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公開番号2025153428
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055907
出願日2024-03-29
発明の名称鉄イオン供給施肥材内包材料、鉄イオン供給方法及び藻場造成方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A01G 33/00 20060101AFI20251002BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】鉄イオン供給施肥材からの有機体鉄分の溶出を安定化させるために、施肥材外部への有機体鉄分の拡散と、施肥材内部での二価鉄の酸化遅延を両立する、鉄イオン供給施肥材内包材料を提供する。
【解決手段】粉粒体3と、粉粒体3に内包された鉄イオン供給施肥材2と、を備える鉄イオン供給施肥材内包材料1を採用する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粉粒体と、
前記粉粒体に内包された鉄イオン供給施肥材と、
を備えることを特徴とする鉄イオン供給施肥材内包材料。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記粉粒体に含まれる粒子の最大粒径が2mm以上30mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の鉄イオン供給施肥材内包材料。
【請求項3】
前記鉄イオン供給施肥材は、鉄鋼スラグと、腐植酸含有物質とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の鉄イオン供給施肥材内包材料。
【請求項4】
前記鉄イオン供給施肥材は、鉄鋼スラグと、腐植酸含有物質とを含むことを特徴とする、請求項2に記載の鉄イオン供給施肥材内包材料。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の鉄イオン供給施肥材内包材料を、海域、淡水域、汽水域のいずれか1つの水域に設置することを特徴とする、水域への鉄イオン供給方法。
【請求項6】
前記鉄イオン供給施肥材内包材料を前記水域の底部に埋設することを特徴とする、請求項5に記載の鉄イオン供給方法。
【請求項7】
前記鉄イオン供給施肥材内包材料を前記水域の底部に敷設することを特徴とする、請求項5に記載の水域への鉄イオン供給方法。
【請求項8】
前記鉄イオン供給施肥材内包材料を、前記水域に設置される人工構造物または自然構造物に脱着可能なように取り付けることを特徴とする、請求項5に記載の水域への鉄イオン供給方法。
【請求項9】
前記鉄イオン供給施肥材内包材料を、前記水域の水面付近に脱着可能なように取り付けることを特徴とする、請求項5に記載の水域への鉄イオン供給方法。
【請求項10】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の鉄イオン供給施肥材内包材料を用いて、藻場を造成することを特徴とする藻場造成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水域、特に海域に設置され、水域で生育する藻類や微生物等に対する栄養分となる鉄イオン供給施肥材料を粉粒体中に内包した鉄イオン供給施肥材内包材料、並びにこの鉄イオン供給施肥材内包材料を使用した施肥材供給方法及び藻場造成方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、海域、淡水域、汽水域等の水域では、生物の生育に必要な鉄分の不足による生物生産量の低下が問題となっている。例えば、日本各地の海域の沿岸部では、岩場に海藻が繁殖しなくなり、石灰藻に覆われる磯焼けと呼ばれる現象が発生しており、コンブやワカメ、その他多種の海藻群落が減少して不毛状態となってしまう。
【0003】
このような磯焼けの原因としては、海水温の上昇や水質汚濁といった環境変化の他に、海に流れ込む河川の上流における木々の伐採によって、それまでは落ち葉が堆積してできていた腐植土中の腐植酸と土壌中の鉄が結合した腐植酸鉄ができ難くなり、藻類の生育に必要な鉄分の海への供給が減少したことが理由のひとつと考えられる。
【0004】
このような問題に対し、従来、透水性を有する袋材に、例えば鉄鋼スラグのような二価鉄含有物質と、腐植含有物質とが詰め込まれた水域環境保全材料を、海域等に設置する水域環境保全方法が知られている(特許文献1)。
【0005】
また、上面が開放された硬質容器又は1以上の孔部を有した硬質容器に、鉄鋼スラグを含有する施肥材料、或いはこの施肥材料を充填させた透水性の袋体が収容されている水域環境保全容器を、藻場造成用のブロック体の近傍に設置させる水域環境保全方法が知られている(特許文献2)。
【0006】
更に、設置面となる底面部と上面部と側壁部とからなる容器内に、鉄鋼スラグを含有する施肥材料、或いはこの施肥材料を充填させた透水性の袋体が収容されてなる水域環境保全容器体であって、上面部と底面部に施肥材料から供給される養分を供給するための複数の開口が形成されており、上面部と底面部と側壁部の合計面積に対する開口の総面積の比率が0.2~2.0%であり、かつ容器全体に形成された開口の合計面積に対する底面部に形成された開口の面積の比率が30~50%である水域環境保全容器体を、海底に沈設する方法が知られている(特許文献3)。
【0007】
これらの方法によれば、製鋼スラグ中の二価鉄が腐植含有物質であるフルボ酸や有機錯体と結合して、安定的なフルボ酸鉄等の腐植酸鉄になり、腐植酸鉄が拡散することで、水域に二価の鉄イオンを効率的に供給することが可能とされている。すなわち、通常、生物が摂取可能な二価の鉄イオン(Fe
2+
)を溶出させても、海水中の溶存酸素によって酸化されて即座に固体状鉄(Fe



、Fe(OH)

)として沈降し、生物が摂取することは不可能となってしまうが、上記のような水域環境保全材料等を使用することで、腐植酸鉄として鉄分を安定して供給することが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-212036号公報
特開2007-330254号公報
特開2013-236571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、フルボ酸鉄のような腐植酸鉄を、水域環境保全材料もしくは水域環境保全容器体のような施肥材から安定的に溶出させるためには、溶存酸素による酸化を低減する、すなわち、嫌気性環境下に施肥材を配置することが効果的である。
【0010】
しかし、特許文献1に記載された水域環境保全方法では、施肥材(水域環境保全材料)の設置環境を嫌気性に保つための具体的な施工方法については検討されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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