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公開番号2025154055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056839
出願日2024-03-29
発明の名称泡吐出具及び泡吐出容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20251002BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】液切れ性を改善した、新たな泡吐出具及び泡吐出容器を提供する。
【解決手段】本開示の泡吐出具100は、内容液と空気とを個別に加圧する2つのポンプ2,3と、内容液及び空気を合流させる合流空間Gと、混合した内容液及び空気を発泡させる発泡部材と、発泡した内容液を内部通路14aを通して外部へ吐出させるノズルヘッド14とを備え、内容液用ポンプ2は、気液導入孔4eを有する小径筒体4aと、内容液を加圧して合流空間Gに送る中空ピストン5と、圧送された内容液を通す内側通路t2を有するピストンガイド9と、小径筒体4aから上方に立設された中空ステム7とを備え、空気用ポンプ3は、大径筒体4b内の空気を加圧して合流空間Gに送るエアーピストン10を備え、合流空間Gは、導入流路Rを介して気液導入孔4eに連通しており、小径筒体4aの径方向外側には、合流空間Gから戻された内容液を収容する回収部4sが設けられることを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
容器本体の口部に装着されるベースキャップと、該ベースキャップにより容器本体の口部に垂下保持され内容液と空気とをそれぞれ個別に吸引、加圧、圧送する２つのポンプと、該ポンプから圧送された内容液及び空気を合流させる合流空間と、混合した内容液及び空気を発泡させる発泡部材と、発泡した内容液を内部通路を通して外部へ吐出させるノズルヘッドとを備える泡吐出具であって、
内容液の吸引、加圧、圧送に供するポンプは、容器本体内の内容液を流入させる吸引口を底部に備えると共に気液導入孔を有する小径筒体と、該小径筒体の内周面に当接し前記小径筒体の底部へ向けた摺動により前記小径筒体内の内容液を加圧、圧送して前記合流空間に送る中空ピストンと、該中空ピストンに連結するとともに圧送された内容液を通す内側通路を有するピストンガイドと、該ピストンガイドに連なり前記小径筒体から上方に立設された中空ステムとを備え、前記中空ステムの上部に前記ノズルヘッドが固定されており、
空気の吸引、加圧、圧送に供するポンプは、前記小径筒体に連結される底部を有する大径筒体と、該大径筒体の内周面に当接し前記大径筒体の底部へ向けた摺動により前記大径筒体内の空気を加圧、圧送して前記合流空間に送るエアーピストンとを備え、
上方付勢された前記ノズルヘッドの下方への押圧操作によって前記２つのポンプが作動し、
前記合流空間は、導入流路を介して前記気液導入孔に連通しており、
前記小径筒体の径方向外側には、前記ノズルヘッドの上昇時に前記導入流路を通じて前記合流空間から戻された内容液を収容する回収部が設けられている、泡吐出具。
続きを表示（約 250 文字）【請求項２】
前記導入流路は、前記ピストンガイドと前記中空ステムとの隙間空間として設けられている、請求項１に記載の泡吐出具。
【請求項３】
前記中空ステムは、前記回収部の側壁に摺動して前記回収部を前記大径筒体の内側に対してシールするとともに、前記ノズルヘッドの下降に伴い前記回収部内に進入する回収ピストンを有する、請求項１又は２に記載の泡吐出具。
【請求項４】
容器本体と、前記容器本体の口部に装着される請求項１又は２に記載の泡吐出具とを備えた、泡吐出容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、内容液と空気との混合物を泡状に吐出させる泡吐出具及び泡吐出容器に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料等を充填した容器では、内容液の泡立て動作を省略して簡便な使用を図る観点から、容器内の内容液を直接泡状にして吐出することができる泡吐出器を装備したものが多用されている。
【０００３】
かかるディスペンサーは、容器の口部に保持されるベースキャップに、内容液を吸引、加圧、圧送を行うピストンと、空気の吸引、加圧、圧送を行うエアーピストンをそれぞれ同心に配置した単一のシリンダーが取り付けられている。そして、ノズルヘッドを押圧して各ポンプ内のピストンを駆動させることで、内容液と空気をそれぞれ各シリンダー内に吸引するとともに加圧、圧送し、ポンプの出側における合流空間にて内容液と空気を相互に混合させつつメッシュ等の発泡部材を通過させることによって、内容液を泡状にして吐出させる仕組みになっている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１５－６７３５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、特許文献１に示す泡吐出器においては、ノズルから吐出された内容液の液切れが必ずしもよくなく、ノズル筒の内部に残っていた内容液が、吐出停止後にノズル筒の先端部から垂れ落ちる場合があったため、この点において未だ改善の余地があった。
【０００６】
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、液切れ性を改善した、新たな泡吐出具及び泡吐出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述の課題を解決するために、本開示の泡吐出具は、
［１］
容器本体の口部に装着されるベースキャップと、該ベースキャップにより容器本体の口部に垂下保持され内容液と空気とをそれぞれ個別に吸引、加圧、圧送する２つのポンプと、該ポンプから圧送された内容液及び空気を合流させる合流空間と、混合した内容液及び空気を発泡させる発泡部材と、発泡した内容液を内部通路を通して外部へ吐出させるノズルヘッドとを備える泡吐出具であって、
内容液の吸引、加圧、圧送に供するポンプは、容器本体内の内容液を流入させる吸引口を底部に備えると共に気液導入孔を有する小径筒体と、該小径筒体の内周面に当接し前記小径筒体の底部へ向けた摺動により前記小径筒体内の内容液を加圧、圧送して前記合流空間に送る中空ピストンと、該中空ピストンに連結するとともに圧送された内容液を通す内側通路を有するピストンガイドと、該ピストンガイドに連なり前記小径筒体から上方に立設された中空ステムとを備え、前記中空ステムの上部に前記ノズルヘッドが固定されており、
空気の吸引、加圧、圧送に供するポンプは、前記小径筒体に連結される底部を有する大径筒体と、該大径筒体の内周面に当接し前記大径筒体の底部へ向けた摺動により前記大径筒体内の空気を加圧、圧送して前記合流空間に送るエアーピストンとを備え、
上方付勢された前記ノズルヘッドの下方への押圧操作によって前記２つのポンプが作動し、
前記合流空間は、導入流路を介して前記気液導入孔に連通しており、
前記小径筒体の径方向外側には、前記ノズルヘッドの上昇時に前記導入流路を通じて前記合流空間から戻された内容液を収容する回収部が設けられていることを特徴とする。
【０００８】
また、本開示の泡吐出具は、
［２］
上記［１］に記載の構成において、前記導入流路は、前記ピストンガイドと前記中空ステムとの隙間空間として設けられていることが好ましい。
【０００９】
また、本開示の泡吐出具は、
［３］
上記［１］又は［２］に記載の構成において、前記中空ステムは、前記回収部の側壁に摺動して前記回収部を前記大径筒体の内側に対してシールするとともに、前記ノズルヘッドの下降に伴い前記回収部内に進入する回収ピストンを有することが好ましい。
【００１０】
また、上述の課題を解決するために、本開示の泡吐出容器は、
［４］
容器本体と、前記容器本体の口部に装着される上記［１］から［３］のいずれかに記載の泡吐出具とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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