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公開番号2025062344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171346
出願日2023-10-02
発明の名称放射線遮蔽壁
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21F 3/00 20060101AFI20250407BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】過剰な金属遮蔽材の使用を抑えることができる金属遮蔽体を用いた放射線遮蔽壁を提供する。
【解決手段】医療用リニアックが設置される照射室1の周囲に設けられる放射線遮蔽壁5であって、医療用リニアックによって照射される放射線の利用線錐が照射される天井、壁、床の領域に配置される板状の金属遮蔽体10と、金属遮蔽体10を覆うコンクリート遮蔽部40と、を備え、金属遮蔽体10は、アイソセンターICからの距離の大きさに応じて利用線錐の中心軸に直交する幅を、該中心軸を中心に大きくする。また、金属遮蔽体10は、矩形の部分金属遮蔽体を用いてアイソセンターICからの距離の大きさに応じて利用線錐の中心軸に直交する幅を段階的に大きくしてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
医療用リニアックが設置される照射室の周囲に設けられる放射線遮蔽壁であって、
前記医療用リニアックによって照射される放射線の利用線錐が照射される天井、壁、床の領域に配置される板状の金属遮蔽体と、
前記金属遮蔽体を覆うコンクリート遮蔽部と、
を備え、
前記金属遮蔽体は、アイソセンターからの距離の大きさに応じて前記利用線錐の中心軸に直交する幅を、該中心軸を中心に大きくすることを特徴とする放射線遮蔽壁。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記金属遮蔽体の厚さは、前記アイソセンターからの距離の大きさに応じて薄くすることを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽壁。
【請求項3】
前記金属遮蔽体は、矩形の部分金属遮蔽体を用いて前記アイソセンターからの距離の大きさに応じて前記利用線錐の中心軸の回転面に直交する幅を段階的に大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽壁。
【請求項4】
前記部分金属遮蔽体は、アイソセンターからの距離が最も小さい位置に配置された部分金属遮蔽体を中心に、アイソセンターからの距離が離れるにつれて幅が広くなる他の部分金属遮蔽体が前記部分金属遮蔽体を挟むように設けられることを特徴とする請求項3に記載の放射線遮蔽壁。
【請求項5】
前記部分金属遮蔽体の結合面は、部分金属遮蔽体の平面に対して斜めであることを特徴とする請求項4に記載の放射線遮蔽壁。
【請求項6】
前記部分金属遮蔽体は、前記照射室の外部に向けて複数の金属遮蔽板を段階的に積み重ねて、前記部分金属遮蔽体の結合面を段階的に斜めに形成することを特徴とする請求項5に記載の放射線遮蔽壁。
【請求項7】
同一平面上の前記金属遮蔽板は隙間を設けて隣接配置され、
下部の金属遮蔽板上に配置される他の金属遮蔽板は、下部の金属遮蔽板の同一面の両側に隣接配置される同一面の他の金属遮蔽板に跨るように配置されることを特徴とする請求項6に記載の放射線遮蔽壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、過剰な金属遮蔽材の使用を抑えることができる金属遮蔽体を用いた放射線遮蔽壁に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
がん治療に使用される電子リニアック(直線加速器)等の放射線発生装置が設置された放射線照射室では、放射線を遮蔽するためにコンクリートや、鉄などを使った金属遮蔽体を使った厚い遮蔽壁で囲われている。
【0003】
医療用リニアックにおいては、金属ターゲット位置で点線源として発生した光子や電子ビームが、100cm離れたアイソセンターの位置で照射野の最大サイズが40×40cm

になるようにコリメートされている。また、アイソセンターを中心に360°方向から照射することが可能である。
【0004】
金属遮蔽体は照射室の天井、壁、床のいずれかの組み合わせ、もしくは全てに設置される。この時、天井、壁、床それぞれに分けて考えた場合、金属遮蔽体の形状は直方体になるのが従来的な形状である。(特許文献1参照)。
【0005】
金属遮蔽体の幅は、利用線錐が遮蔽鉄板に到達した際の幅を十分にカバーするように設置される。この際、遮蔽鉄板の重量及びコストを低減させるため、断面形状を工夫した遮蔽体としている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6384713号公報
特許第6839572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、照射室の天井、壁、床などに設置される金属遮蔽体は、アイソセンターを中心した利用線錐回転方向を長手方向とする矩形の板状部材であるが、例えば、天井に設置される金属遮蔽体に対する利用線錐の照射幅は、利用線錐回転方向に対して中心よりも両端(天井と壁との結合部分)側の方が大きい(図2,3参照)。従来の金属遮蔽体は、両端側の利用線錐の照射幅を基準としているため、照射幅が最小となるアイソセンターの直上付近の金属遮蔽体の幅は無駄に大きく、過剰な金属遮蔽材が配置されることになる。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、過剰な金属遮蔽材の使用を抑えることができる金属遮蔽体を用いた放射線遮蔽壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、医療用リニアックが設置される照射室の周囲に設けられる放射線遮蔽壁であって、前記医療用リニアックによって照射される放射線の利用線錐が照射される天井、壁、床の領域に配置される板状の金属遮蔽体と、前記金属遮蔽体を覆うコンクリート遮蔽部と、を備え、前記金属遮蔽体は、アイソセンターからの距離の大きさに応じて前記利用線錐の中心軸に直交する幅を、該中心軸を中心に大きくすることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記の発明において、前記金属遮蔽体の厚さは、前記アイソセンターからの距離の大きさに応じて薄くすることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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