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公開番号
2024146746
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2024009906
出願日
2024-01-26
発明の名称
再生アクリル樹脂の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
主分類
B29B
17/02 20060101AFI20241004BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】アルカリ水溶液の温度を低くしても、易接着層の除去率を高くすることが可能な再生アクリル樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】再生アクリル樹脂の製造方法は、易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法である。再生アクリル樹脂の製造方法は、易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含む。またアルカリ処理する工程の後、アルコール又は高温水により後処理する工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、
前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アルカリ処理する工程の後、前記アクリル樹脂基材をアルコール又はアルコール水溶液中に浸漬して後処理を行う工程を有する、再生アクリル樹脂の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、
前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アルカリ処理する工程の後、前記アクリル樹脂基材を高温水に浸漬して後処理を行う工程を有する、再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記アルコール又はアルコール水溶液がエタノールを含む、請求項1に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記高温水に浸漬して後処理を行う工程が、70℃~100℃で、撹拌しながら実施される、請求項2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記アルカリ水溶液の温度が15℃以上60℃以下である、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記アクリル樹脂は、グルタルイミド環、ラクトン環、無水マレイン酸環、マレイミド環および無水グルタル酸環からなる群より選択される1種以上の複素環を主鎖に含む構成単位を有する、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記アクリル樹脂は、式(1)
JPEG
2024146746000004.jpg
42
133
(式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1以上8以下のアルキル基であり、R3は、炭素数1以上18以下のアルキル基、炭素数3以上12以下のシクロアルキル基または炭素数6以上10以下のアリール基である。)
で表される構成単位を有する、請求項5に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項8】
前記易接着層は、ウレタン樹脂を含む、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生アクリル樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置には、通常、液晶セルの両側に、2枚の偏光子が配置されているが、偏光子には、その表面を保護するために、偏光子保護フィルムが備えられている。偏光子保護フィルムとしては、アクリルフィルムが用いられることがあり、フィルムと偏光子との密着性を向上させるために、アクリルフィルムの片面に易接着層が形成される場合がある。当該フィルムにおいては、易接着層に接着剤を塗布することにより、偏光子保護フィルムが偏光子に接着される(特許文献1、2参照)。
【0003】
近年は、材料の有効活用の観点から、フィルムの端材を原料の一部として用いて樹脂を再生する取り組みが行われているところ、易接着層を備える偏光子保護フィルムにおいて、端材を原料の一部として光学フィルム用の樹脂を製造する際は、易接着層が異物として残留することに伴い生じるフィルム欠陥を防止するため、易接着層を除去する必要がある。
【0004】
ここで、樹脂からなる基材上に積層された、基材とは異なる樹脂からなる層(異質の層)の除去方法としては、例えば、特許文献3に、合成樹脂又はセルロース有機酸エステルよりなる基材から、基材上に設けられた異質の層を、105℃以上のアルカリ水溶液中で除去した後、基材からアルカリ水溶液を除去する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/168960号
特開2010-055062号公報
特開2001-310970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
易接着層を備えるアクリル樹脂製偏光子保護フィルムの再生においても、特許文献3に記載の方法を適用することが可能である。しかしながら、アルカリ水溶液の温度が低いと、易接着層の除去率が低くなり、そのような再生樹脂製フィルムを光学フィルムとして用いた場合は、欠陥の発生につながることとなる。
【0007】
本発明は、アルカリ水溶液の温度を低くしても、易接着層の除去率を高くすることが可能な再生アクリル樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下に関する。
【0009】
[1]易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アルカリ処理する工程の後、前記アクリル樹脂基材をアルコール又はアルコール水溶液中に浸漬して後処理を行う工程を有する、再生アクリル樹脂の製造方法。
【0010】
[2]易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アルカリ処理する工程の後、前記アクリル樹脂基材を高温水に浸漬して後処理を行う工程を有する、再生アクリル樹脂の製造方法。
[3]前記アルコール又はアルコール水溶液がエタノールを含む、[1]に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
[4]前記高温水に浸漬して後処理を行う工程が、70℃~100℃で、撹拌しながら実施される、[2]に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
[5]前記アルカリ水溶液の温度が15℃以上60℃以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
[6]前記アクリル樹脂は、グルタルイミド環、ラクトン環、無水マレイン酸環、マレイミド環および無水グルタル酸環からなる群より選択される1種以上の複素環を主鎖に含む構成単位を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
[7]前記アクリル樹脂は、式(1)
JPEG
2024146746000001.jpg
41
134
(式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1以上8以下のアルキル基であり、R3は、炭素数1以上18以下のアルキル基、炭素数3以上12以下のシクロアルキル基または炭素数6以上10以下のアリール基である。)
で表される構成単位を有する、[6]に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
[8]前記易接着層は、ウレタン樹脂を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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