TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025154891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024058150
出願日2024-03-29
発明の名称磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品
出願人JX金属株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類C23C 14/34 20060101AFI20251002BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】スパッタ製膜時のパーティクルの発生が良好に抑制されたCoを主成分とし、酸化物を含んだ磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品を提供する。
【解決手段】Pt、Cr、Ru、B、及び、Tiのうちいずれか一種以上と、酸化物と、を含み、残部がCo及び選択的に含む不純物であり、Co、Pt、Cr、Ru、及び、Tiの濃度の合計が50at%以上であり、Bの濃度が9at%以上であり、Oの濃度が13.5at%以上であり、酸化物はBの酸化物を含み、酸化物の形状を円と仮定して算出した酸化物の直径の算術平均値が0.55μm以下である、磁性材ターゲット。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Pt、Cr、Ru、B、及び、Tiのうちいずれか一種以上と、
酸化物と、
を含み、残部がCo及び選択的に含む不純物であり、
Co、Pt、Cr、Ru、及び、Tiの濃度の合計が50at%以上であり、
Bの濃度が9at%以上であり、Oの濃度が13.5at%以上であり、
前記酸化物はBの酸化物を含み、
前記酸化物の形状を円と仮定して算出した前記酸化物の直径の算術平均値が0.55μm以下である、磁性材ターゲット。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
観察視野面積11569μm
2
当たりの前記酸化物の個数が5000個以上である、請求項1に記載の磁性材ターゲット。
【請求項3】
観察視野面積11569μm
2
当たりの前記酸化物の面積の合計が1900μm
2
以下である、請求項1に記載の磁性材ターゲット。
【請求項4】
前記酸化物が更にAl、Si、Ba、Be、Ca、Ce、Cr、Co、Dy、Er、Eu、Ga、Gd、Ho、Li、Mg、Mn、Nb、Nd、Pr、Sc、Sm、Sr、Ta、Tb、Ti、V、Y、Zn、Zrから選択される元素の酸化物をいずれか一種以上含有する、請求項1に記載の磁性材ターゲット。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の磁性材ターゲットと、
前記磁性材ターゲットに接合されたバッキングプレートと、
を備えた、磁性材ターゲット組立品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品に関するものであり、主に、HDDの膜の製造向けの磁性材ターゲットに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
垂直磁気記録方式を採用するハードディスクドライブ(HDD)を構成する層には、例えば、強磁性金属であるCo、Fe、Niをベースとした材料が用いられており、記録層には、Coを主成分とするCo-Cr系、Co-Pt系、Co-Cr-Pt系などの強磁性合金と非磁性の無機材料からなる複合材料が多く用いられている。このようなハードディスクドライブなどの磁気記録媒体の薄膜は、生産性の高さから、上記の材料を成分とする磁性材ターゲットをスパッタリングして作製されることが多い。
【0003】
磁性材ターゲットの製造は、一般に、まず、原材料の粉末を粉砕し混合して得られた混合物を、ホットプレスすることにより焼結体を得る。この後、焼結体の密度向上のために、HIP(Hot Isostatic Pressing:熱間等方圧加圧)加工を施すことがある。このようにして得られた焼結体を旋盤により加工し、所定の形状のターゲットを製造している(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6445126号公報
特許第6332869号公報
特許第6958819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、HDDの記録層としてCoを主成分とする強磁性合金と非磁性の無機材料からなる複合材料が有用であり、HDDのメディアメーカーによってスパッタ製膜されて、磁性粒子が酸化物粒界で隔てられたグラニュラー構造の薄膜となる。そして、近年、Coを主成分とする磁性粒子として用いる垂直磁気記録方式のメディアでは、添加酸化物中でBの酸化物の割合が増加するトレンドにある。
【0006】
Coを主成分とし、酸化物を含んだ磁性材ターゲットのスパッタ製膜時での問題点の一つに、粗大な酸化物からのアーキング発生がある。アーキングからパーティクルが生じ、これが基板に付着した場合、媒体の歩留りが低下する。このため、Coを主成分とし、酸化物を含んだ磁性材ターゲットの製造において、これまで母合金相中に、酸化物が微細分散したターゲットを製造することが重要であった。一方、Bの酸化物は、Coを主成分とし、酸化物を含んだ磁性材ターゲットの製造において添加される酸化物種の中では低融点の材料であり、近年、Bの酸化物の添加量が増加傾向にある。このため、従来技術では酸化物が微細分散したターゲットを作製することが難しくなっており、スパッタ製膜時にパーティクルが発生しやすくなっている。
【0007】
そこで、本発明の実施形態は、スパッタ製膜時のパーティクルの発生が良好に抑制されたCoを主成分とし、酸化物を含んだ磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下のように特定される本発明によって解決される。
1.Pt、Cr、Ru、B、及び、Tiのうちいずれか一種以上と、
酸化物と、
を含み、残部がCo及び選択的に含む不純物であり、
Co、Pt、Cr、Ru、及び、Tiの濃度の合計が50at%以上であり、
Bの濃度が9at%以上であり、Oの濃度が13.5at%以上であり、
前記酸化物はBの酸化物を含み、
前記酸化物の形状を円と仮定して算出した前記酸化物の直径の算術平均値が0.55μm以下である、磁性材ターゲット。
2.観察視野面積11569μm
2
当たりの前記酸化物の個数が5000個以上である、前記1に記載の磁性材ターゲット。
3.観察視野面積11569μm
2
当たりの前記酸化物の面積の合計が1900μm
2
以下である、前記1または2に記載の磁性材ターゲット。
4.前記酸化物が更にAl、Si、Ba、Be、Ca、Ce、Cr、Co、Dy、Er、Eu、Ga、Gd、Ho、Li、Mg、Mn、Nb、Nd、Pr、Sc、Sm、Sr、Ta、Tb、Ti、V、Y、Zn、Zrから選択される元素の酸化物をいずれか一種以上含有する、前記1~3のいずれかに記載の磁性材ターゲット。
5.前記1~4のいずれかに記載の磁性材ターゲットと、
前記磁性材ターゲットに接合されたバッキングプレートと、
を備えた、磁性材ターゲット組立品。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、スパッタ製膜時のパーティクルの発生が良好に抑制されたCoを主成分とし、酸化物を含んだ磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ImageJを用いた画像解析における、二値化処理された画像と元画像との例を示す。
ImageJを用いた二値化処理の設定条件のスクリーンショットである。
実施例1のSEM画像である。
実施例2のSEM画像である。
実施例3のSEM画像である。
実施例4のSEM画像である。
比較例1のSEM画像である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

JX金属株式会社
鉛の回収方法
8日前
JX金属株式会社
鉛の回収方法
8日前
JX金属株式会社
分配器及び分配装置
7日前
JX金属株式会社
リサイクル原料の処理方法
8日前
JX金属株式会社
銅回路、プリント配線板及び多層基板
18日前
JX金属株式会社
金属積層体、及び多層回路基板の製造方法
3日前
JX金属株式会社
磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品
7日前
JX金属株式会社
磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品
7日前
JX金属株式会社
磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品
7日前
JX金属株式会社
磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品
7日前
JX金属株式会社
磁性材ターゲット及び磁性材ターゲット組立品
7日前
JX金属株式会社
銅合金並びにそれを備えた電子部品及び電子機器
1か月前
JX金属株式会社
処理対象物の分配方法及び処理対象物の回収方法
7日前
JX金属株式会社
ドライフィルムレジスト及び回路パターン形成方法
10日前
JX金属株式会社
リン化インジウム基板及び半導体エピタキシャルウエハ
7日前
JX金属株式会社
ドライフィルムレジスト
10日前
JX金属株式会社
積層体及びその製造方法
28日前
JX金属株式会社
リチウムイオン電池用正極活物質の評価方法及びリチウムイオン電池用正極活物質
7日前
JX金属株式会社
銅粉、ペースト、焼結体、複合体、低温同時焼成セラミックス基板及び積層セラミックコンデンサ
28日前
JX金属株式会社
銅粉、ペースト、低温同時焼成セラミックス基板を製造する方法及び、積層セラミックコンデンサを製造する方法
7日前
個人
フッ素樹脂塗装鋼板の保管方法
2か月前
株式会社カネカ
製膜装置
14日前
株式会社京都マテリアルズ
めっき部材
18日前
株式会社カネカ
製膜装置
14日前
株式会社KSマテリアル
防錆組成物
3か月前
株式会社三愛工業所
アルミニウム材
5か月前
エドワーズ株式会社
真空排気システム
7日前
日本化学産業株式会社
複合めっき皮膜
2か月前
台灣晶技股ふん有限公司
無電解めっき法
1か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法
1か月前
日東電工株式会社
積層体の製造方法
4か月前
株式会社カネカ
気化装置及び製膜装置
8日前
JFEスチール株式会社
鋼部品
2か月前
住友重機械工業株式会社
成膜装置
4か月前
信越半導体株式会社
真空蒸着方法
5か月前
DOWAサーモテック株式会社
浸炭方法
5か月前
続きを見る