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公開番号2025054521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163593
出願日2023-09-26
発明の名称伸展マスト
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人
主分類H01Q 1/10 20060101AFI20250331BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】月面等に代表されるような、制約がある環境での利用に適した、コンパクトに収容し且つ展開できる、アンテナ一体型として構成された伸展マストを提供する。
【解決手段】天板2と、底板1と、当該天板2と当該底板1とを接続する複数の弾性縦梁3と、当該底板1に設けられた孔部4を通じて当該天板2に接続されることで、当該天板2と当該底板1との間の前記弾性縦梁3へ付勢してコイル状に収縮させると共に、当該付勢を解除して前記弾性縦梁3を直線状に伸展させることができる引索70と、を少なくとも備える伸展マスト200において、前記引索70の前記底板側の第1部分9dが、アンテナ素子へ接続するためのケーブル9で構成されていることで、アンテナ一体型として構成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
天板と、底板と、当該天板と当該底板とを接続する複数の弾性縦梁と、当該底板に設けられた孔部を通じて当該天板に接続されることで、当該天板と当該底板との間の前記弾性縦梁へ付勢してコイル状に収縮させると共に、当該付勢を解除して前記弾性縦梁を直線状に伸展させることができる引索と、を少なくとも備える伸展マストにおいて、
前記引索の前記底板側の第1部分が、アンテナ素子へ接続するためのケーブルで構成されていることで、アンテナ一体型として構成されることを特徴とする伸展マスト。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記引索の第1部分以外であって、前記天板へと接続される第2部分は、前記ケーブルとしては構成されていないことを特徴とする請求項1に記載の伸展マスト。
【請求項3】
前記ケーブルにおける前記第1部分よりも先で前記アンテナ素子の側の箇所は、前記引索によって前記付勢する際の応力を受けないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の伸展マスト。
【請求項4】
前記直線状に伸展させた状態において、前記底板から前記天板へと至る高さにおいて間隔を設けて、前記複数の弾性縦梁を相互に接続する横梁をさらに備え、
前記ケーブルにおける前記第1部分よりも先で前記アンテナ素子の側の箇所は、当該横梁上に配置して構成されることを特徴とする請求項1に記載の伸展マスト。
【請求項5】
前記アンテナ素子は、前記弾性縦梁の表面上へのメッキ処理によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の伸展マスト。
【請求項6】
前記ケーブルの途中には少なくとも1つの分波器が設けられることで、前記アンテナ素子が複数の異なる周波数ごとに存在することを特徴とする請求項1に記載の伸展マスト。
【請求項7】
前記ケーブルは複数ケーブルが束ねられたものであり、複数のケーブルの各々に対して、接続される前記アンテナが存在することを特徴とする請求項1に記載の伸展マスト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は伸展マストに関し、特に、アンテナ一体型として構成される伸展マストに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
アンテナ付マスト(帆柱)の既存技術として日常的且つ一般的に知られているものの例として、非特許文献1や特許文献1等がある。
【0003】
非特許文献1等で開示される油圧式伸縮マストは、例えば移動局基地局車に設置して、油圧タンクから送るオイルの量を変化させることでポール(マスト)を伸縮させ、ポールの当該伸縮される先端にアンテナを取り付けることで利用可能である。特許文献1等で開示されるワイヤ式伸縮マストは、電動モータで、ポールに通したワイヤを押し引きすることで伸縮させ、自動車用アンテナ等として一般的に利用されている。
【0004】
また、宇宙機システムでのアンテナ展開にも利用可能な既存技術として、非特許文献2等で開示される伸展ブームがあり、膜構造の弾性ブームを巻き付けて収納し、当該弾性エネルギーを解放するだけでブームが伸展される自己伸展方式や、ブーム伸展のためにさらに駆動モータの力も借りる方式が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平05-009009号公報
特公平6-13776号公報
特公平6-31080号公報
実公平7-39760号公報
実公平7-2400号公報
実公平6-26480号公報
【非特許文献】
【0006】
電波測定用伸縮ポールシステム,2021年,(ユアサ工機株式会社),[令和 5年9月15日検索],インターネット <URL:http://www.yuasakk.co.jp/pole/mast04.html>
古谷寛; 坂本啓. 伸展ブーム・膜からなる宇宙展開構造. 日本航空宇宙学会誌, 2016, 64.11: 322-326.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術では、月面で使用するアンテナ付きマストを、コンパクトに収容・展開したいという需要に対処することができなかった。
【0008】
ここで、月面使用のアンテナ付きマストは、次のような背景から、その需要があるものである。すなわち、月面資源開発のために、5G等の携帯電話のエリアを月面に構築するには、数十メートル級のマストにアンテナを取り付けて、月面に設置する必要がある。作業環境が地球よりも悪い月面での工事量を減らすために、地球でアンテナとケーブル類を予めマストに取り付けてから、月に運搬することが望ましい。宇宙機が備える機材搭載用のスペースは限られており、アンテナ付きマストをコンパクトに収容する必要がある。さらに、月面に到着後、簡単な操作でアンテナ付きマストを展開できる必要もある。
【0009】
これに対して、非特許文献1や特許文献1等の日常的なアンテナ付マストでは、油圧装置やモータ装置といった駆動装置が必要であり、仮にこれらをそのままの形で月面使用のアンテナ付きマストとして利用したとする場合には、当該駆動装置を設けるための余分なスペースが必要でありコンパクト性が犠牲となるため、宇宙機で運搬したうえでの月面使用には不向きであった。非特許文献2の伸展ブームは、平面状に展開することには向いているかもしれないが、数十メートル級のマストとして直線状に効率的に展開することには必ずしも向いていなかった。
【0010】
また、月面使用のアンテナ付きマストにおいては、アンテナを取り付けるためのスペースも可能な限りコンパクトに抑える必要があるが、従来技術ではこのような点に対処することができなかった。
(【0011】以降は省略されています)

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