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公開番号
2025088739
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2024202155
出願日
2024-11-20
発明の名称
検出回路
出願人
有限会社原製作所
代理人
個人
主分類
G01L
25/00 20060101AFI20250604BHJP(測定;試験)
要約
【課題】 出力信号のオフセットやゲインの補正を自動で行うことができるセンサーの検出回路を提供する。
【解決手段】 本発明のトルクセンサーの検出回路100は、周波数F1の信号を印加したとき、被測定物のトルクに応じて振幅の異なる一対のアナログ検出信号V1、V2を出力するピックアップコイル110と、一対のアナログ検出信号V1、V2受け取るトルク検出部160とを含む。トルク検出部160は、一対のアナログ検出信号V1をディジタル検出信号に変換するA/Dコンバータ162と、変換されたディジタル検出信号に基づき被測定物のトルクを表す出力信号Voutを生成する信号処理部164と、補正データを格納するメモリ166とを含み、信号処理部164は、補正データを用いて出力信号Voutのオフセットおよびゲインを補正する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
センサーの検出回路であって、
一定周波数の信号を印加したとき、被測定物の状態に応じて振幅の異なる一対のアナログ検出信号を出力する感知手段と、
前記感知手段に接続された検出手段とを含み、
前記検出手段は、前記一対のアナログ検出信号をディジタル検出信号に変換するA/Dコンバータと、変換されたディジタル検出信号に基づき被測定物の状態を表す出力信号を生成する信号処理部と、補正データを格納するメモリとを含み、
前記信号処理部は、前記メモリから読み出された補正データを用いて前記出力信号のオフセットおよびゲインを補正する、検出回路。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記信号処理部はさらに、温度センサーの検出結果に基づき前記出力信号の温度補償を行う、請求項1に記載の検出回路。
【請求項3】
前記信号処理部は、次の処理を行う、請求項2に記載の検出回路。
Vout=A・(1+ΔT・T
cg
)・(V1-V2)+(V
offset
+ΔT・T
co
)
Vout:出力信号
A:ゲイン
V
offset
:オフセット電圧
T
cg
:ゲインのための温度係数
T
co
:オフセットのための温度係数
ΔT:温度センサーで検出された温度
【請求項4】
前記検出手段はさらに、前記出力信号をディジタル信号に変換するD/Aコンバータを含む、請求項1に記載の検出回路。
【請求項5】
前記検出手段はさらに、前記出力信号をアナログ出力またはディジタル出力するための出力切替部を含む、請求項1に記載の検出回路。
【請求項6】
前記感知手段はさらに、整流回路およびLPFを含み、前記一対のアナログ検出信号は、前記整流回路およびLPFを介して直流電圧に変換される、請求項1に記載の検出回路。
【請求項7】
前記感知手段はさらに、前記直流電圧を、前記検出手段に入力することができるレベルに変換するレベル変換回路を含む、請求項5に記載の検出回路。
【請求項8】
前記感知手段は、ピックアップコイルを含み、当該ピックアップコイルは、コイルと抵抗が直列接続され直並列回路を含み、直並列回路には、一定の周波数信号が印加され、一方のコイルと抵抗の接続ノードと他方のコイルと抵抗の接続ノードからトルクに応じたアナログ検出信号が出力される、請求項1または3に記載の検出回路。
【請求項9】
検出回路は、発振信号を生成する発振回路を含み、当該発振回路は、温度変化に応じて発振信号の振幅を可変する振幅制限回路を含む、請求項1に記載の検出回路。
【請求項10】
前記振幅制限回路は、感知手段の温度特性を打ち消すように振幅を変化させる、請求項9に記載の検出回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサーの検出回路に関し、特にトルクセンサーの検出回路および検出回路の温度補償に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
トルクは、固定された回転軸に対して物体の回転時には働く力の大きさ、ねじりモーメント(回す力・ひねる力)であり、そのようなトルクを検出するトルクセンサーには、磁歪式、ひずみゲージ式、圧電式、光学式、ばね式、静電容量式などがある。例えば、磁歪式のトルクセンサーは、磁歪材料を利用してトルクを検出する。回転トルクの測定は、固定側のコイルから軸の磁歪材料を励振し、透磁率の変化を測定することによって非接触で行う。
【0003】
例えば、特許文献1が開示する磁歪式のトルクセンサーの検出回路を図1に示す。図示するように、磁歪性材料から構成されたトルク伝達軸1の外周に、伝達軸1の軸心の方向に対し±約45度の角度をなして互いに反対方向に傾斜する一対の磁気異方性部2、2が形成されている。磁気異方性部2、2の周囲には、一対の検出コイル3、3と、検出コイル3、3を励磁するための単一の励磁コイル4とが設けられ、励磁コイル4は、交流電源5に接続されている。検出コイル3、3には、軸1へのトルクの印加にもとづく磁気異方性部2、2の透磁率の変化に対応した振幅の異なる検出信号V1、V2が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-96578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図2に、電動アシスト自転車に搭載される磁歪式トルクセンサーの検出回路の従来例を示す。同図に示すように、検出回路10は、電動軸等のトルクをピックアップするためのピックアップコイル(トルクセンサー素子)20と、ピックアップコイル20に接続された外部可変発振器30と、ピックアップコイル20のノードN1、N2に接続された整流回路40-1、40-2と、整流回路40-1、40-2に接続されたローパスフィルタ(LPF)50-1、50-2と、フィルタ50-1、50-2に接続された差動増幅器60と、2.5V基準電圧発生器70と、5V電源80とを含んで構成される。これらの素子は、回路基板上に実装される。
【0006】
外部可変発振器30によりピックアップコイル20に一定周波数F1を印加したことに応答して、ピックアップコイル20のノードN1、N2に、それぞれトルクに比例した振幅電圧を有する検出信号V1、V2が生成される。検出信号V1、V2は、整流回路40-1、40-2、およびLPF50-1、50-2を通して差動増幅回路60の差動入力端子に入力され、差動増幅回路60は、検出信号V1、V2の差分を増幅したアナログ出力信号Voutを出力する。2.5V基準電圧発生器70は、5V電源80から供給される電圧を2.5Vに変換し、これをオフセット電圧として差動増幅回路60に供給し、差動増幅回路60は、2.5Vのオフセット電圧を中心にトルクを表すアナログ出力信号Voutを生成する。
【0007】
このような検出回路10において、出力信号Voutのキャリブレーション、つまり、出力信号Voutのオフセットおよびゲイン(感度)は、一つ一つ手動で回路基板上のトリマ抵抗を調整する必要があり、その作業は煩雑であり、かつ時間がかかるという課題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決し、出力信号のオフセットやゲインの補正を自動で行うことができるセンサーの検出回路を提供することを目的とする。
さらに本発明は、温度補償機能を備えたセンサーの検出回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るセンサーの検出回路は、一定周波数の信号を印加したとき、被測定物の状態に応じて振幅の異なる一対のアナログ検出信号を出力する感知手段と、前記感知手段に接続された検出手段とを含み、前記検出手段は、前記一対のアナログ検出信号をディジタル検出信号に変換するA/Dコンバータと、変換されたディジタル検出信号に基づき被測定物の状態を表す出力信号を生成する信号処理部と、補正データを格納するメモリとを含み、前記信号処理部は、前記メモリから読み出された補正データを用いて前記出力信号のオフセットおよびゲインを補正する。
【0010】
ある態様では、前記信号処理部はさらに、温度センサーの検出結果に基づき前記出力信号の温度補償を行う。ある態様では、前記信号処理部は、次の処理を行う。Vout=A・(1+ΔT・T
cg
)・(V1-V2)+(V
offset
+ΔT・T
co
)
Vout:出力信号、A:ゲイン、V
offset
:オフセット電圧、T
cg
:ゲインのための温度係数、T
co
:オフセットのための温度係数、ΔT:温度センサーで検出された温度
ある態様では、前記検出手段はさらに、前記出力信号をディジタル信号に変換するD/Aコンバータを含む。ある態様では、前記検出手段はさらに、前記出力信号をアナログ出力またはディジタル出力するための出力切替部を含む。ある態様では、前記感知手段はさらに、整流回路およびLPFを含み、前記一対のアナログ検出信号は、前記整流回路およびLPFを介して直流電圧に変換される。ある態様では、前記感知手段はさらに、前記直流電圧を、前記検出手段に入力することができるレベルに変換するレベル変換回路を含む。ある態様では、前記感知手段は、ピックアップコイルを含み、当該ピックアップコイルは、コイルと抵抗が直列接続され直並列回路を含み、直並列回路には、一定の周波数信号が印加され、一方のコイルと抵抗の接続ノードと他方のコイルと抵抗の接続ノードからトルクに応じたアナログ検出信号が出力される。さらにある態様では、検出回路は、一定の周波数信号を生成する発振回路を含み、当該発振回路は、温度変化に応じて発振信号の振幅を制御する振幅制御回路を含む。ある態様では、前記振幅制御回路は、感知手段の温度特性を打ち消すように振幅を変化させる。ある態様では、前記発振回路は、ウィーンブリッジ発振回路を含み、ウィーンブリッジ発振回路は、オペアンプの負帰還に温度補償用のサーミスタ等の感温素子を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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