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公開番号
2025038560
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145250
出願日
2023-09-07
発明の名称
ガラス板及びその製造方法
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03B
17/06 20060101AFI20250312BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】成形体に供給された溶融ガラスの温度管理を適切に行う。
【解決手段】ガラス板Gの製造方法は、成形工程S1において、成形炉2の側壁部2aに設けられたヒータ16によって、成形体3の両側面10を流下する溶融ガラスGmを加熱する。成形体3の下端部3aのうち成形体3の幅方向端部3b,3cに対応する位置における成形炉2の側壁部2の温度をT
RE
(℃)とした場合に、ガラス板Gの液相温度T
L
(℃)との差T
RE
-T
L
(℃)が15℃以上75℃以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
オーバーフローダウンドロー法により、成形炉内に配置された成形体の溝部から溢れ出た溶融ガラスを前記成形体の両側面に沿って流下させた後、前記溶融ガラスを前記成形体の下端部で融合させてガラスリボンを成形する成形工程を備えるガラス板の製造方法であって、
前記成形工程では、前記成形炉の側壁部に設けられたヒータによって、前記成形体の前記両側面を流下する前記溶融ガラスを加熱し、
前記成形体の前記下端部のうち前記成形体の幅方向端部に対応する位置における前記成形炉の前記側壁部の温度をT
RE
(℃)とした場合に、前記ガラス板の液相温度T
L
(℃)との差T
RE
-T
L
(℃)が15℃以上75℃以下であることを特徴とするガラス板の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記成形体の前記下端部のうち前記幅方向端部に対応する位置における前記側壁部の温度は、前記成形体の前記下端部のうち幅方向中間部に対応する位置における前記側壁部の温度より高いことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の製造方法。
【請求項3】
前記成形体の前記下端部のうち前記幅方向端部に対応する位置における前記側壁部の温度と、前記成形体の前記下端部のうち前記幅方向中間部に対応する位置における前記側壁部の温度との温度差は、10℃以上50℃以下であることを特徴とする請求項2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項4】
前記ガラス板は、酸化物換算の質量%で、SiO
2
50~70%、Al
2
O
3
10~25%、B
2
O
3
0.1~5%、MgO+CaO+SrO+BaO 10~30%を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項5】
前記成形体の前記下端部のうち前記幅方向端部に対応する位置における前記側壁部の温度は、1200℃以上1350℃以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項6】
前記成形体の前記下端部と前記側壁部との距離は、100mm以上250mm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項7】
前記ガラスリボンの幅方向の端部を搬送ローラで挟持した状態で、前記ガラスリボンを下方へ搬送する搬送工程を備え、
前記搬送ローラは、前記ガラスリボンの前記幅方向の一端部側と他端部側とで独立して配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
【請求項8】
矩形状のガラス板であって、
歪が0.8nm以下であり、
全体偏肉が12μm以下であり、
反りが55μm以下であり、
板引き方向に沿う辺において、前記板引き方向の1000mmの範囲において皺による突起部の数が1以下であることを特徴とするガラス板。
【請求項9】
前記ガラス板の各辺の長さは、1000mm以上3500mm以下であることを特徴とする請求項8に記載のガラス板。
【請求項10】
前記ガラス板の板厚は、0.3mm以上1.0mm以下であることを特徴とする請求項8又は9に記載のガラス板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、基板として有機樹脂基板を用いて、可撓性を有する有機ELディスプレイを作製することが注目されている。しかし、有機樹脂基板は、可撓性を有するため、半導体膜を直接成膜することが困難である。そこで、キャリアガラス上に有機樹脂層を積層させた状態で、有機樹脂層上に半導体膜を成膜する工程が必要になる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
キャリアガラスに使用されるガラス板は、例えばオーバーフローダウンドロー法によって成形される。オーバーフローダウンドロー法は、断面が略くさび形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側面に沿って流下させながら、成形体の下端部で融合一体化し、ガラスリボンを連続成形するというものである(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/199059号
特開2021-195294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のキャリアガラスに用いられるガラス板については、以下の特性が要求される。
(1)有機樹脂層上に形成される素子のピッチずれを抑制するために、ガラス板の歪が小さいこと、
(2)ガラス板の表面に有機樹脂を塗布して成膜する際の成膜ムラを抑制するために、ガラス板の反りが小さいこと、
(3)有機樹脂層の厚さを均一にするために、ガラス板に係る全体の偏肉が小さいこと。
【0006】
上記の特性を満たすガラス板を製造するには、成形体によって成形される溶融ガラスの温度管理を適切に行う必要がある。
【0007】
本発明は、成形体に供給された溶融ガラスの温度管理を適切に行うことを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明は上記の課題を解決するためのものであり、オーバーフローダウンドロー法により、成形炉内に配置された成形体の溝部から溢れ出た溶融ガラスを前記成形体の両側面に沿って流下させた後、前記溶融ガラスを前記成形体の下端部で融合させてガラスリボンを成形する成形工程を備えるガラス板の製造方法であって、前記成形工程では、前記成形炉の側壁部に設けられたヒータによって、前記成形体の前記両側面を流下する前記溶融ガラスを加熱し、前記成形体の前記下端部のうち前記成形体の幅方向端部に対応する位置における前記成形炉の前記側壁部の温度をT
RE
(℃)とした場合に、ガラス板の液相温度T
L
(℃)との差T
RE
-T
L
(℃)が15℃以上75℃以下であることを特徴とする。
【0009】
本発明では、成形体に供給された溶融ガラスを成形炉の側壁部に設けられたヒータによって加熱する。加えて、成形体の側面を流下する溶融ガラスの温度を直接的に測定することが困難なことから、ヒータが設けられた側壁部の温度を測定することで、溶融ガラスの温度を管理することができる。さらに、成形炉の側壁部において成形体の下端部のうち幅方向端部に対応する位置における温度をT
RE
(℃)とした場合にガラス板の液相温度T
L
(℃)との差T
RE
-T
L
(℃)を15℃以上75℃以下とすることで、成形体により成形されるガラスリボンの歪、反り及び偏肉を可及的に小さくするように、溶融ガラスの温度管理を適切に行うことが可能となる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載のガラス板の製造方法において、前記成形体の前記下端部のうち前記幅方向端部に対応する位置における前記側壁部の温度は、前記成形体の前記下端部のうち幅方向中間部に対応する位置における前記側壁部の温度より高くてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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