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公開番号
2025068508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178466
出願日
2023-10-16
発明の名称
降雨減衰係数推定装置、降雨減衰係数推定プログラム及び降雨減衰係数推定システム
出願人
日本無線株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01W
1/14 20060101AFI20250421BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本開示は、気象レーダ装置から見て遠距離においても、又は気象レーダ装置から見た遠距離までの一部の領域における高い降雨強度による大きな降雨減衰量に関わらず、降雨減衰係数の推定精度を高くすることを目的とする。
【解決手段】本開示は、主観測レーダ装置Mから見て直線上にあり異なる距離にある地点A、Bからの、主観測レーダ装置Mが観測した降雨反射強度の情報を取得し、補完観測レーダ装置Cから見てほぼ同一の距離にある地点A、Bからの、補完観測レーダ装置Cが観測した降雨反射強度の情報を取得し、主観測レーダ装置Mが観測した地点A、Bからの降雨反射強度と、補完観測レーダ装置Cが観測した地点A、Bからの降雨反射強度と、主観測レーダ装置Mから見た地点A、Bの間の距離と、に基づいて、主観測レーダ装置Mから見た地点A、Bの間の、単位距離当たりの降雨減衰量である降雨減衰係数を推定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
主観測レーダ装置から見て直線上にあり異なる距離にある2地点からの、前記主観測レーダ装置が観測した降雨反射強度の情報を取得する主観測レーダ降雨情報取得部と、
補完観測レーダ装置から見てほぼ同一の距離にある前記2地点からの、前記補完観測レーダ装置が観測した降雨反射強度の情報を取得する補完観測レーダ降雨情報取得部と、
前記主観測レーダ装置が観測した前記2地点からの降雨反射強度と、前記補完観測レーダ装置が観測した前記2地点からの降雨反射強度と、前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の距離と、に基づいて、前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の、単位距離当たりの降雨減衰量である降雨減衰係数を推定する降雨減衰係数推定部と、
を備えることを特徴とする降雨減衰係数推定装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記降雨減衰係数推定部は、前記主観測レーダ装置が観測した前記2地点からの降雨反射強度をZma1及びZmb1とし、前記補完観測レーダ装置が観測した前記2地点からの降雨反射強度をZma2及びZmb2とし、前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の距離をrとし、前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の降雨減衰係数γを、γ={(Zma2-Zmb2)-(Zma1-Zmb1)}/rと推定する
ことを特徴とする、請求項1に記載の降雨減衰係数推定装置。
【請求項3】
前記補完観測レーダ装置から見た前記2地点の各地点の距離がほぼ同一の距離となるように、前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の距離が近距離である
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の降雨減衰係数推定装置。
【請求項4】
前記主観測レーダ装置から見て前記2地点を直線上に結ぶ方向と、前記補完観測レーダ装置から見た前記2地点の各地点の方向と、がほぼ直交するとともに、前記補完観測レーダ装置から見た前記2地点の各地点の距離がほぼ同一の距離である
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の降雨減衰係数推定装置。
【請求項5】
前記主観測レーダ装置から見て前記2地点を直線上に結ぶ方向と、前記補完観測レーダ装置から見た前記2地点の各地点の方向と、が直交しないにも関わらず、前記補完観測レーダ装置から見た前記2地点の各地点の距離がほぼ同一の距離である
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の降雨減衰係数推定装置。
【請求項6】
前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の降雨減衰係数に基づいて、前記主観測レーダ装置から見た前記2地点の間の降雨強度を推定する降雨強度推定部、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の降雨減衰係数推定装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の降雨減衰係数推定装置が備える各処理部が実行する各処理ステップを、コンピュータに実行させるための降雨減衰係数推定プログラム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の降雨減衰係数推定装置と、前記主観測レーダ装置と、前記補完観測レーダ装置と、を備えることを特徴とする降雨減衰係数推定システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、単位距離当たりの降雨減衰量である降雨減衰係数を推定する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
単位距離当たりの降雨減衰量である降雨減衰係数を推定する技術が、特許文献1、2等に開示されている。従来技術の降雨減衰係数推定処理の具体例を図1に示す。
【0003】
図1の上段から下段では、気象レーダ装置から見た距離r[km]における、気象レーダ装置が観測した降雨反射強度Z[dBz]は、気象レーダ装置から見た距離r[km]までにおける降雨減衰量の影響を受けるため(「補正前」を参照)、気象レーダ装置から見た距離r[km]までにおける降雨減衰量の影響を除く必要がある(「補正後」を参照)。
【0004】
図1の上段では、気象レーダ装置から見た近距離r1[km]における、気象レーダ装置が観測した降雨反射強度Z[dBz]は、気象レーダ装置から見た近距離r1[km]までにおける降雨減衰量K1[dB]の影響を除いている。そして、気象レーダ装置から見た近距離r1[km]における、降雨減衰係数γ1[dB/km]が推定されている。
【0005】
図1の中段では、気象レーダ装置から見た中距離r2[km]における、気象レーダ装置が観測した降雨反射強度Z[dBz]は、気象レーダ装置から見た中距離r2[km]までにおける降雨減衰量K2[dB]の影響を除いている。ここで、降雨減衰量K2[dB]は、図1の上段で推定された降雨減衰量K1[dB]と、図1の中段で推定された降雨減衰量K2-K1[dB]と、を積算されている。そして、気象レーダ装置から見た中距離r2[km]における、降雨減衰係数γ2[dB/km]が推定されている。
【0006】
図1の下段では、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]における、気象レーダ装置が観測した降雨反射強度Z[dBz]は、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]までにおける降雨減衰量K3[dB]の影響を除いている。ここで、降雨減衰量K3[dB]は、図1の中段で推定された降雨減衰量K2[dB]と、図1の下段で推定された降雨減衰量K3-K2[dB]と、を積算されている。そして、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]における、降雨減衰係数γ3[dB/km]が推定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-197185号公報
特開2012-149920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、図1の下段では、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]までにおける降雨減衰量K3[dB]は、図1の上段で推定された降雨減衰量K1[dB]と、図1の中段で推定された降雨減衰量K2-K1[dB]と、図1の下段で推定された降雨減衰量K3-K2[dB]と、を積算されているため、積算誤差が大きいことがある。
【0009】
そして、図1の下段では、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]までにおける降雨減衰量K3[dB]は、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]までの一部の領域における高い降雨強度による大きい降雨減衰量のため、ノイズ誤差も大きいことがある。
【0010】
よって、図1の下段では、気象レーダ装置から見た遠距離r3[km]において、気象レーダ装置が観測した降雨反射強度Z[dBz]の補正精度が低くなることがあり、それに伴って、降雨減衰係数γ3[dB/km]の推定精度も低くなることがある。
(【0011】以降は省略されています)
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