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公開番号
2025162100
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-27
出願番号
2024065211
出願日
2024-04-15
発明の名称
アロイ樹脂及び成形品
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20251020BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】微細セルロース繊維を含み、成形時の黄変度が低減されたアロイ樹脂及びそのアロイ樹脂を用いた成形品を提供する。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂と、微細セルロース繊維と、ポリ塩化ビニル系樹脂と、を含む、アロイ樹脂。前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記ポリカーボネート樹脂を40~150質量部含むことが好ましい。前記アロイ樹脂の総質量に対する前記微細セルロース繊維の含有量が、10~40質量%であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート樹脂と、微細セルロース繊維と、ポリ塩化ビニル系樹脂と、を含む、アロイ樹脂。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記ポリカーボネート樹脂を40~150質量部含む、請求項1に記載のアロイ樹脂。
【請求項3】
前記アロイ樹脂の総質量に対する前記微細セルロース繊維の含有量が、10~40質量%である、請求項2に記載のアロイ樹脂。
【請求項4】
ISO 1133に従って、温度300℃、荷重1.2kgの条件で測定される前記ポリカーボネート樹脂のメルトフローレートが10g/10分以上40g/10分以下である、請求項1に記載のアロイ樹脂。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のアロイ樹脂が成形された成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アロイ樹脂及び成形品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷低減やカーボンニュートラル等の観点から、植物由来の樹脂フィラーの使用が求められている。例えば特許文献1にはポリカーボネート樹脂にセルロース繊維を配合することにより、衝撃強度、剛性(曲げ弾性率)等の樹脂物性を向上できることが開示されている。同文献ではさらに、セルロース繊維を配合したことによる成形外観(表面荒れ)の不良、熱安定性の低下(黄変度)という問題を、テルペン系化合物の添加によって低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/133228号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、テルペン系化合物は揮発性を有するため、成形品から揮発すること及び揮発による品質劣化が懸念される。そこで、本発明者は、テルペン系化合物を使用せずとも、樹脂に添加したセルロース繊維による黄変の問題を解決できる方法を検討し、本発明を完成させた。
【0005】
本発明は、微細セルロース繊維を含み、成形時の黄変度が低減されたアロイ樹脂及びそのアロイ樹脂を用いた成形品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] ポリカーボネート樹脂と、微細セルロース繊維と、ポリ塩化ビニル系樹脂と、を含む、アロイ樹脂。
[2] 前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記ポリカーボネート樹脂を40~150質量部含む、[1]に記載のアロイ樹脂。
[3] 前記アロイ樹脂の総質量に対する前記微細セルロース繊維の含有量が、10~40質量%である、[1]又は[2]に記載のアロイ樹脂。
[4] ISO 1133に従って、温度300℃、荷重1.2kgの条件で測定される前記ポリカーボネート樹脂のメルトフローレートが10g/10分以上40g/10分以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のアロイ樹脂。
[5] [1]~[4]のいずれか一項に記載のアロイ樹脂が成形された成形品。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ポリカーボネート樹脂に微細セルロース繊維及び塩化ビニル系樹脂を配合しているので、曲げ弾性率を高めるとともに、成形時の黄変度を低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
≪アロイ樹脂≫
本発明の第一態様は、ポリカーボネート樹脂(以下、「PC樹脂」と記す)と、微細セルロース繊維と、ポリ塩化ビニル系樹脂(以下、「PVC系樹脂」と記す。)と、が配合されたアロイ樹脂である。
【0009】
[PC樹脂]
本態様のPC樹脂としては、特に限定されず、例えば、芳香族ポリカーボネート樹脂、脂肪族ポリカーボネート樹脂を例示でき、芳香族ポリカーボネート樹脂が好ましい。
具体的には、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)等の芳香族ジヒドロキシ化合物をホスゲンと反応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂を例示できる。
アロイ樹脂に含まれるPC樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
【0010】
ISO 1133に従って、温度300℃、荷重1.2kgの条件で測定されるPC樹脂のMFRは、10g/10分以上が好ましく、15g/10分以上がより好ましく、25g/10分以上がさらに好ましい。PC樹脂のMFRが前記下限値以上であれば、アロイ樹脂の耐熱温度が高く、成形品の強度が高くなる。PC樹脂のMFRは、40g/10分以下が好ましく、35g/10分以下がより好ましく、30g/10分以下がさらに好ましい。PC樹脂のMFRが前記上限値以下であれば、アロイ樹脂中での分散性が良く、衝撃強度が高くなる。
PC樹脂のMFR(単位省略)の好ましい下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば10~40が好ましく、15~35がより好ましく、25~30がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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