TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025154938
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058243
出願日
2024-03-29
発明の名称
ポリカーボネート樹脂の解重合方法、反応槽処理方法、反応槽後処理方法、および、ポリカーボネート樹脂の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
64/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】特定のジヒドロキシ化合物を用いることにより、設備上の制約が小さく、かつ解重合効果の高い解重合方法、反応槽処理方法を提供する。
【解決手段】該ポリカーボネート樹脂が特定の部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を含み、脂環式ジヒドロキシ化合物を含む化合物(A)を用いる、ポリカーボネート樹脂の解重合方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート樹脂の解重合方法であって、
該ポリカーボネート樹脂が下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を含み、
脂環式ジヒドロキシ化合物を含む化合物(A)を用いる、ポリカーボネート樹脂の解重合方法。
TIFF
2025154938000020.tif
29
93
(但し、上記式(1)で表される部位が-CH
2
-O-Hの一部である場合を除く。)
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記構造単位(a)が下記式(2)で表される構造単位である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂の解重合方法。
TIFF
2025154938000021.tif
37
119
【請求項3】
前記脂環式ジヒドロキシ化合物が、下記式(3)及び/又は下記式(4)で表される化合物である、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂の解重合方法。
TIFF
2025154938000022.tif
28
93
TIFF
2025154938000023.tif
33
119
【請求項4】
前記化合物(A)が、さらに炭酸ジエステルを含む、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂の解重合方法。
【請求項5】
反応槽処理方法であって、前記ポリカーボネート樹脂を製造する工程、及び該ポリカーボネート樹脂を製造する工程の後に、反応槽内壁面に含まれる前記ポリカーボネート樹脂を、請求項1または2に記載の解重合方法により解重合させる解重合工程を有する、反応槽処理方法。
【請求項6】
前記解重合工程において、温度が185℃~320℃であり、かつ不活性ガス雰囲気下で反応槽内を保持する、請求項5に記載の反応槽処理方法。
【請求項7】
請求項5に記載の反応槽処理方法を行った後に、芳香族ヒドロキシ化合物と反応槽とを接触させる、反応槽後処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の反応槽後処理方法の後に、前記ポリカーボネート樹脂をエステル交換により製造する工程を有する、ポリカーボネート樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂の解重合方法、反応槽処理方法、反応槽後処理方法、および、ポリカーボネート樹脂の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、二酸化炭素排出量の増加、蓄積による地球温暖化が、気候変動などをもたらすことが危惧されていることからも、使用後の廃棄処分をしてもカーボンニュートラルな、植物由来モノマーを原料としたポリカーボネートの開発が求められている。中でもバイオマス資源から得られるイソソルビド(以下、ISBと略記することがある)をモノマー成分としたポリカーボネート樹脂が知られており、樹脂の製造後に、反応槽に残留するポリカーボネートを、ジオールモノマーを用いて解重合させて反応槽外へ排出することが提案されている。特に解重合の効果、すなわち解重合率を高めるためには、直鎖状のアルキレン基、またはエーテル結合で表されるジヒドロキシ化合物とともに炭酸ジエステルを併用することが好ましいことが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-94029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で開示されているように、直鎖状のアルキレン基、またはエーテル結合で表されるジヒドロキシ化合物単体の解重合方法では、ジヒドロキシ化合物を沸点以上の温度で加熱する必要があるため、加圧条件に耐え得る設備であったり、消防法上の危険物に該当するため、引火の危険性や火災発生のリスクが高く、さらには大量に使用する場合、保管量の制限もあることから設備上の制約が発生する。また解重合効果の高い炭酸ジエステルを併用した解重合方法では、屈曲性が高い直鎖状のジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルが反応し一部が環状を巻き、解重合に寄与しない恐れがある。更には再度イソソルビドを用いたポリカーボネートを製造する場合、コンタミネーションによる色調悪化や物性低下、重合速度の遅延等が影響して、歩留まりの低下やポリカーボネート品質悪化を招く恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、特定のジヒドロキシ化合物を用いることにより、設備上の制約が小さく、かつ解重合効果の高い解重合方法、反応槽処理方法を提供すること、及び反応槽処理方法を行った後に、着色が少なく透明性が高いポリカーボネート樹脂の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するべく、鋭意検討を重ねた結果、特定の構造単位を有するポリカーボネート樹脂に、特定のジヒドロキシ化合物を用いることで解重合が容易に進行することを見出し、本発明に達した。
【0007】
本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
即ち、本発明の要旨は下記[1]~[8]に存する。
【0008】
[1] ポリカーボネート樹脂の解重合方法であって、
該ポリカーボネート樹脂が下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を含み、
脂環式ジヒドロキシ化合物を含む化合物(A)を用いる、ポリカーボネート樹脂の解重合方法。
【0009】
TIFF
2025154938000001.tif
29
93
【0010】
(但し、上記式(1)で表される部位が-CH
2
-O-Hの一部である場合を除く。)
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東ソー株式会社
ペレット
3日前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
19日前
株式会社コバヤシ
成形体
16日前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
23日前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
1か月前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
29日前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
19日前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
4日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
15日前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
15日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
15日前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
29日前
UBE株式会社
衝撃吸収材
19日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
15日前
住友化学株式会社
樹脂組成物
15日前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
4日前
三洋化成工業株式会社
熱成形用樹脂組成物
11日前
ノリタケ株式会社
担体構造体
9日前
株式会社カネカ
シーリング材
8日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
4日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
29日前
デンカ株式会社
磁性ビーズの製造方法
15日前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
1か月前
株式会社サンエー化研
フィルム
8日前
株式会社スリーボンド
湿気硬化型樹脂組成物
8日前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
22日前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミド系樹脂フィルム
15日前
ハイモ株式会社
油中水型エマルジョン重合体
15日前
本田技研工業株式会社
樹脂成型品
9日前
続きを見る
他の特許を見る