地を挟む2本の目地の間隔に相当する第1方向の領域のみが露出されるように前記被覆部材を前記屋根材上に取り付ける、屋根の施工方法。
【請求項8】
前記被覆部材を前記屋根材に取り付けるとき又は取り付けた後において、前記被覆部材と前記屋根材との間の隙間に発泡剤を充填する、請求項7に記載の屋根の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーラーパネルを有する屋根構造およびこれを用いた屋根の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1に記載の屋根構造が知られている。この屋根構造は、野地板と、野地板上に設けられた複数の屋根材と、屋根材上において軒棟方向に延びるとともに棟に沿った方向に間隔を空けて並ぶ複数のフレーム材と、フレーム材上に設置された太陽電池モジュールと、太陽電池モジュールに接続された配線と、を備えている。
【0003】
前記屋根構造において、太陽電池モジュールと屋根材との間には、複数のフレーム材によって、配線を引き回すための間隔が形成されている。また、野地板における太陽電池モジュールと重なる位置には、配線を通すための通孔が形成されているとともに、屋根材には、通孔と重なる位置に開口が形成されている。
【0004】
そして、特許文献1に記載の屋根構造において、太陽電池モジュールと屋根材との間の間隔内で引き回された配線は、屋根材の開口および野地板の通孔を通じて野地板の下方に導入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-2055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の屋根構造では、屋根材上にフレーム材を介して太陽電池モジュールが設けられている。そのため、太陽電池モジュールが屋根材上に重ねられている印象を観者に対して強く与えることにより、屋根材と太陽電池モジュールとの一体感を持った屋根構造を実現することが難しい。
【0007】
屋根材と太陽電池モジュールとの一体感を得るためにフレーム材を介することなく屋根材上に直接太陽電池モジュールを設けることが検討されているが、この場合、配線を引き回して屋内側に導入するためのスペースを太陽電池モジュールと屋根材との間に設けることが難しい。
【0008】
そこで、フレーム材を省略し、かつ、太陽電池モジュールの側方位置において配線を野地板の下方に導入するための導入孔を屋根材および野地板に形成することがさらに検討されている。この場合、太陽電池モジュールの側方で、かつ、太陽電池モジュールに近い位置に導入孔を形成することが要求される。しかし、野地板の下には野地板を支持するための支持部材が設けられており、支持部材の位置する領域においては導入孔を形成することができないため、導入孔の形成位置には制約がある。しかも、太陽光モジュールの側方位置、つまり、太陽光モジュールから露出した位置に設けられた導入孔を雨水等から保護するための被覆部材を設ける必要があるが、太陽光モジュールから離れた位置に導入孔を設け、導入孔の位置に合せて被覆部材を設けた場合、美観を損ねるおそれがある。
【0009】
本発明の目的は、屋根材とソーラーパネルとの一体感を得るためにフレーム材を省略した場合であっても、美観を損ねることなく被覆部材を配置することができ、さらに導入孔の位置を比較的自由に設定することのできる屋根構造およびこれを用いた屋根の施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、第一の発明は、屋根構造であって、支持部材と、所定の第1方向の一方端が第1方向の他方端よりも高くなるように傾斜した状態で前記支持部材上に支持された野地板と、前記第1方向に間隔を空けて並ぶとともに前記第1方向と直交する第2方向に延びる複数の目地が形成されるように前記野地板上において前記第1方向に並ぶ複数の屋根材と、前記屋根材上に設けられたソーラーパネルと、前記ソーラーパネルに接続された接続部材と、前記接続部材を前記野地板の下方に導入するために前記野地板および前記屋根材に形成される導入孔を覆い、かつ、前記第1方向および前記第2方向と直交する方向に見る平面視において前記複数の目地のうち、少なくとも1本の目地を挟む2本の目地の間隔に相当する前記第1方向の領域のみが露出された状態で前記屋根材上に取付可能な被覆部材と、を備えている、屋根構造である。
(【0011】以降は省略されています)

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