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公開番号2025069419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025018466,2023521509
出願日2025-02-06,2021-10-08
発明の名称密閉断熱タンク
出願人ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 3/04 20060101AFI20250422BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】一次密閉メンブレンが受ける応力がより均一に分散される密閉断熱タンクを提供する。
【解決手段】液化ガスを貯蔵する密閉断熱タンクの壁に関し、壁は、少なくとも1つの断熱バリア6と、断熱バリア6に固定され、密閉断熱タンク内に収容された液化ガスと接触するように構成された1つの密閉メンブレン8とを備え、断熱バリア6は互いに平行な行及び列に並置された断熱パネル7を備え、各断熱パネル7は、密閉メンブレン8を支持する内面を有し、ブリッジング要素26によって、隣接する断熱パネル7と接続され、各ブリッジング要素26は2つの隣接する断熱パネル7にまたがって配置されるとともに、2つの隣接する断熱パネル7のうちの一方の内面の縁部に形成された凹部25と2つの隣接する断熱パネル7のうちの他方の内面の縁部に形成された凹部25とに固定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを貯蔵する密閉断熱タンクの壁(1)であって、
少なくとも1つの断熱バリア(6)と、
前記断熱バリア(6)に固定され、前記密閉断熱タンク内に収容された前記液化ガスと接触するように構成された1つの密閉メンブレン(8)と、を備え、
前記断熱バリア(6)は、互いに平行な行及び列に並置された断熱パネル(7)を備え、
各前記断熱パネル(7)は、前記密閉メンブレン(8)を支持する内面を有し、ブリッジング要素(26)によって、隣接する前記断熱パネル(7)と接続され、
各前記ブリッジング要素(26)は2つの隣接する前記断熱パネル(7)にまたがって配置され、前記2つの隣接する前記断熱パネル(7)の一方の前記内面と前記2つの隣接する前記断熱パネル(7)の他方の前記内面とに固定され、
前記断熱パネル(7)には、それぞれ前記壁の厚さ方向に形成された緩和スロット(24)が設けられており、
各前記ブリッジング要素(26)は、前記断熱パネル(7)の縁部と、前記縁部に隣接しかつ前記縁部に平行な前記緩和スロット(24)のうちの1つとの間で、前記断熱パネル(7)のうちの1つに固定される、壁(1)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ブリッジング要素(26)は金属プレートである、請求項1に記載の壁(1)。
【請求項3】
各前記ブリッジング要素(26)は、前記2つの隣接する前記断熱パネル(7)の一方の前記内面に形成された凹部(25)と、前記2つの隣接する前記断熱パネル(7)の他方の前記内面に形成された凹部(25)とに固定される、請求項1又は2に記載の壁(1)。
【請求項4】
前記ブリッジング要素(26)のうちの少なくとも1つは、中央部分(41)と、前記中央部分(41)の2つの端部にそれぞれ配置された2つの折れ曲がり縁部(42,43)とを備え、
各折れ曲がり縁部(42;43)は、前記凹部(25)の1つの中にあるそれぞれの溝(44,45)内に設置され、
前記溝は、長さが、前記折れ曲がり縁部(42,43)の幅よりも大きく、
2つの前記溝のうちの少なくとも一方(44)は、前記凹部(25)が形成された前記断熱パネル(7)の隣接する前記縁部に対して角度α1だけ、前記壁の前記厚さ方向と直交する平面内で傾斜している、請求項3に記載の壁(1)。
【請求項5】
前記2つの溝のうちの他方(45)は、前記溝(45)を囲む前記凹部(25)が形成された前記断熱パネル(7)の隣接する前記縁部に対して角度α2だけ、前記壁の前記厚さ方向と直交する平面内で傾斜しており、
前記角度α1及びα2は、互いに反対の方向を有する方向づけられた角度である、請求項4に記載の壁(1)。
【請求項6】
前記角度α1及びα2は、5°から10°の値である、請求項5に記載の壁(1)。
【請求項7】
各金属プレートが、前記2つの隣接する前記断熱パネル(7)のそれぞれの前記凹部(25)の1つにそれぞれ固定された2つの金属取付プレート(27)に溶接されている、請求項3~6のいずれか一項に記載の壁(1)。
【請求項8】
各金属プレートが、前記2つの隣接する前記断熱パネル(7)の各々の前記凹部(25)の1つにリベット止めされている、請求項3に記載の壁(1)。
【請求項9】
前記密閉メンブレン(8)は、前記金属プレートのうちの少なくともいくつかに溶接されている、請求項2~8のいずれか一項に記載の壁(1)。
【請求項10】
前記密閉メンブレン(8)は金属シート(16)を備え、
各前記金属シート(16)は、前記金属プレートのうちの少なくともいくつかと整列して配置された縁部(20,21,22,23)であって、隣接する金属シート(16)における被重なり縁部又は重なり縁部にそれぞれ溶接される重なり縁部又は被重なり縁部をそれぞれ形成する縁部(20,21,22,23)を有し、
各前記被重なり縁部は、当該被重なり縁部の位置と一致する位置にある前記金属プレートのうちの少なくとも1つにさらに溶接されている、請求項9に記載の壁(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば-50℃から0℃までの温度の液化石油ガス(LPGとも称される)を輸送する又は大気圧で約-163℃で液化天然ガス(LNG)を輸送するためのタンクなどの、液化ガスを貯蔵及び/又は輸送するための密閉断熱タンクの分野に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
これらのタンクは陸上の又は浮体式の構造に設置することができる。浮体式の構造の場合、タンクは、液化ガスの輸送又は浮体式の構造を推進させるための燃料として使用される液化ガスの収容を意図して構成することができる。
【背景技術】
【0003】
支持構造に保持されるタンク壁を備える密閉断熱タンクが従来技術から知られており、タンク壁は、密閉断熱タンクの外側から内側に向かって、厚さ方向に、支持構造上に保持される二次断熱バリアと、二次断熱バリア上に保持された二次密閉メンブレンと、二次密閉メンブレン上に保持された一次断熱バリアと、一次断熱バリア上に保持されたコルゲート一次密閉メンブレンとを備える。そのような密閉断熱タンクは、とりわけ、特に船などの浮体式の構造に搭載されて液化天然ガス(LNG)などの液化ガスの輸送に使用される。
【0004】
複数のコルゲートシートを組み立てることによって一次密閉メンブレンを製造することは知られており、そのコルゲーションは有利には互いに直角に延在する。コルゲーションは一次密閉メンブレンに一定の柔軟性を与え、これにより一次密閉メンブレンは、熱的及び機械的応力、特にタンク内に貯蔵された液化ガスによって生成される応力や支持構造の変形に関連する応力の影響下で変形可能となっている。一次密閉メンブレンは一次断熱バリアの断熱パネル上に固定される。
【0005】
出願人は、上記のタイプのタンクでは一次密閉メンブレンのコルゲーションに均一な応力がかからないことに注目した。特に、一次断熱バリアは不連続の、つまり互いに並置された断熱パネルで構成されているため、膨張の影響下やタンク内に貯蔵されている液化ガスによって生じる熱的及び機械的応力の影響下で支持構造が変形する際の振る舞いが均一でない。したがって、出願人は、第1の断熱パネルに固定された第1の固定要素と第2の断熱パネルに固定された第2の固定要素とにまたがるゾーンに位置するコルゲーションが、他のコルゲーションよりも高い応力を受けることに注目した。ここで、特に一次密閉メンブレンの寿命を最適化するためには、一次密閉メンブレンのコルゲーション間に応力ができるだけ均一に分散されるようにすることが重要である。
【発明の概要】
【0006】
本発明の背景にある一つの発想は、一次密閉メンブレンが受ける応力がより均一に分散される密閉断熱タンクを提供するというものである。
【0007】
一実施形態において、本発明は液化ガスを貯蔵する密閉断熱タンクの壁に関し、この壁は、少なくとも1つの断熱バリアと、断熱バリアに固定され、密閉断熱タンク内に収容された液化ガスと接触するように構成された1つの密閉メンブレンとを備え、断熱バリアは互いに平行な行及び列に並置された断熱パネルを備え、各断熱パネルは密閉メンブレンを支持する内面を有し、ブリッジング要素によって、隣接する断熱パネルと接続され、各ブリッジング要素は2つの隣接する断熱パネルにまたがって配置され、2つの隣接する断熱パネルの一方の内面と2つの隣接する断熱パネルの他方の内面とに固定され、断熱パネルには、それぞれ壁の厚さ方向に形成された緩和スロットが設けられており、各ブリッジン
グ要素は、断熱パネルの縁部と、縁部に隣接しかつ縁部に平行な緩和スロットとの間で断熱パネルのうちの1つに固定される。
【0008】
したがって、ブリッジング要素は断熱パネル間の機械的接続を提供し、これによって断熱パネルの表面に平行な平面内でのこれらパネルの相互分離が制限又は防止される。
【0009】
有利には、断熱パネルが互いに分離するのを防ぐために断熱パネルは変形可能である必要があり、したがって断熱パネルの剛性は、変形を引き起こす要素、すなわちブリッジング要素の剛性よりも低い必要がある。ここで、緩和スロットがあることで断熱パネルの剛性はブリッジング要素の剛性よりも低くなる。したがって、ブリッジング要素は断熱パネルを変形させる。したがって、上記特徴は支持構造の変形が一次断熱バリアにわたってより均一に分散することに貢献する。したがって、応力がより均一に密閉メンブレンのコルゲーションにかかることとなる。
【0010】
実施形態によれば、そのようなタンク壁は以下の特徴のうちの1つ以上を備えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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