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公開番号2025151902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053531
出願日2024-03-28
発明の名称分散剤含有液および分散液
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 67/02 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】分散質の分散安定性に優れるとともに、粘度が十分に低い分散液を提供すること、また、前記分散液の調製に好適に用いることができる分散剤含有液を提供すること。
【解決手段】本発明の分散液は、分散剤としての水溶性ポリエステルと、水と、分散質としての色材と、を含み、前記水溶性ポリエステルは、単一の分子中に、構成モノマーとして、複数の水酸基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリオール成分と、複数のカルボキシル基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリカルボン酸成分と、を含有するものである。本発明の分散液は、さらに、保湿剤または表面張力調整剤を含むことが好ましい。本発明の分散液は、インクジェット用組成物であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
分散剤としての水溶性ポリエステルと、水と、を含み、
前記水溶性ポリエステルは、単一の分子中に、構成モノマーとして、複数の水酸基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリオール成分と、複数のカルボキシル基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリカルボン酸成分と、を含有するものである、分散剤含有液。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記水溶性ポリエステルを構成する全モノマー中に占める、前記アニオン性官能基を有するモノマーの割合が、10mol%以上60mol%以下である、請求項1に記載の分散剤含有液。
【請求項3】
前記水溶性ポリエステルを構成する全モノマー中に占める、前記アニオン性官能基を有するモノマーの割合が、15mol%以上30mol%以下である、請求項2に記載の分散剤含有液。
【請求項4】
前記水溶性ポリエステルは、構成モノマーとして、芳香環を有するモノマーを含んでいる、請求項1または2に記載の分散剤含有液。
【請求項5】
前記水溶性ポリエステルを構成する全モノマー中に占める、前記芳香環を有するモノマーの割合が、40mol%以上80mol%以下である、請求項4に記載の分散剤含有液。
【請求項6】
前記水溶性ポリエステルは、前記アニオン性官能基の塩を有するポリオール成分として、2-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタンスルホン酸の塩およびジメチロールプロピオン酸の塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含み、前記アニオン性官能基の塩を有するポリカルボン酸成分として、スルホコハク酸の塩およびβ-アラニン二酢酸の塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含み、前記芳香環を有するモノマーとして、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸および1,4-ベンゼンジメタノールよりなる群から選択される少なくとも1種を含み、さらに、これら以外のモノマーとして、アジピン酸、1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、ジエチレングリコール、エチレングリコールおよび1,2-シクロヘキサンジメタノールよりなる群から選択される少なくとも1種を含むものである、請求項4に記載の分散剤含有液。
【請求項7】
前記水溶性ポリエステルは、構成モノマーとして、スルホン酸塩およびカルボン酸塩のうちの少なくとも一方を有する前記ポリオール成分と、スルホン酸塩およびカルボン酸塩のうちの少なくとも一方を有する前記ポリカルボン酸成分と、を含有するものである、請求項1または2に記載の分散剤含有液。
【請求項8】
分散剤としての水溶性ポリエステルと、水と、分散質としての色材と、を含み、
前記水溶性ポリエステルは、単一の分子中に、構成モノマーとして、複数の水酸基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリオール成分と、複数のカルボキシル基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリカルボン酸成分と、を含有するものである、分散液。
【請求項9】
前記分散液は、インクジェット用組成物である、請求項8に記載の分散液。
【請求項10】
さらに、保湿剤を含む、請求項8または9に記載の分散液。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散剤含有液および分散液に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
水を含む分散媒中に分散質が分散した分散液が、様々な用途で用いられている。
このような分散液としては、例えば、水を含む分散媒中に色材が分散したインク等が挙げられる。
【0003】
このような分散液においては、分散質の分散性を向上させる目的で、分散剤が添加されることがある。
【0004】
例えば、水、水溶性有機溶剤、分散染料、および、酸価が100~250である水溶性ポリエステルを含有するインクジェット記録用分散染料インクが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-114865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来においては、分散液の粘度を十分に低いものとしつつ、分散液中における分散質の分散安定性を十分に優れたものとすることが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することができる。
【0008】
本発明の適用例に係る分散剤含有液は、分散剤としての水溶性ポリエステルと、水と、を含み、
前記水溶性ポリエステルは、単一の分子中に、構成モノマーとして、複数の水酸基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリオール成分と、複数のカルボキシル基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリカルボン酸成分と、を含有するものである。
【0009】
本発明の適用例に係る分散液は、分散剤としての水溶性ポリエステルと、水と、分散質としての色材と、を含み、
前記水溶性ポリエステルは、単一の分子中に、構成モノマーとして、複数の水酸基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリオール成分と、複数のカルボキシル基を有するとともにアニオン性官能基の塩を有するポリカルボン酸成分と、を含有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、合成例1~7で得られた水溶性ポリエステルの条件をまとめて示す表である。
図2は、実施例A1~A5、比較例A1、A2に係る分散剤含有液の条件をまとめて示す表である。
図3は、実施例B1~B5、比較例B1、B2に係るインクジェットインクの原液の条件をまとめて示す表である。
図4は、実施例C1~C5、比較例C1、C2に係るインクジェットインクの条件をまとめて示す表である。
図5は、実施例C1~C5、比較例C1、C2に係るインクジェットインクについての評価結果をまとめて示す表である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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