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公開番号2025154799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057992
出願日2024-03-29
発明の名称接着液、画像形成システム、及び画像形成方法
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41M 5/00 20060101AFI20251002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷層の転写性及び画像転写後の印刷媒体の洗濯堅牢性がよい、接着液を提供する。
【解決手段】本開示の接着液は、水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×106Pa以下であることを特徴とする。Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。
X<A・・・(1)
A≦X<B・・・(2)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
インク受容層を有する転写媒体上のインクに対して吐出ヘッドから吐出され、乾燥の後に熱及び圧力を加えることで前記インクによって形成された画像を印刷媒体に接着させる接着液であって、
水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、
前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×10

Pa以下であることを特徴とする、接着液。
X<A (1)
A≦X<B (2)
前記式(1)及び(2)において、
Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、
前記式(2)において、
Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記重量変化率Xが、前記式(2)を満たす、請求項1記載の接着液。
【請求項3】
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の25℃における貯蔵弾性率E’が、8.1×10

Pa以下である、請求項1又は2記載の接着液。
【請求項4】
インク収容部と、
インクジェット方式により、前記インク収容部に収容されたインクを転写媒体に吐出するインク吐出部と、
接着液収容部と、
インクジェット方式により、前記接着液収容部に収容された接着液を前記転写媒体上の前記インクに対して吐出する接着液吐出部と、
前記接着液が吐出された前記転写媒体を乾燥する乾燥部と、
前記乾燥後に熱及び圧力を加えることで、前記インクによって形成された画像を印刷媒体に接着する接触加熱部と、
を備え、
前記接着液は、水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、
前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×10

Pa以下であることを特徴とする、画像形成システム。
X<A (1)
A≦X<B (2)
前記式(1)及び(2)において、
Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、
前記式(2)において、
Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。
【請求項5】
インク吐出工程、接着液吐出工程、乾燥工程、及び接触加熱工程を含み、
前記インク吐出工程は、インクジェット方式により、インクを転写媒体上に吐出する工程を含み、
前記接着液吐出工程は、インクジェット方式により、接着液を前記転写媒体上の前記インクに対して吐出する工程を含み、
前記乾燥工程は、前記接着液が吐出された前記転写媒体を乾燥する工程を含み、
前記接触加熱工程は、前記乾燥後に熱及び圧力を加えることで、前記インクによって形成された画像を印刷媒体に接着する工程を含み、
前記接着液は、水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、
前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×10

Pa以下であることを特徴とする、画像形成方法。
X<A (1)
A≦X<B (2)
前記式(1)及び(2)において、
Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、
前記式(2)において、
Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、接着液、画像形成システム、及び画像形成方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、転写媒体に印刷層と接着層とが形成された中間転写記録媒体を用いて、被転写体(印刷媒体)へ画像を形成する画像形成方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-066789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インクジェットプリンタにより転写媒体にカラー印刷や白印刷等の印刷層が形成され、その後、インクジェットプリンタとは別の装置により粉末接着剤が印刷層に付与され、付与された粉末が加熱溶解されることで中間転写記録媒体が作製されることが考えられる。この場合、中間転写記録媒体と印刷媒体とが重なった状態で熱および圧力が加えられ、転写媒体が剥離されることで、転写媒体に形成された印刷層が印刷媒体に転写される。一方で、粉末接着剤が液状の接着剤(接着液)に置き換えられることが考えられる。この場合、インクジェットプリンタにより、インクと接着液が中間転写記録媒体に吐出され、その後乾燥が行われることによって、印刷層の上に接着層が形成された中間転写記録媒体が作製される。
【0005】
ここで、接着剤によって形成され乾燥された後の接着層が硬い場合、転写媒体が印刷媒体から剥離される際に、印刷媒体への印刷層の転写不良が生じる可能性がある。さらに、印刷媒体に転写された印刷層は、洗濯時に生じる曲げや折れの力に耐えきれず、印刷媒体に形成された画像が割れる可能性もある。
【0006】
そこで、本開示は、印刷層の転写性及び画像転写後の印刷媒体の洗濯堅牢性がよい、接着液、画像形成システム、及び画像形成方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本開示の接着液は、
インク受容層を有する転写媒体上のインクに対して吐出ヘッドから吐出され、乾燥の後に熱及び圧力を加えることで前記インクによって形成された画像を印刷媒体に接着させる接着液であって、
水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、
前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×10

Pa以下であることを特徴とする。
X<A (1)
A≦X<B (2)
前記式(1)及び(2)において、
Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、
前記式(2)において、
Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。
【0008】
本開示の画像形成システムは、
インク収容部と、
インクジェット方式により、前記インク収容部に収容されたインクを転写媒体に吐出するインク吐出部と、
接着液収容部と、
インクジェット方式により、前記接着液収容部に収容された接着液を前記転写媒体上の前記インクに対して吐出する接着液吐出部と、
前記接着液が吐出された前記転写媒体を乾燥する乾燥部と、
前記乾燥後に熱及び圧力を加えることで、前記インクによって形成された画像を印刷媒体に接着する接触加熱部と、
を備え、
前記接着液は、水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、
前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×10

Pa以下であることを特徴とする。
X<A (1)
A≦X<B (2)
前記式(1)及び(2)において、
Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、
前記式(2)において、
Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。
【0009】
本開示の画像形成方法は、
インク吐出工程、接着液吐出工程、乾燥工程、及び接触加熱工程を含み、
前記インク吐出工程は、インクジェット方式により、インクを転写媒体上に吐出する工程を含み、
前記接着液吐出工程は、インクジェット方式により、接着液を前記転写媒体上の前記インクに対して吐出する工程を含み、
前記乾燥工程は、前記接着液が吐出された前記転写媒体を乾燥する工程を含み、
前記接触加熱工程は、前記乾燥後に熱及び圧力を加えることで、前記インクによって形成された画像を印刷媒体に接着する工程を含み、
前記接着液は、水、樹脂粒子、有機溶剤、架橋剤、及び界面活性剤を含み、
前記乾燥前後の重量変化率Xが、下記式(1)又は下記式(2)を満たし、
前記熱及び前記圧力を加える前の、前記接着液を乾燥させた被膜の110℃における貯蔵弾性率E’が、5.4×10

Pa以下であることを特徴とする。
X<A (1)
A≦X<B (2)
前記式(1)及び(2)において、
Aは、前記接着液全量における、前記水の重量比率であり、
前記式(2)において、
Bは、前記接着液全量における、前記水及び前記有機溶剤の重量比率である。
【発明の効果】
【0010】
本開示の接着液、画像形成システム、及び画像形成方法によれば、印刷層の転写性及び画像転写後の印刷媒体の洗濯堅牢性がよい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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