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公開番号2025066778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2025008792,2023177131
出願日2025-01-21,2020-10-05
発明の名称放射線治療源の湿式調製
出願人アルファ タウ メディカル リミテッド
代理人個人
主分類G21G 4/08 20060101AFI20250416BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】ラジウム-223またはラジウム-224原子を搭載した拡散アルファ放射性放射線治療(DART)線源の生成。
【解決手段】トリウム放射性核種およびトリウム結合抽出剤を含む第1の溶液を提供するステップであって、第1の溶液はラジウムに結合しないステップと;第1の溶液中のトリウム放射性核種の一部をラジウム原子に崩壊させるステップと;そして崩壊から生じるラジウム原子を収集するステップと;を有することを特徴とするラジウム放射性核種を蓄積する方法。収集されたラジウム原子は、ラジウム原子を近接照射療法源に収集する態様で、近接照射療法源が浸漬される溶液に含まれ得る。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ラジウム放射性核種を蓄積するための装置であって:
トリウム放射性核種およびトリウム結合抽出剤を含む第1の溶液を保持する第1の容器と;
ラジウム原子を含む第2の溶液を保持する第2の容器と;
ポンプと;および
プロセッサであって、前記ポンプを制御して第3の溶液を前記第1の容器に導入し、前記ラジウム原子が前記第3の溶液内に収集される十分な期間の後、前記第3の溶液を前記第1の容器から取り出し、それを前記第2の容器に移すように構成されたプロセッサと;
を有し、
ここで前記第1の溶液は前記第3の溶液よりも軽い、
ことを特徴とする、ラジウム放射性核種を蓄積するための装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記第3の溶液を貯蔵する抽出溶液容器をさらに有し、前記プロセッサは、前記ポンプを制御して前記第3の溶液を前記抽出溶液容器から前記第1の容器に導入するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
評価室をさらに備え、前記プロセッサは、前記ポンプを制御して前記第3の溶液を前記第1の容器から取り出して前記評価室に移送し、前記第3の溶液の品質が十分であると評価された場合には、前記第3の溶液を前記評価室から前記第2の容器に移送するように構成される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第3の溶液の品質が不十分である場合に、前記ポンプを制御して前記第3の溶液を前記第1の容器に戻すように構成される、ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
ラジウム抽出溶液の中に近接照射療法源を浸漬する1つ以上の浸漬容器をさらに備え、前記プロセッサは、前記ポンプを制御して前記第2の容器から前記1つ以上の浸漬容器に溶液を移送するように構成される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記近接照射療法源を前記1つ以上の浸漬容器の浸漬区画に挿入するように構成されたロボットアームをさらに備える、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記装置の1つ以上のコンテナの内容物を監視するためのセンサーをさらに備えることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記センサーはスケールを備え、前記コンテナは前記スケールの上に置かれる、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の容器は上部開口部と下部開口部とを有する、ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記ポンプを制御して、前記第3の溶液を前記下部開口部経由で前記第1の容器に導入するように構成される、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に放射線療法、特にアルファ放射線療法源を調製する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アルファ粒子は、悪性腫瘍を含む特定の種類の腫瘍の放射線治療のための強力な手段である。アルファ放射線治療源の1つのタイプは、治療に適した(たとえば、長すぎず短すぎない)半減期を持つラジウム-223またはラジウム-224原子を搭載した拡散アルファ放射性放射線治療(DART)線源である。
【0003】
ケルソン(Kelson)の米国特許第8,834,837号(特許文献1)は、トリウム-228の表面源から来るラジウム-224のフラックス内に線源を配置することにより、アルファDART源を調製する方法を記載している。
【0004】
米国特許出願公開2015/0292061(特許文献2)は、陽子線を照射したトリウムターゲットからの放射性核種核分裂生成物の分離について記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第8,834,837号
米国特許出願公開2015/0292061
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態によれば、トリウム放射性核種およびトリウム結合抽出剤を含む第1の溶液を提供するステップであって、第1の溶液はラジウムに結合しないステップと;第1の溶液中のトリウム放射性核種の一部をラジウム原子に崩壊させるステップと;そして崩壊から生じるラジウム原子を収集するステップと;を有することを特徴とするラジウム放射性核種を蓄積する方法が提供される。
【0007】
選択肢としてトリウム結合抽出剤がTOPO(トリオクチルホスフィンオキシド)を有する。選択肢としてラジウム原子を収集するステップは、ラジウム原子を第2の溶液に収集するステップを有する。代替的または追加的にラジウム原子を収集するステップは、近接照射療法源上にラジウム原子を収集するステップを有する。選択肢としてラジウム原子を収集するステップは、ラジウム原子を第2の溶液に収集し、近接照射療法源を第2の溶液に浸漬するステップを有する。選択肢として第1の溶液を提供ステップは、崩壊から生じるラジウム原子が第2の溶液に拡散するように、第1の溶液を第2の溶液と共にチャンバに導入するステップを有する。選択肢として第1の溶液を提供するステップは、第2の溶液との低レベルの溶解度を有する希釈剤を含む溶液を提供するステップを有する。
【0008】
選択肢として希釈剤が、水の比重よりも低い比重を有する。選択肢として希釈剤がシクロヘキサンを含む。選択肢として第2の溶液が塩溶液を含む。選択肢としてトリウム放射性核種の一部をラジウム原子に崩壊させるステップは、崩壊期間の間、ラジウムを引き付ける材料から作られる壁を備えたチャンバ内に分離溶液を残すステップを有し、ラジウム原子を収集するステップは塩溶液を使用して壁からラジウム原子を洗い流すステップを有する。選択肢として分離溶液中のトリウム放射性核種の一部をラジウム原子に崩壊させるステップは、4より低いpHの酸を使用せずにラジウム原子が分離可能であるチャンバに第1の溶液を配置するステップを有する。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の溶液を提供するステップは、低レベルの溶解度を有する希釈剤とトリウム結合抽出剤との分離溶液を提供するステップと;調製された分離溶液をトリウム放射性核種を含む初期溶液と組み合わせて、初期溶液からのトリウム放射性核種がトリウム結合抽出剤に結合するようにさせるステップと;そして分離溶液を初期溶液から分離して、第1の溶液を形成するステップと;を有する。
【0010】
本発明の実施形態によれば、さらにラジウム原子を含む溶液を生成するステップと;ラジウム原子を近接照射療法源に集める態様で、近接照射療法源を溶液に浸すステップと;を有することを特徴とする近接照射療法源を製造する方法が提供される。選択肢としてラジウム原子が近接照射療法源から分離するのを防止するが、ラジウム原子の娘核がラジウム原子の崩壊時に近接照射療法源を離れることを可能にする、保護コーティングで近接照射療法源をコーティングするステップを有する、方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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