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公開番号
2024129302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038414
出願日
2023-03-13
発明の名称
血管留置カテーテル及び黄色ブドウ球菌のコロニー形成抑制方法
出願人
学校法人 川崎学園
,
学校法人加計学園
,
ストローブ株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
A61L
29/10 20060101AFI20240919BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】黄色ブドウ球菌の繁殖が生じにくい血管留置カテーテルを実現できるようにする。
【解決手段】血管留置カテーテルは、ポリウレタンからなるカテーテルの基材111と、基材111の表面に形成された黄色ブドウ球菌コロニー形成の抑制層112とを備えている。黄色ブドウ球菌コロニー形成の抑制層112は、ダイヤモンドライクカーボン膜からなり、表面電位が0mVよりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリウレタンからなるカテーテルの基材と、
前記基材の表面に形成された黄色ブドウ球菌コロニー形成の抑制層とを備え、
前記黄色ブドウ球菌コロニー形成の抑制層は、ダイヤモンドライクカーボン膜からなり、表面電位が-5mV以下である、血管留置カテーテル。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
以下の方法により測定した黄色ブドウ球菌のコロニー数が50個以下である、請求項1に記載の血管留置カテーテル。
前記方法:測定方法:白金耳1匙の凍結黄色ブドウ球菌を25mLのLB培地により37℃で24時間培養した細菌原液をM63培地により100倍に希釈した灌流液を、長さ10mmの血管留置カテーテルの試験片を入れたシリコーンチューブに37℃で流速60mL/hの条件で灌流循環し、24時間後の試験片表面について倍率2000倍の1視野内における黄色ブドウ球菌のコロニー数を計測する。
【請求項3】
ポリウレタンからなる基材の表面にダイヤモンドライクカーボン膜を形成する、ポリウレタンにおける黄色ブドウ球菌のコロニー形成抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、血管留置カテーテル及び黄色ブドウ球菌コロニー形成抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
薬剤や栄養を患者の体内に直接投与したり、体内の状態をモニタリングしたりするために、カテーテルを血管内に挿入し留置する場合がある。血管内に留置される血管留置カテーテルは、基本的には細い樹脂製のチューブであるが、用途により要求される特性が異なる。例えば、首や脇等の静脈から挿入する中心静脈カテーテルの場合、折れ曲がりの発生を抑える観点からポリウレタン製のチューブが用いられることが多い。
【0003】
血管留置カテーテルは、長い場合には数ヶ月に亘って留置されることがあり、抗菌性も要求される。血管留置カテーテルの場合、グラム陽性菌、中でも黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の感染が大きな問題となる。このため、カテーテルの表面に抗菌性の薬剤を含むコーティング層を形成して、抗菌性を向上させることが試みられている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2011/118680号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、薬剤を含む溶液を塗布してコーティング層を形成する場合、溶液を扱うウエットな工程が生じるため、生産性の面で好ましくない。このため、ドライの工程でポリウレタンの表面に抗菌性のコーティング層を形成できることが望まれている。
【0006】
一方、薬剤等の抗菌性は、単独の薬剤として抗菌性が確認されているものであっても、材料の表面におけるコーティング層とした場合に確実に効果が得られるとは限らず、ほとんど効果が無い場合もある。また、特定の基材においては効果が得られるのに、他の基材では効果が得られないコーティング層も存在する。さらに、菌の種類によってもコーティング層の効果が発揮されたり、発揮されなかったりする。このため、カテーテルの表面にコーティング層を形成して黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えようとすると、膨大なトライアンドエラーが必要となる。
【0007】
本願発明者らは、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜について、コーティングを行う基材及び対象とする細菌によって、抗菌性の効果に大きな違いがあることを見いだした。本開示は、この知見に基づくものであり、黄色ブドウ球菌の繁殖が生じにくい血管留置カテーテルを実現できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の血管留置カテーテルの一態様は、ポリウレタンからなるカテーテルの基材と、基材の少なくとも内面に形成された黄色ブドウ球菌コロニー形成の抑制層とを備えている。黄色ブドウ球菌コロニー形成の抑制層は、ダイヤモンドライクカーボン膜からなり、表面電位が-5mV以下である。
【発明の効果】
【0009】
本開示の血管留置カテーテルによれば、ポリウレタンからなるカテーテルにおける黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係るカテーテルを示す斜視図である。
一実施形態に係るカテーテルを示す断面図である。
抑制層の形成装置の一例を示す模式図である。
潅流試験後のカテーテルの表面のSEM写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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