特許ウォッチ

公開番号2025062457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171549
出願日2023-10-02
発明の名称電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法
出願人APB株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01M 4/04 20060101AFI20250407BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電極組成物供給装置のホッパ内における電極組成物の嵩を保つこと。
【解決手段】電池用電極製造装置は、帯状の基材フィルムを搬送する搬送部と、活物質を含む電極組成物をホッパ内に保持し、搬送される前記基材フィルムに対して前記電極組成物を供給する供給部と、少なくとも表面が多孔質である回転部材と当該回転部材を覆うケーシングとを備え、前記回転部材を回転させることにより、前記回転部材と前記ケーシングとの隙間であるポケット内に保持した前記電極組成物を搬送しつつ、前記回転部材の表面から気体を噴出させることで、前記電極組成物を前記ホッパ内に供給するロータリーフィーダーとを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
帯状の基材フィルムを搬送する搬送部と、
活物質を含む電極組成物をホッパ内に保持し、搬送される前記基材フィルムに対して前記電極組成物を供給する供給部と、
少なくとも表面が多孔質である回転部材と当該回転部材を覆うケーシングとを備え、前記回転部材を回転させることにより、前記回転部材と前記ケーシングとの隙間であるポケット内に保持した前記電極組成物を搬送しつつ、前記回転部材の表面から気体を噴出させることで、前記電極組成物を前記ホッパ内に供給するロータリーフィーダーと
を備える、電池用電極製造装置。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
回転軸に平行な方向における前記回転部材の両端に配置される板状部材と、前記板状部材及び前記回転部材を回転可能に支持するシャフトとを更に備え、
前記回転部材は、前記表面の近傍に前記回転軸に平行な貫通孔を備え、少なくとも前記貫通孔より外側の部分が多孔質部材で構成され、
前記シャフトに設けられた通気口と、前記板状部材に設けられた通気口と、前記貫通孔とを通して、前記多孔質部材に対して気体を供給することにより、前記回転部材の表面から前記気体を噴出させる、請求項１に記載の電池用電極製造装置。
【請求項３】
前記回転部材は、多孔質部材から構成される、請求項１に記載の電池用電極製造装置。
【請求項４】
活物質を含む電極組成物をホッパ内に保持し、搬送される帯状の基材フィルムに対して前記電極組成物を供給し、
少なくとも表面が多孔質である回転部材を回転させることにより、前記回転部材と当該回転部材を覆うケーシングとの隙間であるポケット内に保持した前記電極組成物を搬送しつつ、前記回転部材の表面から気体を噴出させることで、前記電極組成物を前記ホッパ内に供給する
ことを含む、電池用電極製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
リチウムイオン電池は高容量の二次電池であり、近年様々な用途で使用されている。リチウムイオン電池の電極は、活物質層、集電体層、セパレータ、及び、活物質層を封入する枠体等によって構成される（例えば、特許文献１参照）。リチウムイオン電池における活物質層は、例えば、帯状の基材フィルムに対して電極組成物を供給し、ロールプレス等によって圧縮することで形成することができる。
【０００３】
基材フィルムに対する電極組成物の供給は、例えば、ホッパを備えた電極組成物供給装置により行なわれる。即ち、電極組成物供給装置は、ホッパ内に保持した電極組成物を、基材フィルムに適宜供給することができる。ここで、基材フィルムに対する電極組成物の供給を安定させるためには、ホッパ内における電極組成物の嵩を所定の範囲内で保つことが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第６６３３８６６号公報
特開２０１６－１５５６５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
電極組成物供給装置のホッパ内における電極組成物の嵩を保つため、ロータリーフィーダーにより、ホッパ内に定量ずつ電極組成物を供給することが考えられる。しかしながら、電極組成物は圧力が加わると固着してしまう性質を有し、ロータリーフィーダーのポケット内に嵌ってしまう場合がある。この場合、ポケット内に嵌ってしまった電極組成物はロータリーフィーダーから吐出されず、電極組成物供給装置のホッパ内における電極組成物の嵩を保つことができなくなる場合がある。
【０００６】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電極組成物供給装置のホッパ内における電極組成物の嵩を保つことができる電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明に係る電池用電極製造装置は、帯状の基材フィルムを搬送する搬送部と、活物質を含む電極組成物をホッパ内に保持し、搬送される前記基材フィルムに対して前記電極組成物を供給する供給部と、少なくとも表面が多孔質である回転部材と当該回転部材を覆うケーシングとを備え、前記回転部材を回転させることにより、前記回転部材と前記ケーシングとの隙間であるポケット内に保持した前記電極組成物を搬送しつつ、前記回転部材の表面から気体を噴出させることで、前記電極組成物を前記ホッパ内に供給する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法によれば、電極組成物供給装置のホッパ内における電極組成物の嵩を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、実施形態の電池用電極製造装置を用いて製造される電池の単セルの断面模式図である。
図２は、実施形態の電池用電極製造装置の概略図である。
図３は、実施形態の電極組成物供給装置の構成の一例を示す図である。
図４は、実施形態のロータリーフィーダーの側面図である。
図５は、実施形態のロータリーフィーダーの斜視図である。
図６Ａは、実施形態の板状部材について説明するための図である。
図６Ｂは、実施形態の回転部材について説明するための図である。
図７は、実施形態のロータリーフィーダーの構成の一例を示す図である。
図８は、実施形態のロータリーフィーダーの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（実施形態）
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、一部を省略して図示している場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許