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公開番号2025028619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133540
出願日2023-08-18
発明の名称橙色蛍光体の製造方法および蛍光体
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C30B 29/22 20060101AFI20250221BHJP(結晶成長)
要約【課題】熱伝導性の良い橙色蛍光体の製造方法を提供すること。
【解決手段】
Gd3(AlSc)5O12から成る主成分とCeを副成分に有している単結晶の製造方法であって、原料粉を坩堝に充填する工程と、坩堝の融液貯留部において前記原料粉を溶かす工程と、前記融液貯留部から坩堝開口部を通じて融液を流出させる工程と、前記坩堝開口部から流出した融液を種結晶と共に引き下げて単結晶化させる工程とを備え、前記原料粉におけるScO1.5/AlO1.5が0.06から0.14である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Gd
3
(AlSc)
5

12
から成る主成分とCeを副成分に有している単結晶の製造方法であって、原料粉を坩堝に充填する工程と、坩堝の融液貯留部において前記原料粉を溶かす工程と、前記融液貯留部から坩堝開口部を通じて融液を流出させる工程と、前記坩堝開口部から流出した融液を種結晶と共に引き下げて単結晶化させる工程とを備え、前記原料粉におけるScO
1.5
/AlO
1.5
が0.06から0.14である橙色蛍光体の製造方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記原料粉における(GdO
1.5
+CeO
2
)/(AlO
1.5
+ScO
1.5
)が0.613から0.626である請求項1の橙色蛍光体の製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2の製造方法で製造した単結晶の粉砕と分級により単結晶粒子粉を作製する工程と、前記単結晶粒子粉を成形して成形体を作製する工程と、前記成形体を焼結して蛍光体を作製する工程とを備える橙色蛍光体の製造方法。
【請求項4】
前記成形体を還元焼成した後、酸化焼成する工程を備える請求項3の橙色蛍光体の製造方法。
【請求項5】
(GdCe)
3+x
Al
5-y
Sc
y

12
で表されるガーネット型結晶構造を有する蛍光体であって、
GdO
1.5
+CeO
1.5
が38.0mol%以上、38.6mol%以下、AlO
1.5
が54.1mol%以上、58.3mol%以下、ScO
1.5
が3.6mol%以上、7.5mol%以下の組成を持ち、(GdO
1.5
+CeO
1.5
)/(AlO
1.5
+ScO
1.5
)が0.61以上、0.63以下であり、ScO
1.5
/AlO
1.5
が0.06以上、0.14以下である蛍光体。
【請求項6】
前記蛍光体が単結晶粒子を成形して焼結した焼結体である請求項5の蛍光体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体の製造方法および蛍光体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
店舗や街頭の照明として、いわゆる電球色のデザインされたスポット照明が使用されている。
【0003】
一般的な電球色の照明では、励起光として青色LED光を橙色蛍光体に当てて、波長を変換して蛍光の色を橙色に調整して、青色LED光と橙色の蛍光とを混合して電球色としている。
【0004】
しかし、特定の箇所に絞って光を当てるスポット照明の励起光としては、青色LED光よりも青色レーザー光の方が適している。青色レーザー光の方が、青色LED光に比べて発光面積が狭く、光を絞り込み易いためスポット照明に使われている。
【0005】
橙色蛍光体として文献1には、Gd
3
Al
5

12
:Ce
3+
が橙色の蛍光を発光することが紹介されている。Gd
3
Al
5

12
は、文献2で記述されているように、ゾルゲル法でGdとAlの有機化合物を混合して1400℃で焼成すると、ガーネット構造の酸化物として得られる。Gd
3
Al
5

12
に賦活剤としてCeを添加して、Gd
3
Al
5

12
:Ce
3+
を作製すると橙色蛍光体になる。
【0006】
単にGd
2

3
とAl
2

3
の粉体を混合して焼成するとペロブスカイト構造の酸化物になる。ペロブスカイト構造の酸化物にCeを添加しても蛍光は発光せず、この酸化物は蛍光体にはならない。Ce
3+
で賦活した蛍光体を得るには、ガーネット構造の酸化物を作製することが必要になる。
【0007】
文献3では、カルシウムアルミニウムケイ素窒化物に付活剤として3価のセリウムを導入した橙色蛍光体、cCaAlSiN
3
・(1-c)LiSi
2

3
:Ce
3+
(0.2≦c≦0.8)が開示されている。このような窒化物蛍光体は温度消光し易いことが知られており、青色レーザー光をこの橙色蛍光体に入射させると、橙色は失われて蛍光は電球色ではなくなる傾向がある。また、この窒化物材料の単結晶は育成が困難なので、熱伝導性の良い蛍光体を作製することが難しい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
:Takeo HATTORI, Shin NISHIYAMA, Muneyuki FUKUDA and Yasuhiko IWADATE, Journal of the Ceramic Society of Japan 100 [11] 1381-1383 (1992)
:Jumpei Ueda, Setsuhisa Tanabe, and Takayuki Nakanishi, J. Appl. Phys. 110, 053102 (2011)
【特許文献】
【0009】
:国際公開第2012/014702 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記実情に鑑みてなされ、Gd
3
(AlSc)
5

12
を主成分とし、熱伝導率が高い橙色蛍光体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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