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公開番号2025153908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056621
出願日2024-03-29
発明の名称セキュリティ鍵の効率的な更新を行うための、端末装置、基地局装置、及び制御方法
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 36/08 20090101AFI20251002BHJP(電気通信技術)
要約【課題】LTMによるハンドオーバの際のセキュリティ鍵に関連するパラメータを効率的に更新すること。
【解決手段】3GPPのセルラ通信規格に準拠する端末装置は、接続中の第1の基地局装置から、第2の基地局装置および第3の基地局装置を含んだハンドオーバ先の候補の複数の基地局装置のそれぞれについての、LTMの第1の設定情報と、セキュリティ鍵を更新するための、第1の設定情報とそれぞれ関連付けられる第2の設定情報とを受信し、複数の基地局装置のそれぞれについて、第1の設定情報と第2の設定情報とを関連付けて保持し、第2の基地局装置へのハンドオーバを実行し、第2の基地局装置へのハンドオーバに応じて、第2の基地局装置の第1の設定情報と関連付けられた第2の設定情報を用いてセキュリティ鍵を更新し、かつ、そのハンドオーバの実行後に、保持されている第3の基地局装置についての第1の設定情報を維持しながらその第1の設定情報と関連付けられた第2の設定情報を更新する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のセルラ通信規格に準拠する端末装置であって、
接続中の第1の基地局装置から、第2の基地局装置および第3の基地局装置を含んだハンドオーバ先の候補の複数の基地局装置のそれぞれについての、Layer 1/Layer 2 Triggered Mobility(LTM)の第1の設定情報と、セキュリティ鍵を更新するための、当該第1の設定情報とそれぞれ関連付けられる第2の設定情報とを受信する受信手段と、
前記複数の基地局装置のそれぞれについて、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報とを関連付けて保持する保持手段と、
前記第2の基地局装置へのハンドオーバを実行する実行手段と、
前記第2の基地局装置へのハンドオーバに応じて、前記第2の基地局装置の前記第1の設定情報と関連付けられた前記第2の設定情報を用いて前記セキュリティ鍵を更新し、かつ、当該ハンドオーバの実行後に、保持されている前記第3の基地局装置についての前記第1の設定情報を維持しながら当該第1の設定情報と関連付けられた前記第2の設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする端末装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記受信手段は、前記第2の基地局装置へのハンドオーバ後に、前記第2の基地局装置から、前記第3の基地局装置のための更新された前記第2の設定情報を受信し、
前記更新手段は、前記第3の基地局装置について保持されている前記第2の設定情報を、受信された前記第2の設定情報と置き換えることにより、前記第2の設定情報を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記受信手段は、複数の前記第3の基地局装置の少なくとも一部である第4の基地局装置についての前記第2の設定情報を識別することを可能とする識別情報と、当該第4の基地局装置についての更新された前記第2の設定情報を受信し、
前記更新手段は、前記識別情報によって識別される前記第2の設定情報を、受信した前記第2の設定情報によって置き換える、
ことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1の設定情報はLTM configurationであり、前記識別情報は、LTM configuration idである、ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
複数の前記第3の基地局装置に対して所定の順序が付されており、
前記受信手段は、複数の前記第3の基地局装置の全てについて、更新された複数の前記第2の設定情報が前記所定の順序で並べられた情報を受信し、
前記更新手段は、受信した複数の前記第2の設定情報のそれぞれが複数の前記第3の基地局装置のうちのいずれに対応するかを前記所定の順序によって特定し、当該特定の結果に応じて複数の前記第3の基地局装置のそれぞれについて保持されている前記第2の設定情報を、受信した前記第2の設定情報によって置き換える、
を特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項6】
前記受信手段は、前記実行手段によるハンドオーバにおいてRRC Reconfiguration Completeメッセージが送信された後に、前記第2の基地局装置から、RRC Reconfigurationメッセージにより、更新された前記第2の設定情報を受信する、ことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項7】
前記第2の設定情報は、MasterKeyUpdateであり、
前記MasterKeyUpdateは、
Trueに設定されたkeySetChangeIndicatorとnextHopChainingCount(NCC)とNon-Access Stratum(NAS) container、又は、
Falseに設定されたkeySetChangeIndicatorとNCC、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第2の設定情報は、SK-Counterを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項9】
前記実行手段は、前記第2の基地局装置へのハンドオーバを指示するCell Switch Commandを受信した場合に、当該ハンドオーバを実行し、
前記更新手段は、前記Cell Switch Commandに前記第2の基地局装置に関する前記第2の設定情報が含まれており、かつ、当該第2の基地局装置について保持されている前記第2の設定情報がある場合に、前記Cell Switch Commandに含まれている前記第2の設定情報を用いて前記セキュリティ鍵を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項10】
前記受信手段は、接続中の基地局装置によって提供されるセルをマスタセルとしている際にセカンダリセルの候補となるセルを提供する複数の第5の基地局装置のそれぞれについての前記第1の設定情報と、当該複数の第5の基地局装置に共通の前記第2の設定情報のリストをさらに受信し、
前記更新手段は、前記マスタセルが変更されない状態で前記セカンダリセルが変更された場合、セカンダリセルの変更の前に使用されていた前記第2の設定情報を前記リストから削除し、当該リストに含まれる1つの第2の設定情報を使用して変更されたセカンダリセルの通信のためのセキュリティ鍵を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セルラ通信システムにおけるセキュリティ鍵の更新技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))に準拠した第5世代(5G)などのセルラ通信規格において、ハンドオーバに要する時間の短縮のために、Layer 1/Layer 2 Triggered Mobility(LTM)の仕組みが導入されている。従来のLTMは、共通のgNB-Central Unit(CU)の範囲内でのハンドオーバに適用され、gNB-CUを跨ぐハンドオーバには適用されていない。このため、従来のLTMでは、暗号化や完全性保護のためのセキュリティ鍵に関連するパラメータが更新される必要がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
今後、gNB-CUを跨ぐハンドオーバへのLTMの適用が期待される。この場合、上述のようなセキュリティ鍵に関連するパラメータの更新が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、LTMによるハンドオーバの際のセキュリティ鍵に関連するパラメータの効率的な更新技術を提供する。
【0005】
本発明の一態様による端末装置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のセルラ通信規格に準拠する端末装置であって、接続中の第1の基地局装置から、第2の基地局装置および第3の基地局装置を含んだハンドオーバ先の候補の複数の基地局装置のそれぞれについての、Layer 1/Layer 2 Triggered Mobility(LTM)の第1の設定情報と、セキュリティ鍵を更新するための、当該第1の設定情報とそれぞれ関連付けられる第2の設定情報とを受信する受信手段と、前記複数の基地局装置のそれぞれについて、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報とを関連付けて保持する保持手段と、前記第2の基地局装置へのハンドオーバを実行する実行手段と、前記第2の基地局装置へのハンドオーバに応じて、前記第2の基地局装置の前記第1の設定情報と関連付けられた前記第2の設定情報を用いて前記セキュリティ鍵を更新し、かつ、当該ハンドオーバの実行後に、保持されている前記第3の基地局装置についての前記第1の設定情報を維持しながら当該第1の設定情報と関連付けられた前記第2の設定情報を更新する更新手段と、を有する。
【0006】
本発明の一態様による基地局装置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のセルラ通信規格に準拠する基地局装置であって、端末装置が接続している第1の他の基地局装置へ、ハンドオーバ先の候補として、Layer 1/Layer 2 Triggered Mobility(LTM)の第1の設定情報と、セキュリティ鍵を更新するための、当該第1の設定情報とそれぞれ関連付けられる第2の設定情報とを提供する提供手段と、前記端末装置のハンドオーバにより、当該端末装置と接続する接続手段と、前記端末装置との通信において使用するセキュリティ鍵を、前記第2の設定情報を用いて生成する生成手段と、前記ハンドオーバが実行された後に、前記基地局装置からの前記端末装置のハンドオーバ先の候補の第2の他の基地局装置についての前記第1の設定情報および前記第2の設定情報を取得する取得手段と、前記端末装置が前記第2の他の基地局装置についての前記第1の設定情報を保持している場合、当該第1の設定情報を含まず、当該第2の他の基地局装置についての前記第2の設定情報を含んだメッセージを前記端末装置へ送信する送信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、LTMによるハンドオーバの際のセキュリティ鍵に関連するパラメータを効率的に更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
無線通信システムの構成例を示す図である。
従来のセキュリティ鍵の更新に関連する処理の例を示す図である。
従来のセキュリティ鍵の更新に関連する処理の例を示す図である。
本実施形態のセキュリティ鍵の更新に関連する処理の例を示す図である。
本実施形態のセキュリティ鍵の更新に関連する処理の例を示す図である。
基地局装置及び端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
端末装置の機能構成例を示す図である。
基地局装置の機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本無線通信システムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))のセルラ通信規格に準拠したセルラ通信システムであり、基地局装置(例えば基地局装置101、基地局装置102)と、端末装置(例えば端末装置111)とを含んで構成される。なお、端末装置111は、基地局装置101と接続中であり、その後、基地局装置102の方向へ移動して、基地局装置102へのハンドオーバを実行するものとする。なお、図1では、説明を簡単にするために、2つの基地局装置と1つの端末装置のみが示されているが、これらの装置は当然に多数存在しうる。
(【0011】以降は省略されています)

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