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公開番号
2025155792
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024225417
出願日
2024-12-20
発明の名称
樹脂組成物及び成形体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C08L
23/02 20250101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】UV照射によるマイクロプラスチック化が起こりにくい成形体が得られる樹脂組成物及び成形体を提供する。
【解決手段】オレフィン系重合体(A)と添加剤(B)とを含み、前記添加剤(B)は、式(1)~(6)からなる群より選択される少なくとも1種の化合物である添加剤(B-1)を含む、樹脂組成物。式(1)~(6)は、明細書にて定義のとおりである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
オレフィン系重合体(A)と添加剤(B)とを含み、
前記添加剤(B)は、下記式(1)~(6)からなる群より選択される少なくとも1種の化合物である添加剤(B-1)を含む、
樹脂組成物。
JPEG
2025155792000013.jpg
101
164
[式(1)中、
R
1
は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数6~10の無置換のアルコキシ基であり、
R
2
は、炭素原子数6~12の無置換のアルキレン基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
式(2)中、
R
3
は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1~3の無置換のアルキル基であり、
R
4
は、炭素原子数1~3の無置換のアルキル基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
式(3)中、
R
5
は、互いに独立して、炭素原子数2~6の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
7
は、互いに独立して、炭素原子数1~3の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
8
は、炭素原子数2~6の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
nは、0~5の整数であり、
式(4)中、
n’は、互いに独立して、4~8の整数であり、
n''は、2~6の整数であり、
R
10
は、互いに独立して、炭素原子数4~12の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
式(5)中、
R
11
は、互いに独立して、炭素原子数2~6の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
6
は、炭素原子数10~30の置換若しくは無置換のアルキル基又は炭素原子数6~20の置換若しくは無置換のアリール基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
nは、0~5の整数であり、
式(6)中、
R
9
は、炭素原子数6~10の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
Phは、フェニル基を表す。]
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記添加剤(B-1)のn-ヘキサンへの溶解度が0.5g/100g以上であり、
前記添加剤(B-1)の分子量が1000以下である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記式(1)中、
R
1
は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数7~9の無置換のアルコキシ基であり、
Xは、酸素原子であり、
前記式(2)中、
R
3
は、水素原子であり、
Xは、酸素原子であり、
前記式(3)中、
R
5
は、互いに独立して、炭素原子数3~5の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
7
は、互いに独立して、炭素原子数1~3の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
8
は、炭素原子数3~5の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、酸素原子であり、
nは、0~2の整数であり、
前記式(4)中、
n’は、互いに独立して、5~7の整数であり、
n''は、3~5の整数であり、
R
10
は、互いに独立して、炭素原子数6~10の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
前記式(5)中、
R
11
は、互いに独立して、炭素原子数3~5の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
6
は、炭素原子数12~20の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、酸素原子であり、
nは、0~2の整数であり、
前記式(6)中、
R
9
は、炭素原子数7~9の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、酸素原子である、
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記オレフィン系重合体(A)が、ポリエチレン又はポリプロピレンであり、
前記添加剤(B-1)が、式(1)~(5)からなる群より選択される1種の化合物であり、
前記添加剤(B-1)の含有量が、前記ポリエチレン又はポリプロピレン100質量部に対して0.01質量部~1.0質量部である、
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記オレフィン系重合体(A)が、ポリプロピレンである、
請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記添加剤(B-1)が、式(1)で表される化合物である、
請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記式(1)において、
R
1
は、炭素原子数7~9の無置換のアルコキシ基である、
請求項6に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記オレフィン系重合体(A)が、ポリエチレン又はポリプロピレンであり、
前記添加剤(B-1)が、
前記式(1)~(3)からなる群より選択される1種の化合物と、前記式(5)で表される化合物とを含み、
前記式(1)~(3)からなる群より選択される1種の化合物の含有量が、前記ポリエチレン又はポリプロピレン100質量部に対して、0.01質量部~1.0質量部であり、
前記式(5)で表される化合物の含有量が、前記ポリエチレン又はポリプロピレン100質量部に対して、0.01質量部~1.0質量部である、
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記添加剤(B-1)が、更に式(6)で表される化合物を含み、
前記式(6)で表される化合物の含有量が、前記ポリエチレン又はポリプロピレン100質量部に対して、0.01質量部~1.0質量部である、
請求項8に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記添加剤(B-1)が、式(1)で表される化合物と、式(5)で表される化合物と、式(6)で表される化合物とを含む、請求項9に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物及び成形体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
現代の日常生活において、あらゆる場面でプラスチックが使用されている。しかし、従来のプラスチックは光又は熱の作用により劣化しやすいことから、劣化しにくいプラスチックの開発が試みられている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ポリオレフィンベース樹脂と、特定の2種類の抗酸化剤とを含むポリオレフィン組成物は、二酸化塩素含有水に対する安定性が良好であったことが開示されている。また、例えば、特許文献2では、不織布用ポリプロピレン樹脂と、特定の1種類のラジカルトラップ剤とを含むポリプロピレン組成物は、ガンマ線照射後の不織布の強度や撥水性が良好であることが開示されている。また、例えば、特許文献3では、ポリオレフィンベース樹脂と、特定の耐候安定剤と紫外線吸収剤とを含むポリオレフィン組成物は、耐候性に優れ、長期間にわたって使用しても紫外線透過性の低下が少ないことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2014-534299号公報
特開平1-168946号公報
特開平7-188473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1及び特許文献3で開示された組成物から製造される物品は、UV照射によりクラックが発生しやすく、すなわちマイクロプラスチック化しやすいという問題があった。また、特許文献2で開示された組成物から製造される物品は、通常の用途で使用されるシート形状又はフィルム形状にする場合に、成形性にそもそもの問題があった。
例えば海洋に投棄されたプラスチック廃棄物は、紫外線、波又は風雨等により劣化し微細化して、マイクロオーダーのプラスチック、すなわちマイクロプラスチックになる。マイクロプラスチックは、残留性有機汚染物質と共に海洋生物の体内に取り込まれやすく、生態系において様々な問題を引き起こしていることから、マイクロプラスチック化しにくいプラスチックが求められている。
【0006】
本開示は上記に鑑みてなされたものであり、本開示は、UV照射によるマイクロプラスチック化が起こりにくい成形体が得られる樹脂組成物及び成形体の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示には、以下の態様が含まれる。
<1> オレフィン系重合体(A)と添加剤(B)とを含み、
前記添加剤(B)は、下記式(1)~(6)からなる群より選択される少なくとも1種の化合物である添加剤(B-1)を含む、
樹脂組成物。
【0008】
JPEG
2025155792000002.jpg
101
164
【0009】
[式(1)中、
R
1
は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数6~10の無置換のアルコキシ基であり、
R
2
は、炭素原子数6~12の無置換のアルキレン基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
式(2)中、
R
3
は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1~3の無置換のアルキル基であり、
R
4
は、炭素原子数1~3の無置換のアルキル基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
式(3)中、
R
5
は、互いに独立して、炭素原子数2~6の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
7
は、互いに独立して、炭素原子数1~3の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
8
は、炭素原子数2~6の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
nは、0~5の整数であり、
式(4)中、
n’は、互いに独立して、4~8の整数であり、
n''は、2~6の整数であり、
R
10
は、互いに独立して、炭素原子数4~12の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
式(5)中、
R
11
は、互いに独立して、炭素原子数2~6の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
6
は、炭素原子数10~30の置換若しくは無置換のアルキル基又は炭素原子数6~20の置換若しくは無置換のアリール基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
nは、0~5の整数であり、
式(6)中、
R
9
は、炭素原子数6~10の置換若しくは無置換のアルキル基であり、
Xは、互いに独立して、酸素原子又は硫黄原子であり、
Phは、フェニル基を表す。]
<2> 前記添加剤(B-1)のn-ヘキサンへの溶解度が0.5g/100g以上であり、
前記添加剤(B-1)の分子量が1000以下である、
<1>に記載の樹脂組成物。
<3> 前記式(1)中、
R
1
は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数7~9の無置換のアルコキシ基であり、
Xは、酸素原子であり、
前記式(2)中、
R
3
は、水素原子であり、
Xは、酸素原子であり、
前記式(3)中、
R
5
は、互いに独立して、炭素原子数3~5の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
7
は、互いに独立して、炭素原子数1~3の置換若しくは無置換のアルキル基であり、R
8
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、UV照射によるマイクロプラスチック化が起こりにくい成形体が得られる樹脂組成物及び成形体が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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