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公開番号2025068748
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178730
出願日2023-10-17
発明の名称樹脂シートの延伸方法および延伸装置
出願人株式会社日本製鋼所
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類B29C 55/06 20060101AFI20250422BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】より効率的に、厚みが均一な樹脂フィルムを得ることができる樹脂シートの延伸方法および延伸装置を提供する
【解決手段】一実施の形態の樹脂シートの延伸装置1は、ポリエチレン製の樹脂シート100を、搬送方向に延伸するための延伸領域SAに配置されたロールR1~R10、延伸領域SAで延伸された樹脂シート100を搬送方向とは反対方向に弛緩させるための弛緩領域RAに配置されたロールR11~R12、および樹脂シート100を弛緩させるように、隣接するロールR10の周速度とロールR11の周速度との速度差を制御する制御部2、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
以下を含む、樹脂シートの延伸方法:
(a)ポリエチレン製の前記樹脂シートを、延伸領域に配置された第1ロールにより第1の方向に延伸する工程;および
(b)前記(a)工程の後、延伸された前記樹脂シートを、弛緩領域に配置された第2ロールにより前記第1の方向とは反対方向に弛緩させる工程。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の樹脂シートの延伸方法において、
前記(b)工程において、隣接する前記第1ロールと前記第2ロールのうち、前記第2ロールの周速度を前記第1ロールの周速度よりも遅くすることで弛緩させる、樹脂シートの延伸方法。
【請求項3】
請求項2に記載の樹脂シートの延伸方法において、
前記弛緩は、前記延伸後の前記樹脂シートに対して3~12%の割合で弛緩させる、樹脂シートの延伸方法。
【請求項4】
請求項1に記載の樹脂シートの延伸方法において、
前記弛緩は、前記第2ロールの温度を前記ポリエチレンに対してα緩和が可能な温度に保持して行う、樹脂シートの延伸方法。
【請求項5】
請求項4に記載の樹脂シートの延伸方法において、
前記第2ロールの温度を45~100℃に保持して行う、樹脂シートの延伸方法。
【請求項6】
以下を含む、樹脂シートの延伸装置:
ポリエチレン製の前記樹脂シートを、第1の方向に延伸するための延伸領域に配置された第1ロール;
前記延伸領域で延伸された前記樹脂シートを前記第1方向とは反対方向に弛緩させるための弛緩領域に配置された第2ロール;および
前記樹脂シートを弛緩させるように、前記第1ロールの周速度と前記第2ロールの周速度とを制御する制御部。
【請求項7】
請求項6に記載の樹脂シートの延伸装置において、
前記制御部は、隣接する前記第1ロールと前記第2ロールのうち、前記第2ロールの周速度を前記第1ロールの周速度よりも遅くなるように制御する、樹脂シートの延伸装置。
【請求項8】
請求項7に記載の樹脂シートの延伸装置において、
前記制御部は、前記延伸後の前記樹脂シートに対して3~12%の割合で弛緩させるように前記第1ロールおよび前記第2ロールの周速度を制御する、樹脂シートの延伸装置。
【請求項9】
請求項6に記載の樹脂シートの延伸装置において、
前記制御部は、前記第2ロールの温度を前記ポリエチレンに対してα緩和が可能な温度に保持するように制御する、樹脂シートの延伸装置。
【請求項10】
請求項9に記載の樹脂シートの延伸装置において、
前記制御部は、前記第2ロールの温度を45~100℃に保持するように制御する、樹脂シートの延伸装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレン製の樹脂シートの延伸方法および延伸装置に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂フィルムを製造する方法として、押出機により原料であるペレットを溶融し、得られた溶融樹脂を押出成形用ダイ(Tダイ)からシート形状に押出すことにより製造する方法が知られている。
【0003】
シート形状の樹脂シートは、さらに必要に応じて、所望の厚さ、形状等にするために、複数のロールを経由させて、樹脂シートの縦方向(進行方向)に延伸する縦延伸と、縦延伸の後、樹脂シートを横方向(進行方向と直交する方向)に延伸する横延伸とを行う逐次二軸延伸により延伸される(例えば、特許文献1(特開2021-54030号公報)参照)。
【0004】
ここで縦延伸に用いられる縦延伸装置は、樹脂シートを、加熱した複数のロールを用い、それらのロールの周速度の差により縦方向(進行方向)に延伸する。この縦延伸後は、その延伸状態を維持したまま、次工程である横延伸を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-54030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、原料としてポリエチレンのような結晶性樹脂を用いた場合、その成型時における収縮割合が大きくなりやすいという特性から、延伸したとき(引き延ばしたとき)に分子が特定の方向に配向して歪みが生じる場合がある。
【0007】
この生じた歪みをそのまま冷却して固定化すると、その歪みが応力となって樹脂シートの内部に残り(残留応力)、その後に行う横延伸の際に、初期荷重が大きくなり、樹脂フィルムの厚みの均一性が低下したり、物性が悪化したりするなどの不具合が生じ、樹脂シートの製造が効率的にできないおそれがある。
【0008】
そのため、より効率的に、厚みが均一な樹脂フィルムを得ることができる樹脂シートの延伸方法および延伸装置が望まれている。
【0009】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施の形態によれば、樹脂シートの延伸方法は、ポリエチレン製の樹脂シートを、延伸領域に配置されたロールにより搬送方向に延伸する工程、および延伸された樹脂シートを、弛緩領域に配置されたロールにより搬送方向とは反対方向に弛緩させる工程、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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