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公開番号
2025048806
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2024162348
出願日
2024-09-19
発明の名称
高含有量のセリウムおよびスズを有する蛍光性のガラスおよびガラスセラミック
出願人
イフォクレール ヴィヴァデント アクチェンゲゼルシャフト
,
Ivoclar Vivadent AG
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
10/04 20060101AFI20250326BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】高含有量のセリウムおよびスズを有する蛍光性のガラスおよびガラスセラミックを提供すること。
【解決手段】本発明は、高含有量のセリウムおよびスズを有するガラスおよびガラスセラミックに関し、このガラスおよびガラスセラミックは、以下の成分:
成分 重量%
SiO
2
48.0~75.0
Li
2
O 8.0~20.5
CeO
2
として計算したセリウム 4.0~20.0
SnOとして計算したスズ 3.1~15.7
を含有し、そして自然の歯の蛍光特性と大いに対応する蛍光特性を有する歯科用修復物の調製のために、特に適している。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セリウムおよびスズを含有するガラスおよびガラスセラミックであって、以下の成分:
成分 重量%
SiO
2
48.0~75.0
Li
2
O 8.0~20.5
CeO
2
として計算したセリウム 4.0~20.0
SnOとして計算したスズ 3.1~15.7
を含有する、ガラスおよびガラスセラミック。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
50.0~72.0重量%、特に52.0~70.1重量%、そして特に好ましくは57.0~70.1重量%のSiO
2
を含有する、請求項1に記載のガラスおよびガラスセラミック。
【請求項3】
9.0~19.0重量%、特に10.1~18.2重量%、そして特に好ましくは10.9~17.3重量%のLi
2
Oを含有する、請求項1または2に記載のガラスおよびガラスセラミック。
【請求項4】
4.3~19.0重量%、好ましくは4.7~18.5重量%、特に5.3~17.9重量%、より好ましくは5.8~16.6重量%、そして特に好ましくは6.1~16.0重量%の、CeO
2
として計算したセリウムを含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のガラスおよびガラスセラミック。
【請求項5】
3.4~14.9重量%、好ましくは3.7~14.5重量%、特に4.1~14.0重量%、より好ましくは4.6~13.0重量%、そして特に好ましくは4.7~12.6重量%の、SnOとして計算したスズを含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載のガラスおよびガラスセラミック。
【請求項6】
CeO
2
として計算したセリウム対SnOとして計算したスズのモル比が、1.5:1~1:1.5、好ましくは1.2:1~1:1.2、そして特に1.1:1~1:1.1の範囲であり、そして特に好ましくは1.0:1.0である、請求項1~5のいずれか1項に記載のガラスおよびガラスセラミック。
【請求項7】
示される量の、以下の成分:
成分 重量%
SiO
2
48.0~75.0
Li
2
O 8.0~20.5
CeO
2
として計算したセリウム 4.0~20.0
SnOとして計算したスズ 3.1~15.7
Me
I
2
O 0~11.5
Me
II
O 0~11.0
Me
III
2
O
3
0~8.0
Me
IV
O
2
0~2.0
Me
V
2
O
5
0~8.0
Tb
4
O
7
として計算したテルビウム 0~3.5
フッ素 0~5.0
のうちの少なくとも1つ、好ましくは全てを含有し、ここで
Me
I
2
Oは、特にNa
2
O、K
2
O、Rb
2
Oおよび/またはCsO
2
から選択され、
Me
II
Oは、特にMgO、CaO、SrO、BaOおよび/またはZnOから選択され、
Me
III
2
O
3
は、特にB
2
O
3
、Y
2
O
3
、La
2
O
3
、Ga
2
O
3
および/またはIn
2
O
3
【請求項8】
示される量の、以下の成分:
成分 重量%
SiO
2
48.0~75.0
Li
2
O 8.0~20.5
CeO
2
として計算したセリウム 4.0~20.0
SnOとして計算したスズ 3.1~15.7
K
2
O 0~11.0
Al
2
O
3
0~8.0
MgO 0~2.0
CaO 0~2.5
SrO 0~4.0
ZnO 0~2.2
Tb
4
O
7
として計算したテルビウム 0~3.5
P
2
O
5
0~8.0
ZrO
2
0~2.0
のうちの少なくとも1つ、好ましくは全てを含有する、請求項1~7のいずれか1項に記載のガラスおよびガラスセラミック。
【請求項9】
結晶化のための核を含有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のセリウムおよびスズを含有するガラスまたはガラスセラミックを、好ましくは0.1~60重量%、特に1~58重量%、好ましくは5~56重量%、特に好ましくは10~54重量%、そしてより好ましくは15~52重量%の量で含有する、ガラスおよびガラスセラミック。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高含有量のセリウムおよびスズを有し、そして蛍光特性が自然の歯の蛍光特性と大いに対応している歯科用修復物の製造のために特に適している、ガラスおよびガラスセラミックに関する。本発明はまた、本発明によるガラスおよびガラスセラミックを調製するためのプロセス、ならびにこれらの、混合成分としての、および歯科材料としての、特に歯科用修復物の調製のための、使用に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラスセラミックは、それらの良好な機械的特性および光学特性に起因して、特に歯科用クラウンおよび小型ブリッジの製造のために、歯科医学において使用されている。
【0003】
WO 2017/032745 A1は、歯科医学において使用するための、ケイ酸リチウムの低石英ガラスセラミックを記載する。これらのガラスセラミックは、好ましくはBi
2
O
3
およびBi
2
O
5
から選択される蛍光剤および着色剤、ならびに無機顔料および/またはd元素およびf元素の酸化物、例えばMn、Fe、Co、Pr、Nd、Tb、Er、Dy、EuおよびYbの酸化物を含有する。
【0004】
EP 3 696 150 A1から、0.05~5.0重量%の、Eu
2
O
3
として計算したユウロピウムを含有するガラスおよびガラスセラミックは、これらのガラスおよびガラスセラミックから作製された歯科用修復物に、有利な蛍光特性を与えることが公知である。
【0005】
W.Buchalla,”Comparative Fluorescence Spectroscopy Shows Differences in Non-Cavitated Enamel Lesions,”Caries Res.2005,39,150-156から、自然の歯は、400~650nmの範囲の波長を有する紫外光の下で、青色がかった白色の蛍光を示すことが公知である。
【0006】
Rukmani et al,J.Am.Ceram.Soc.2007,90,706-711は、VおよびMn着色剤の、Ceをドープした二ケイ酸リチウムガラスセラミックの結晶化挙動および光学特性に対する影響を記載する。ガラスセラミックを調製するために、出発物質であるSiO
2
、ZrO
2
、Li
2
CO
3
、K
2
CO
3
、MgCO
3
およびAl(PO
3
)
3
と、CeO
2
、V
2
O
5
およびMnO
2
との混合物を調製し、この混合物を白金るつぼ内で1500℃で溶融させ、冷却し、次いで空気を供給しながら管状炉内で数回の熱処理に供する。
EP 3 696 149 A1は、366nmの波長の光で励起されると蛍光を発する、セリウムおよびスズを含有するガラスおよびガラスセラミックを記載する。しかし、395nmの波長の光で励起されると、記載されるガラスおよびガラスセラミックは、いかなる蛍光も示さない。
先行技術から公知であるガラスおよびガラスセラミックは、不十分な蛍光特性を有し、特に約380~430nmの波長を有する光の下では、自然の歯の材料の蛍光特性を十分に模倣することができないことが示されている。具体的には、特に長波長のUV範囲、例えば380~430nmでも、良好な蛍光特性を示す、ガラスおよびガラスセラミックが必要とされている。これらの波長の光はしばしば、ナイトクラブなどの娯楽場で「ブラックライト」として使用される。従って、不十分な蛍光特性を有する歯科用修復物は、長波長のUV光の影響下で修復物であると認識され得るか、または歯の隙間もしくは欠損であるように見え得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2017/032745号
欧州特許出願公開第3 696 150号明細書
欧州特許出願公開第3 696 149号明細書
【非特許文献】
【0008】
W.Buchalla,”Comparative Fluorescence Spectroscopy Shows Differences in Non-Cavitated Enamel Lesions,”Caries Res.2005,39,150-156
Rukmani et al,J.Am.Ceram.Soc.2007,90,706-711
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、自然の歯の材料に匹敵する蛍光を示し、従って、良好な機械特性を示すのみでなく、長波長UV範囲、例えば380~430nmで励起されたときに自然の歯の材料の蛍光特性を大いに模倣することも可能な歯科用修復物の調製のために特に適している、ガラスおよびガラスセラミックを提供するという課題に基づく。これらのガラスおよびガラスセラミックはまた、他のガラスおよびガラスセラミックの蛍光特性を調節するための混合成分として適切であるべきである。
【0010】
この課題は、本発明により、請求項1~11によるセリウムおよびスズを含有するガラスおよびガラスセラミック、ならびに請求項14および15によるこれらのガラスおよびガラスセラミックの使用によって、解決される。本発明はまた、請求項12および13による本発明のガラスおよびガラスセラミックを調製するためのプロセス、ならびに請求項16による歯科用修復物を調製するためのプロセスに関する。
(【0011】以降は省略されています)
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