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公開番号2025105564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024229306
出願日2024-12-25
発明の名称樹脂組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 63/00 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】構造体の金属部材等の接着に用いられた際に、機械的強度に優れた、例えばせん断接着試験での伸びが向上した、樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(A)改質セルロース繊維、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)改質セルロース繊維、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む、樹脂組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
(A)改質セルロース繊維がセルロースI型結晶構造を有し、その平均繊維径が1nm以上300nm以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
(A)改質セルロース繊維が、修飾基とアニオン変性セルロース繊維とが結合したものであって、該修飾基が、(i)炭素数3以上の炭化水素基、(ii)シリコーン鎖、及び(iii)アルキレンオキサイド鎖からなる群より選択される1種以上を含有する基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
修飾基とアニオン変性セルロース繊維のアニオン性基とが、イオン結合及び/又は共有結合を介して結合したものである、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂が、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂、キレート変性エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂、脂肪族ポリオール又はこれらの誘導体のエポキシ化物、ポリエーテル変性エポキシ樹脂、多官能芳香族エポキシ樹脂、及び水素添加ビスフェノール型エポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
組成物における(B)ウレタン変性エポキシ樹脂の含有量が1質量%以上80質量%未満であり、(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂の含有量が1質量%以上80質量%未満である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
(A)改質セルロース繊維と(B)ウレタン変性エポキシ樹脂との混合物と、(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂とを混合して得られる、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
(B)ウレタン変性エポキシ樹脂と(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂との混合物と、(A)改質セルロース繊維とを混合して得られる、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
(A)改質セルロース繊維と(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂との混合物と、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂とを混合して得られる、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の組成物を含む接着剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境に対する負荷の少ない技術が脚光を浴びるようになり、かかる技術背景の下、天然に多量に存在するバイオマスであるセルロース繊維を用いた材料が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、非水溶性樹脂と、イオン性基を含む微細セルロース繊維及び/又はイオン性基を含む微細セルロース繊維に修飾基が結合してなる微細セルロース繊維複合体とを含有する接着組成物が開示されている。
また、特許文献2には、下記条件(A)~(E)を満たす微細繊維状セルロースとマトリクス樹脂を含有することを特徴とする接着剤用組成物が開示されている。
(A) 数平均繊維径が2nm以上500nm以下
(B) 平均アスペクト比が10以上1000以下
(C) セルロースI型結晶構造を有する
(D) アニオン性官能基を有する
(E) (D)記載のアニオン性官能基の一部、または全てに特定のポリエーテルアミンが結合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-94388号公報
特開2018-44097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
接着剤は、接着対象となる物体の物性により求められる性能が異なる。
本発明は、構造体の金属部材等の接着に用いられた際に、機械的強度に優れた、例えばせん断接着試験での伸びが向上した、樹脂組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記〔1〕~〔20〕に関する。
〔1〕 (A)改質セルロース繊維、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む、樹脂組成物。
〔2〕 (A)改質セルロース繊維がセルロースI型結晶構造を有し、その平均繊維径が1nm以上300nm以下である、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕 (A)改質セルロース繊維が、修飾基とアニオン変性セルロース繊維とが結合したものであって、該修飾基が、(i)炭素数3以上の炭化水素基、(ii)シリコーン鎖、及び(iii)アルキレンオキサイド鎖からなる群より選択される1種以上を含有する基である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕 修飾基とアニオン変性セルロース繊維のアニオン性基とが、イオン結合及び/又は共有結合を介して結合したものである、前記〔3〕に記載の組成物。
〔5〕 (C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂が、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂、キレート変性エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性エポキシ樹脂、脂肪族ポリオール又はこれらの誘導体のエポキシ化物、ポリエーテル変性エポキシ樹脂、多官能芳香族エポキシ樹脂、及び水素添加ビスフェノール型エポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の組成物。
〔6〕 組成物における(B)ウレタン変性エポキシ樹脂の含有量が1質量%以上80質量%未満であり、(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂の含有量が1質量%以上80質量%未満である、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の組成物。
〔7〕 (A)改質セルロース繊維と(B)ウレタン変性エポキシ樹脂との混合物と、(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂とを混合して得られる、前記〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の組成物。
〔8〕 (B)ウレタン変性エポキシ樹脂と(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂との混合物と、(A)改質セルロース繊維とを混合して得られる、前記〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の組成物。
〔9〕 (A)改質セルロース繊維と(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂との混合物と、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂とを混合して得られる、前記〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の組成物。
〔10〕 前記〔1〕~〔9〕のいずれか1項に記載の組成物を含む接着剤。
【0007】
〔11〕 接着剤が構造用接着剤である、前記〔10〕に記載の接着剤。
〔12〕 (A)改質セルロース繊維以外のフィラーを更に含む、前記〔10〕又は〔11〕に記載の接着剤。
〔13〕 車両組み立て品を接着するのに用いられる、前記〔10〕~〔12〕のいずれか1項に記載の接着剤。
〔14〕 前記〔10〕~〔13〕のいずれか1項に記載の接着剤を用いて車両組み立て品を接着する工程を有する、車両組み立て品の接着方法。
〔15〕 (B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む樹脂組成物の製造方法において、
工程1:(A)改質セルロース繊維と(B)ウレタン変性エポキシ樹脂を混合する工程、及び
工程2:工程1で得られた混合物と(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を混合する工程
を有する、樹脂組成物の製造方法。
〔16〕 (B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む樹脂組成物の製造方法において、以下の工程3又は工程4を有する製造方法。
工程3:(A)改質セルロース繊維、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を混合する工程
工程4:(B)ウレタン変性エポキシ樹脂及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を混合(工程4-1)し、得られた組成物と(A)改質セルロース繊維を混合(工程4-2)する工程する工程
〔17〕 (B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む樹脂組成物の製造方法において、
工程5:(A)改質セルロース繊維と(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を混合する工程
工程6:工程5で得られた組成物と(B)ウレタン変性エポキシ樹脂を混合する工程
を有する、樹脂組成物の製造方法。
〔18〕 (A)改質セルロース繊維と(B)ウレタン変性エポキシ樹脂を混合する工程を有する、構造用接着剤の破断伸度の向上方法。
〔19〕 前記〔10〕~〔13〕のいずれか1項に記載の接着剤を収容した容器を備えてなる、接着剤キット。
〔20〕 前記〔1〕~〔9〕のいずれか1項に記載の組成物を収容した第1容器と、
硬化剤を収容した第2容器
とを備えてなる、接着剤キット。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、構造体の金属部材等の接着に用いられた際に、機械的強度に優れた樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の樹脂組成物がかかる効果を発揮する詳細なメカニズムについては不明だが、改質セルロース繊維が、接着対象となる物体と樹脂との界面に存在することにより、接着対象となる物体(例えば、金属及び/又はプラスチック)の接着表面の平滑性が多少低くとも、接着表面への樹脂の接着性が向上し、伸びが向上すると推測される。
【0010】
本発明の樹脂組成物は、
(A)改質セルロース繊維、(B)ウレタン変性エポキシ樹脂、及び(C)ウレタン変性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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