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公開番号
2025137674
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2025121582,2022028201
出願日
2025-07-18,2022-02-25
発明の名称
ヒンジキャップ
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
主分類
B65D
47/08 20060101AFI20250911BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】 軽量化した場合に、ヒンジキャップの蓋体が座屈することがなく、シャワー水の吸水を防止することができるヒンジキャップを提供すること。
【解決手段】 ヒンジキャップであって、キャップ本体Bは、基壁部6と、基壁部の外周側から垂設される外周壁部8と、基壁部から立設される蓋係合部11とを備え、外周壁部の上部は、ヒンジ部Cと反対側の所定円弧範囲で円弧状に上から所定距離の深さで外周から凹設される段凹部15を備え、蓋体Dは、頂壁30と、側周壁31と、摘み部38と、側周壁下面のヒンジ部と反対側外周縁から垂設され、閉蓋時に段凹部を覆う被覆壁39とを備え、側周壁は、内周下部の周方向に形成され、蓋係合部と係合する係止突部36と、係止突部の上方から周方向に形成され、閉蓋時に蓋係合部の上面と当接または近接する座屈防止突部37と、下面から上向きに凹設される周方向の肉抜き溝40とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して連設される蓋体とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部の上面に当接する基壁部と、基壁部の内周側から垂設される内筒と、基壁部の外周側から垂設される外周壁部と、基壁部から立設される蓋係合部とを備え、
外周壁部の上部は、ヒンジ部と反対側の所定円弧範囲で円弧状に上から所定距離の深さで外周から凹設される段凹部を備え、
蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、側周壁の外周下部のヒンジ部と反対側に形成される摘み部と、側周壁下面のヒンジ部と反対側外周縁から垂設され、閉蓋時に段凹部を覆う被覆壁とを備え、
側周壁は、内周下部の周方向に形成され、蓋係合部と係合する係止突部と、係止突部の上方から周方向に形成され、閉蓋時に、蓋係合部の上面と当接または近接する座屈防止突部と、下面から上向きに凹設される周方向の肉抜き溝とを備えることを特徴とするヒンジキャップ。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
ヒンジ部は、中央のヒンジとヒンジの両側に隣接もしくは近接する弾性片、または中央の弾性片と弾性片の両側に隣接もしくは近接するヒンジを備え、
肉抜き溝は、弾性片の形成範囲を除く側周壁の下面から上向きに凹設されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
【請求項3】
肉抜き溝は、座屈防止突部の上端部の高さと同等の高さで上向きに凹設されることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
【請求項4】
肉抜き溝は、摘み部の形成範囲では、蓋係合部の高さと同等の高さで側周壁の下面から上向きに凹設される注出側肉抜き溝であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
【請求項5】
肉抜き溝は、摘み部の形成範囲を除く側周壁の下面から上向きに凹設されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、とくに、軽量化してもキャップ内にシャワー水が吸い込まれないようにしたヒンジキャップに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
殺菌のため加熱された内容液を容器に充填するヒンジキャップにおいて、内容液を充填してヒンジキャップを容器口部に打栓した後、容器外部からシャワー水で洗浄、冷却することが従来から行われている。
充填した液を冷やすために温水でシャワーすると、蓋体内の空気が内容液の熱によって温められているため、蓋体内の空気が冷却されて、蓋体内の内圧が低下することになり、蓋体内と大気圧との間に圧力差が生じ、その隙間からシャワー水が蓋体内に吸い込まれてしまい、衛生管理上問題となっていた。
【0003】
このため、シャワー冷却する際に、キャップ内にシャワー水が入らないように、容器の口部に打栓するものであっても、確実な密閉が保持できるようにしたヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-246127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載のヒンジキャップは、キャップ本体に上蓋を閉蓋した状態で、容器の口部にキャップ本体を嵌合固定したときに、外側壁(15)がやや内側に倒れ込み、外側壁(15)の弧状面(15b)とシールリング(25)の環状舌片(26)の傾斜面(26a)とが圧接することで、シャワー水がキャップ内に入らないようにしたものである。
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、上蓋(20)の側壁(22)の被係止突条(24)とキャップ本体(10)の外側壁(15)の係止突条(15a)とが係合するものであり、成形の際に、被係止突条(24)の形状をしっかり出すためには、上蓋(20)の側壁(22)の肉厚を確保する必要があった。
このため、ヒンジキャップを軽量化する場合には、肉厚を薄くする必要があり、側壁(22)の肉厚を薄くした場合に、ヒンジキャップの打栓の際に座屈してしまったり、被係合突条(24)の形状がしっかり出ないために、嵌合力がばらついてしまったりすることがあり、さらにシャワー水の吸水にも影響が出るという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ヒンジキャップを軽量化した場合に、ヒンジキャップの蓋体が座屈することがなく、シャワー水の吸水を防止することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して連設される蓋体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部の上面に当接する基壁部と、基壁部の内周側から垂設される内筒と、基壁部の外周側から垂設される外周壁部と、基壁部から立設される蓋係合部とを備え、外周壁部の上部は、ヒンジ部と反対側の所定円弧範囲で円弧状に上から所定距離の深さで外周から凹設される段凹部を備え、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、側周壁の外周下部のヒンジ部と反対側に形成される摘み部と、側周壁下面のヒンジ部と反対側外周縁から垂設され、閉蓋時に段凹部を覆う被覆壁とを備え、側周壁は、内周下部の周方向に形成され、蓋係合部と係合する係止突部と、係止突部の上方から周方向に形成され、閉蓋時に、蓋係合部の上面と当接または近接する座屈防止突部と、下面から上向きに凹設される周方向の肉抜き溝とを備えることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
ヒンジキャップの具体的実施形態として、ヒンジ部は、中央のヒンジとヒンジの両側に隣接もしくは近接する弾性片、または中央の弾性片と弾性片の両側に隣接もしくは近接するヒンジを備え、肉抜き溝は、弾性片の形成範囲を除く側周壁の下面から上向きに凹設されることを特徴とする構成、肉抜き溝は、座屈防止突部の上端部の高さと同等の高さで上向きに凹設されることを特徴とする構成、肉抜き溝は、摘み部の形成範囲では、蓋係合部の高さと同等の高さで側周壁の下面から上向きに凹設される注出側肉抜き溝であることを特徴とする構成、肉抜き溝は、摘み部の形成範囲を除く側周壁の下面から上向きに凹設されることを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、キャップの軽量化が可能になるとともに、蓋体の側周壁の内側に座屈防止突部を設けることで、打栓時の蓋体の座屈を防止することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、金型の離型時、肉抜き溝を抜いた後、側周壁内周の係止突部を抜くことになるので、無理抜きにならず、係止突部の形状をしっかり出すことができる。
さらに、本発明にヒンジキャップは、キャップ本体の蓋係合部と蓋体の係止突部が強固に係合可能となるため、加熱した内容液を充填した容器に装着して、シャワー水で冷却する際に、キャップ内が減圧状態となっても、シャワー水がキャップ内に吸い込まれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器の閉蓋状態を示す側面断面図である。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップのキャップ本体を示す図であり、(a)は要部下面図で、(b)は(a)のX-X要部矢視図である。
本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器の閉蓋状態を示す側面断面図である。
本発明の第2実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
本発明の第3実施例であるヒンジキャップを装着した容器の閉蓋状態を示す側面断面図である。
本発明の第3実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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