TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025028399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133202
出願日2023-08-18
発明の名称金ナノクラスターを用いてリンパ管新生関連疾患を処置及び/又は予防する方法
出願人台湾基督長老教会馬偕医療財団法人馬偕紀念医院,MacKay Memorial Hospital,個人,Mackay Medical College,中原大學,紅嬰生物科技股フン有限公司,GOLDRED NANOBIOTECH CO., LTD.
代理人個人
主分類A61K 33/242 20190101AFI20250221BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被検体における、リンパ管新生関連疾患を処置及び/又は予防する方法を提供する。
【解決手段】1~10nmの範囲の粒子サイズを有する有効量の、ジヒドロリポ酸(DHLA)で被覆された金ナノクラスターを前記被検体に投与するステップを備え、前記DHLAで被覆された金ナノクラスターは、複数の金ナノ粒子によって形成された金ナノクラスター及び該金ナノクラスター上に被覆された複数のDHLAからなる、方法である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
被検体におけるリンパ管新生関連疾患を処置及び/又は予防する方法であって、1~10nmの範囲の粒子サイズを有する有効量の、ジヒドロリポ酸(DHLA)で被覆された金ナノクラスターを前記被検体に投与するステップを備え、前記DHLAで被覆された金ナノクラスターは、複数の金ナノ粒子によって形成された金ナノクラスター及び該金ナノクラスター上に被覆された複数のDHLAからなる、方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記DHLAで被覆された金ナノクラスターは、1~5nmの範囲の粒子サイズを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DHLAで被覆された金ナノクラスターは、2nmの粒子サイズを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記金ナノクラスターは、1日あたり約0.001~10mg/体重kgの量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記金ナノクラスターは、1日あたり約0.01~1mg/体重kgの量で投与される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記リンパ管新生関連疾患は、リンパ浮腫及び収縮期心不全である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記リンパ管新生関連疾患がリンパ浮腫である場合、VEGF-C、VEGF-D、アセタゾラミド、フロセミド、アゾセミド、ブメタニド、エタクリン酸、エトゾリン、インダクリノン、ムゾリミン、オゾリノン、ピレタニド、チエニル酸、トラセミド、アルチジド、ベンドロフルメチアジド、ブチジド、クロロチアジド、シクロペンチアジド、シクロチアジド、エピチジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メブチジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、クロルタリドン、クロフェナミド、クロパミド、クロレキソロン、フェンキゾンインダパミド、メフルシド、メチクラン、メトラゾン、キネタゾン、キシパミド、アミロリド、ベンズアミル、トリアムテレン、スピロノラクトン、カンレノン、エプレレノン、カンレノ酸カリウム、フィネレノン、コニバプタン、モザバプタン、サタバプタン及びトルバプタンからなる群から選択された少なくとも1つの薬剤を前記被検体に投与するステップをさらに備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記リンパ管新生関連疾患が収縮期心不全である場合、カルベジロール、メトプロロール、ビソプロロール、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、サクビトリル、リシノプリル、エナラプリル、ラミプリル、スピロノラクトン、エプレレノン、ジゴキシン、ヒドララジン、硝酸イソソルビド、イバブラジン、アトルバスタチン、シンバスタチン、アスピリン、クロピドグレル、ワルファリン、アピキサバン、リバーロキサバン、メトラゾン、ネビボロール及びミルリノンからなる群から選択される薬剤を前記被検体に投与するステップをさらに備える請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記被検体はヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
被検体におけるリンパ管新生を促進する方法であって、1~10nmの範囲の粒子サイズを有する有効量の、DHLAで被覆された金ナノクラスターを前記被検体に投与するステップを備え、前記DHLAで被覆された金ナノクラスターは、複数の金ナノ粒子によって形成された金ナノクラスター及び該金ナノクラスター上に被覆された複数のDHLAからなる、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、概略として、被検体におけるリンパ管新生関連疾患を処置してリンパ管新生を促進する分野に関連する。より具体的には、本開示は、ジヒドロリポ酸(dihydrolipoic acid;DHLA)で被覆された金ナノクラスターの使用によってリンパ管新生関連疾患を処置してリンパ管新生を促進する方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
リンパ管新生関連疾患は、リンパ液排出の低下及びその後の組織の機能不全をもたらす異常なリンパ管成長に特徴付けられる障害の群のことをいう。これらの疾患の病因は、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)及びアンジオポエチンなど、リンパ管の発育及び再構築に関与する要因の調節不全を伴う。これらの要因は、リンパ内皮細胞の増殖、遊走及び管形成を促進する。機能不全なリンパ管新生は、遺伝子変異、炎症、腫瘍成長又はリンパ浮腫などの慢性的症状からもたらされ得る。
【0003】
疫学的には、リンパ管新生関連疾患は、特定の症状に応じて異なる。例えば、リンパ浮腫には全世界で約1億4000万~2億5000万人が罹患し、原発性リンパ浮腫は遺伝子異常によって発生することが多く、続発性リンパ浮腫は外科手術、放射線又は感染によってもたらされる。リンパ管腫、リンパ脈管筋腫症(LAM)及びリンパ奇形のような他の症状は、異なる有病率及び臨床像を有する。リンパ管新生関連疾患に現在使用される処置アプローチは、症候を管理して生活の質を向上することを主に目的とする。保存的管理の選択肢は、組織腫脹を減少させ、リンパ浮腫のような状態における合併症を予防する圧迫療法、物理療法及びスキンケア対策を含み得る。リンパ管静脈吻合又はリンパ節移植などの外科的介入は、ある選択された場合に実施され得る。ある事例では、リンパ管新生関連の要因を対象とする薬物療法が利用される。例えば、VEGF-C/VEGF-D又はある利尿剤の使用が、リンパ浮腫におけるリンパ管成長を抑制する際に有望であることが示されている。しかし、これらの治療法は、リンパ管成長及び機能を特異的に調整するようには設計されていない。最新の処置は、内在する発症機序を直接対象とするのではなく、症候を管理して生活の質を向上することに注力するものである。さらに、リンパ管新生関連疾患の異質性及び複雑性は、普遍的な処置戦略を開発する際の課題となる。
【0004】
上記に鑑みると、関連技術において、リンパ管新生関連疾患を特異的かつ効果的に処置し、それにより、リンパ管新生関連疾患の患者のニーズに効果的に応える改良された方法に対するニーズがある。
【発明の概要】
【0005】
基本的理解を読者に与えるために、以下に本開示の簡略化した概要を提示する。この概要は、本開示の網羅的な概観ではなく、本発明の主要/重要な要素を特定するものでも本発明の範囲を定めるものでもない。その専らの目的は、ここに開示されるある概念を、より詳細な後述の説明に対する序章として簡略化した形態で提示することである。
【0006】
ここに実現されるとともに広く記載されるように、本開示の一態様は、被検体におけるリンパ管新生関連疾患を処置及び/又は予防する方法に向けられる。方法は、1~10nmの範囲の粒子サイズ、好ましくは1~5nmの範囲の粒子サイズ、より好ましくは2nmの粒子サイズを有する有効量の、ジヒドロリポ酸(DHLA)で被覆された金ナノクラスターを被検体に投与するステップを備える。DHLAで被覆された金ナノクラスターは、複数の金ナノ粒子によって形成された金ナノクラスター及び当該金ナノクラスター上に被覆された複数のDHLAからなる。
【0007】
本開示の実施形態によると、DHLAで被覆された金ナノクラスターの有効量は、1日あたり約0.001~10mg/体重kg、好ましくは1日あたり約0.01~1mg/体重kgである。特定の一実施例によると、DHLAで被覆された金ナノクラスターの有効量は、1日あたり約0.057mg/体重kgである。
【0008】
本開示の実施形態によると、ここに記載されるリンパ管新生関連疾患は、リンパ浮腫及び収縮期心不全である。したがって、ある高度な実施例では、本方法は、DHLAで被覆された金ナノクラスターと組み合わせて追加の医薬品を投与して上記の疾患を処置するステップをさらに備え得る。追加の医薬品は、DHLAで被覆された金ナノクラスターの投与の前に、それと併せて又はその後に被検体に投与され得る。
【0009】
例えば、リンパ管新生関連疾患がリンパ浮腫である場合、追加の医薬品は、VEGF-C、VEGF-D、アセタゾラミド、フロセミド、アゾセミド、ブメタニド、エタクリン酸、エトゾリン、インダクリノン、ムゾリミン、オゾリノン、ピレタニド、チエニル酸、トラセミド、アルチジド、ベンドロフルメチアジド、ブチジド、クロロチアジド、シクロペンチアジド、シクロチアジド、エピチジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メブチジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、クロルタリドン、クロフェナミド、クロパミド、クロレキソロン、フェンキゾンインダパミド、メフルシド、メチクラン、メトラゾン、キネタゾン、キシパミド、アミロリド、ベンズアミル、トリアムテレン、スピロノラクトン、カンレノン、エプレレノン、カンレノ酸カリウム、フィネレノン、コニバプタン、モザバプタン、サタバプタン及びトルバプタンからなる群から選択された少なくとも1つの薬剤であり得る。
【0010】
あるいは、リンパ管新生関連疾患が収縮期心不全である場合、追加の医薬品は、カルベジロール、メトプロロール、ビソプロロール、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、サクビトリル、リシノプリル、エナラプリル、ラミプリル、スピロノラクトン、エプレレノン、ジゴキシン、ヒドララジン、硝酸イソソルビド、イバブラジン、アトルバスタチン、シンバスタチン、アスピリン、クロピドグレル、ワルファリン、アピキサバン、リバーロキサバン、メトラゾン、ネビボロール及びミルリノンからなる群から選択されたいずれか1つの薬剤であり得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
健康器具
7か月前
個人
歯茎みが品
8か月前
個人
短下肢装具
2か月前
個人
鼾防止用具
7か月前
個人
脈波測定方法
7か月前
個人
導電香
8か月前
個人
嚥下鍛錬装置
2か月前
個人
洗井間専家。
6か月前
個人
マッサージ機
7か月前
個人
脈波測定方法
7か月前
個人
前腕誘導装置
2か月前
個人
白内障治療法
6か月前
個人
バッグ式オムツ
3か月前
個人
胸骨圧迫補助具
27日前
個人
歯の修復用材料
3か月前
個人
汚れ防止シート
3日前
個人
矯正椅子
4か月前
個人
アイマスク装置
1か月前
個人
片足歩行支援具
8か月前
個人
ホバーアイロン
5か月前
個人
クリップ
8か月前
三生医薬株式会社
錠剤
6か月前
個人
車椅子持ち上げ器
6か月前
個人
眼科診療車
8か月前
個人
口内洗浄具
7か月前
個人
陣痛緩和具
2か月前
個人
湿布連続貼り機。
1か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
2か月前
個人
歯の保護用シール
4か月前
個人
シャンプー
5か月前
個人
除菌システム
8か月前
株式会社コーセー
美爪料
8か月前
個人
避難困難者救出台車
8か月前
株式会社 MTG
浴用剤
8か月前
株式会社コーセー
化粧料
8か月前
株式会社大野
骨壷
3か月前
続きを見る