TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025162102
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-27
出願番号
2024065214
出願日
2024-04-15
発明の名称
塩化ビニル樹脂組成物
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
27/06 20060101AFI20251020BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】Ca-Zn系安定剤を含み、発泡性に優れ、低比重の発泡体を形成可能な塩化ビニル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】塩化ビニル系樹脂と、Ca-Zn系安定剤と、熱分解型化学発泡剤と、アクリル系加工助剤と、を含む、塩化ビニル樹脂組成物であって、前記熱分解型化学発泡剤の分解開始温度が160℃以上であり、前記アクリル系加工助剤の重量平均分子量が50万以下であり、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記アクリル系加工助剤2~10質量部を含む、塩化ビニル樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
塩化ビニル系樹脂と、Ca-Zn系安定剤と、熱分解型化学発泡剤と、アクリル系加工助剤と、を含む、塩化ビニル樹脂組成物であって、
前記熱分解型化学発泡剤の分解開始温度が160℃以上であり、
前記アクリル系加工助剤の重量平均分子量が50万以下であり、
前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記アクリル系加工助剤2~10質量部を含む、塩化ビニル樹脂組成物。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記熱分解型化学発泡剤がアゾジカルボンアミド系発泡剤であり、
前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記熱分解型化学発泡剤0.8~3質量部を含む、請求項1に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【請求項3】
重量平均分子量が200万以上のアクリル系加工助剤をさらに含む、請求項1又は2に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【請求項4】
前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記重量平均分子量が200万以上のアクリル系加工助剤2~10質量部をさらに含む、請求項3に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【請求項5】
前記重量平均分子量が50万以下の第1のアクリル系加工助剤の含有量M1と、
前記重量平均分子量が200万以上の第2のアクリル系加工助剤の含有量M2との、
合計の含有量が、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して4~12質量部である、
請求項4に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【請求項6】
(前記含有量M1/前記含有量M2)で表される質量基準の含有比が、0.5~2.0である、請求項5に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、低比重の発泡体を形成可能な塩化ビニル樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
発泡硬質塩化ビニル樹脂の成形品は、軽量であり、難燃性や他の物性にも優れるため、様々な建材に利用されている(例えば特許文献1~2)。
特許文献1では、タイルカーペットのバッキング層の用途を想定し、微細で均一な細孔を有する発泡樹脂層を形成するために、サスペンジョン系多孔質塩化ビニル系樹脂の細孔内に熱分解性発泡成分を含有させた樹脂粉体が提案されている。
特許文献2では、発泡壁紙の用途を想定し、発泡剤に由来する黄色度を低減するために、アゾジカルボンアミド(ADCA)を使用せず、4,4’-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)を発泡剤として添加した塩化ビニル樹脂組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-150113号公報
特開2018-188774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、塩化ビニル樹脂組成物には無機系安定剤が添加されることが多い。従来は鉛系安定剤が使用されていたが、鉛はRoHS指令により使用が制限されている。そこで鉛系安定剤から別種類の安定剤への置き換えが進んでいるが、安定剤が異なると加工性が異なるため、安定剤の種類毎に加工助剤の調整が必要である。
【0005】
本発明は、Ca-Zn系安定剤を含み、発泡性に優れ、低比重の発泡体を形成可能な塩化ビニル樹脂組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] 塩化ビニル系樹脂と、Ca-Zn系安定剤と、熱分解型化学発泡剤と、アクリル系加工助剤と、を含む、塩化ビニル樹脂組成物であって、前記熱分解型化学発泡剤の分解開始温度が160℃以上であり、前記アクリル系加工助剤の重量平均分子量が50万以下であり、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記アクリル系加工助剤2~10質量部を含む、塩化ビニル樹脂組成物。
[2] 前記熱分解型化学発泡剤がアゾジカルボンアミド系発泡剤であり、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記熱分解型化学発泡剤0.8~3質量部を含む、[1]に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
[3] 重量平均分子量が200万以上のアクリル系加工助剤をさらに含む、[1]又は[2]に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
[4] 前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記重量平均分子量が200万以上のアクリル系加工助剤2~10質量部をさらに含む、[3]に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
[5] 前記重量平均分子量が50万以下の第1のアクリル系加工助剤の含有量M1と、前記重量平均分子量が200万以上の第2のアクリル系加工助剤の含有量M2との、合計の含有量が、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して4~12質量部である、[3]又は[4]に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
[6] (前記含有量M1/前記含有量M2)で表される質量基準の含有比が、0.5~2.0である、[5]に記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明の塩化ビニル樹脂組成物にあっては、Ca-Zn系安定剤と、特定の熱分解型化学発泡剤及び加工助剤とを組み合わせているので、低比重の発泡体を容易に形成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
≪塩化ビニル樹脂組成物≫
本発明の第一態様は、塩化ビニル系樹脂と、Ca-Zn系安定剤と、熱分解型化学発泡剤と、アクリル系加工助剤と、を含む、塩化ビニル樹脂組成物(PVC組成物)である。
【0009】
[塩化ビニル系樹脂]
本態様に含まれる塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルの単独重合体(PVC)であってもよいし、共重合体であってもよい。共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、マレイン酸又はそのエステル、アクリル酸又はそのエステル、メタクリル酸又はそのエステル、塩化ビニリデン等が挙げられる。
【0010】
塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル単独重合体であることが好ましい。共重合体である場合、塩化ビニルに由来する繰り返し単位100質量部に対して、塩化ビニル以外の繰り返し単位の含有量は50質量部以下が好ましく30質量部以下がより好ましく、10質量部以下がさらに好ましい。
本実施形態の塩化ビニル系樹脂は、樹脂形成後に塩素化されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東ソー株式会社
ペレット
17日前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
2か月前
株式会社コバヤシ
成形体
1か月前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
15日前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
1か月前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
18日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
2か月前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
29日前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
29日前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
29日前
UBE株式会社
衝撃吸収材
1か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
29日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
住友化学株式会社
樹脂組成物
29日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
18日前
三洋化成工業株式会社
熱成形用樹脂組成物
25日前
ノリタケ株式会社
担体構造体
23日前
株式会社カネカ
シーリング材
22日前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
18日前
株式会社サンエー化研
フィルム
22日前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
2か月前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミド系樹脂フィルム
29日前
デンカ株式会社
磁性ビーズの製造方法
29日前
ハイモ株式会社
油中水型エマルジョン重合体
29日前
株式会社スリーボンド
湿気硬化型樹脂組成物
22日前
株式会社イーテック
組成物
2か月前
続きを見る
他の特許を見る