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公開番号
2025161372
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-24
出願番号
2024064502
出願日
2024-04-12
発明の名称
臭気通報システム及び臭気通報方法
出願人
ボールウェーブ株式会社
,
オリエンタル酵母工業株式会社
代理人
個人
主分類
G01N
30/86 20060101AFI20251017BHJP(測定;試験)
要約
【課題】迅速且つ容易に臭気測定及び臭気通報を行うことができる臭気通報システムを提供する。
【解決手段】可搬式ガスクロマトグラフ6と、臭気確認対象エリア内のガスに含まれる成分の可搬式ガスクロマトグラフにおけるリテンションタイム、ピークの信号強度及び成分の人が感じる臭気強度を対応させた対応表を記憶する記憶部10を備える。エリア内に配置された可搬式ガスクロマトグラフによる分析結果から、成分のクロマトグラムにおけるピークを特定し、特定されたピークの信号強度及び記憶部に記憶されている対応表から成分の臭気強度を算出する算出部16と、臭気強度が予め設定された臭気強度を超えている場合、エリア内において異常があると判断する判断部18と、判断部において異常があると判断された場合、異常を通報する通報部14から構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
可搬式ガスクロマトグラフと、
臭気確認対象エリア内のガスに含まれる成分の前記可搬式ガスクロマトグラフにおけるリテンションタイム、並びに前記成分のクロマトグラムにおけるピークの信号強度及び前記成分の人が感じる臭気強度を対応させた対応表を記憶する記憶部と、
前記エリア内に配置された前記可搬式ガスクロマトグラフに、前記ガスを直接吸入する吸入部と、
前記ガスを前記可搬式ガスクロマトグラフで分析する分析部と、
前記記憶部に記憶されている前記成分の前記リテンションタイム及び前記分析部による分析結果から前記成分のクロマトグラムにおけるピークを特定し、特定された前記ピークの信号強度及び前記記憶部に記憶されている前記対応表から前記成分の臭気強度を算出する算出部と、
前記算出部において算出された前記臭気強度が予め設定された臭気強度を超えている場合、前記エリア内において異常があると判断する判断部と、
前記判断部において異常があると判断された場合、前記異常を通報する通報部と、
を備えることを特徴とする臭気通報システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記通報部は、表示、音及び光の少なくとも1つを含む情報伝達手段を用いて通報することを特徴とする請求項1記載の臭気通報システム。
【請求項3】
前記通報部は、電気通信回線を利用した情報伝達手段を用いて通報することを特徴とする請求項1記載の臭気通報システム。
【請求項4】
前記算出部は、前記ガスが複数の成分を含む場合、前記クロマトグラム上の前記成分毎の前記ピークに対して前記臭気強度を算出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の臭気通報システム。
【請求項5】
前記可搬式ガスクロマトグラフは、前記分析部の上流側に気体濃縮器を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の臭気通報システム。
【請求項6】
臭気通報システムを用いて臭気確認対象エリアにおける臭気について異常がある場合に通報する臭気通報方法であって、
前記エリア内に配置された前記臭気通報システムの可搬式ガスクロマトグラフに、前記エリア内のガスを直接吸入する吸入工程と、
前記臭気通報システムの分析部において、前記ガスを前記可搬式ガスクロマトグラフで分析する分析工程と、
前記臭気通報システムの記憶部に記憶されている前記ガスに含まれる成分のリテンションタイム及び前記分析工程における分析結果から、前記成分のクロマトグラムにおけるピークを特定する特定工程と、
前記臭気通報システムの算出部において、前記特定工程で特定された前記ピークの信号強度、並びに前記記憶部に記憶されている前記成分の前記クロマトグラムにおけるピークの信号強度及び前記成分の人が感じる臭気強度を対応させた対応表から、特定された前記ピークの信号強度における前記成分の臭気強度を算出する算出工程と、
前記臭気通報システムの判断部において、前記算出工程で算出された前記臭気強度が予め設定された臭気強度を超えている場合、前記エリア内において異常があると判断する判断工程と、
前記判断工程において異常があると判断された場合、前記臭気通報システムの通報部において前記異常を通報する通報工程と、
を含むことを特徴とする臭気通報方法。
【請求項7】
前記通報工程は、表示、音及び光の少なくとも1つを含む情報伝達手段を用いて通報することを特徴とする請求項6記載の臭気通報方法。
【請求項8】
前記通報工程は、電気通信回線を利用した情報伝達手段を用いて通報することを特徴とする請求項6記載の臭気通報方法。
【請求項9】
前記算出工程は、前記ガスが複数の成分を含む場合、前記クロマトグラム上の前記成分毎の前記ピークに対して前記臭気強度を算出することを特徴とする請求項7または請求項8記載の臭気通報方法。
【請求項10】
前記分析部の上流側に位置する気体濃縮器において、前記ガスを濃縮する濃縮工程を更に含むことを特徴とする請求項6記載の臭気通報方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、臭気確認対象エリアにおける臭気について異常がある場合に通報する臭気通報システム及び該臭気通報システムを用いた臭気通報方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
パン製造等に欠かせない酵母(イースト)を生産する過程で、糖蜜から培養液をつくる際に発生する糖蜜調整臭、イーストを培養する際に発生するイースト培養臭、培養・遠心分離・脱水工程で生じる培養液等の排水処理時に発生する排水処理臭などの臭気が発生する。これら臭気は、例えば蓄熱式脱臭装置を用いて燃焼させることにより脱臭している。
【0003】
一方、悪臭については、人の健康を保護し、生活環境を保全するうえで維持することが望ましい基準として環境基準値が行政により設定されている。企業等は、この環境基準値を超えないよう工場等を運営する必要があり、臭気を管理するシステムとして例えば特許文献1記載のシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-008519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、酵母(イースト)の培養には微生物を増殖させる必要があるため通常12~15時間程度の時間を要し、工場は24時間稼働している。工場が稼働している間は夜間であっても当然に前述の環境基準値を超えないよう管理する必要があり、このための人員確保等は大変負担であった。
【0006】
また、金属酸化物半導体を用いた臭気センサーも存在するが、予め学習させた臭気の有無を計測するのみで、学習させていない臭気の成分を測定すると、あらかじめ学習させた臭気の混合体として判断し、存在しない物質がさもあるかのような結果を報告する。さらに、臭気センサーによる計測結果は、測定気体中に含まれる水分の影響を受けることがあり(実際の値より高い値を示すことがあり)、臭気センサーによる計測の前に、測定気体を十分に乾燥させる(水分を一定にする)必要があった。
【0007】
水分の影響を受けないガスクロマトグラフを用いた臭気測定も考えられるが、大気中の臭気は空間濃度が低いため、臭気測定前に測定気体を濃縮させる必要があり、この濃縮には多大な時間を要する。また、一般的なガスクロマトグラフは大型で持ち運ぶことができず、迅速に臭気を測定することができなかった。
【0008】
さらに、人間の嗅覚感度(嗅覚閾値)は物質毎に異なっており、物質の空間濃度が濃いからといって人間が必ずしも強いにおいを感じるわけではなく、反対に空間濃度が濃くないのに人間が非常に強いにおいを感じる物質も存在する。したがって、臭気センサー及びガスクロマトグラフィの結果から人間が臭いを感じる臭気強度を判断することはできない。
【0009】
本発明の目的は、迅速且つ容易に臭気測定及び臭気通報を行うことができる臭気通報システム及び該臭気通報システムを用いた臭気通報方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の臭気通報システムは、可搬式ガスクロマトグラフと、臭気確認対象エリア内のガスに含まれる成分の前記可搬式ガスクロマトグラフにおけるリテンションタイム、並びに前記成分のクロマトグラムにおけるピークの信号強度及び前記成分の人が感じる臭気強度を対応させた対応表を記憶する記憶部と、前記エリア内に配置された前記可搬式ガスクロマトグラフに、前記ガスを直接吸入する吸入部と、前記ガスを前記可搬式ガスクロマトグラフで分析する分析部と、前記記憶部に記憶されている前記成分の前記リテンションタイム及び前記分析部による分析結果から前記成分のクロマトグラムにおけるピークを特定し、特定された前記ピークの信号強度及び前記記憶部に記憶されている前記対応表から前記成分の臭気強度を算出する算出部と、前記算出部において算出された前記臭気強度が予め設定された臭気強度を超えている場合、前記エリア内において異常があると判断する判断部と、前記判断部において異常があると判断された場合、前記異常を通報する通報部とを備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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