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公開番号
2025156255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025056608
出願日
2025-03-28
発明の名称
固体状チタン触媒成分の製造方法、およびオレフィン重合体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08F
4/654 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】粒子流動性に優れたプロピレン系ブロック共重合体粒子を安定的に製造可能な固体状チタン触媒成分の製造方法を提供すること。
【解決手段】(a)細孔容積が200~1200mm
3
/gのアルコキシマグネシウム化合物と、(b)ハロゲン含有チタン化合物とを接触させる接触工程を3回以上有し、下記式(α)の関係を満たす、固体状チタン触媒成分の製造方法。
(T3)≧(T2)+5 (α)
(但し、(T2)は2回目の前記接触工程での摂氏温度、(T3)は3回目以降の任意の回の前記接触工程での摂氏温度である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)細孔容積が200~1200mm
3
/gのアルコキシマグネシウム化合物と、(b)ハロゲン含有チタン化合物とを接触させる接触工程を3回以上有し、
下記式(α)の関係を満たす、固体状チタン触媒成分の製造方法。
(T3)≧(T2)+5 (α)
(但し、(T2)は2回目の前記接触工程での摂氏温度、(T3)は3回目以降の任意の回の前記接触工程での摂氏温度である。)
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
1回目の前記接触工程での摂氏温度(T1)と前記(T2)とが下記式(β)の関係を満たす請求項1に記載の固体状チタン触媒成分の製造方法。
(T2)≧(T1)-30 (β)
【請求項3】
前記(T3)が120℃以上である請求項1に記載の固体状チタン触媒成分の製造方法。
【請求項4】
少なくとも1回の前記接触工程において、前記アルコキシマグネシウム化合物(a)と、前記ハロゲン含有チタン化合物(b)と、更に(c)電子供与体とを接触させる請求項1に記載の固体状チタン触媒成分の製造方法。
【請求項5】
請求項1の方法で固体状チタン触媒成分(A)を製造し、
前記固体状チタン触媒成分(A)および有機金属化合物(B)の存在下にオレフィンの重合を行う、オレフィン重合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体状チタン触媒成分の製造方法、およびプロピレン系ブロック共重合体等のオレフィン重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
プロピレン系樹脂は、日用雑貨、台所用品、包装用フィルム、家電製品、機械部品、電気部品、自動車部品など、種々の分野で利用されている。
【0003】
また、用途に応じて、オレフィン重合用触媒を用いてプロピレン系重合体を製造後に、引き続きゴム成分、非晶性または低結晶性エチレン・プロピレン共重合体(EPR)、および非晶性エチレン・α-オレフィン共重合体などの1つ以上を製造する、所謂ブロック共重合法を行って得られるプロピレン系ブロック共重合体を用いる場合がある。プロピレン系ブロック共重合体は、高い融点などの耐熱性と、耐衝撃性などを併せ持つ優れた特性を示す。
【0004】
通常、前記ゴム成分などの柔軟な共重合体成分は、比較的高い分子量の成分とすることが好ましいとされている。これ等は、耐衝撃性などの機能を付与することが目的である。
また、上記のプロピレン系ブロック共重合体を製造するオレフィン重合触媒は、比較的大きな粒子径のアルコキシマグネシウム等のマグネシウム化合物と、四塩化チタンなどのチタン化合物とを反応させて得られる、所謂大粒径固体状チタン触媒成分を含むオレフィン重合触媒であることが多い。
【0005】
プロピレン系ブロック共重合体は、前記のゴム成分の含有率が高い方が、耐衝撃性が高まることは自明であるが、前記ゴム成分がブリードアウトし易くなり、粒子流動性が低下することがある。その解決方法としてこれまで多くの製造方法が開示されている(例えば特許文献1~4)。
【0006】
本出願人も特定の要件を満たす多孔質なマグネシウム化合物を用いた固体状チタン触媒成分を用いると、ゴム成分含有率が高くても粒子流動性に優れたプロピレン系ブロック共重合体が得られることを開示している。(特許文献5)
【0007】
一方で、プロピレン系ブロック共重合体は、例えば各種の射出成形体などの主原料や、自動車の外装材や内装材に用いられる高性能プロピレン重合体コンパウンドの原料になることも知られている。近年、このプロピレン重合体コンパウンドには、多様な物性項目で高い性能が求められる傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2017-132870号公報
特開2002-356507号公報
国際公開第2018/066535号
国際公開第2022/091867号
国際公開第2019/172350号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年、ゴム成分などのオレフィン共重合体の含有率がさらに高いプロピレン系ブロック共重合体を与えるようなオレフィン重合用触媒が望まれる傾向がある。これは、耐衝撃性を更に高めようとする観点からの要請であると理解できる。
前記の通り、オレフィン共重合体に代表されるゴム成分の含有率を高めつつ、粒子流動性に優れたブロック共重合体を製造するのは、多孔質な固体状チタン触媒成分を含むオレフィン重合用触媒が好適であることが知られている。
【0010】
一方で、多孔質な固体状成分は、構造上、どうしても脆くなりやすい傾向があり、固体状チタン触媒成分の調製過程で粒子の破壊などが起こり、微粉が副生し易くなることが容易に予想できる。前記の微粉は、オレフィン重合体の製造過程で、配管の閉塞や、反応器などの内壁に蓄積(ファウリング)し易い等の弊害の原因となり易い。その為、より容易に多孔質性に優れた固体状チタン触媒成分を製造できる方法が望まれている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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