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公開番号2025069467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025023761,2021139855
出願日2025-02-17,2021-08-30
発明の名称没入度合い判定方法及び没入度合い判定装置
出願人日産自動車株式会社,国立大学法人東京科学大学
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 5/18 20060101AFI20250422BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被験者からの脳活動信号に基づいて被験者の没入度合いを判定する判定精度を向上する。
【解決手段】没入度合い判定方法では、被験者の脳の中央領域、左前方領域、左後方領域、右前方領域及び右後方領域の脳波信号を検出し(S1)、検出された脳波信号に基づいて、中央領域Rcと左前方領域Rlfとの間の連結性と、中央領域Rcと左後方領域Rlr1、Rlr2との間の連結性と、中央領域Rcと右前方領域Rrf1、Rrf2との間の連結性と、中央領域Rcと右後方領域Rrr1、Rrr2との間の連結性と、を検出し(S2)、算出された連結性に基づき被験者の没入度合いを判定する(S3~S10)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被験者の脳の中央領域、左前方領域、左後方領域、右前方領域及び右後方領域の脳活動信号を検出し、
検出された前記脳活動信号に基づいて、前記中央領域と前記左前方領域との間の第1機能的脳連結性と、前記中央領域と前記左後方領域との間の第2機能的脳連結性と、前記中央領域と前記右前方領域との間の第3機能的脳連結性と、前記中央領域と前記右後方領域との間の第4機能的脳連結性と、を検出し、
算出された前記第1機能的脳連結性~前記第4機能的脳連結性に基づいて、特定又は不特定の対象に対する前記被験者の没入度合いを判定する、
ことを特徴とする没入度合い判定方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1機能的脳連結性~前記第4機能的脳連結性の全ての機能的脳連結性が検出された場合に、前記被験者が特定又は不特定の対象に没入していると判定することを特徴とする請求項1に記載の没入度合い判定方法。
【請求項3】
前記第1機能的脳連結性~前記第4機能的脳連結性の全ての機能的脳連結性が検出された場合に比べて、前記第2機能的脳連結性~前記第4機能的脳連結性が検出され且つ前記第1機能的脳連結性が検出されない場合に、前記没入度合いがより高いと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の没入度合い判定方法。
【請求項4】
前記第1機能的脳連結性~前記第4機能的脳連結性の全ての機能的脳連結性が検出された場合に比べて、前記第1機能的脳連結性、第2機能的脳連結性、及び前記第4機能的脳連結性が検出され且つ前記第3機能的脳連結性が検出されない場合に、前記没入度合いがより低いと判定することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の没入度合い判定方法。
【請求項5】
判定された前記没入度合いに応じて、前記被験者に警報を提示することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の没入度合い判定方法。
【請求項6】
前記被験者が特定又は不特定の対象に没入していると判定した場合に前記被験者に警報を提示することを特徴とする請求項2に記載の没入度合い判定方法。
【請求項7】
前記被験者が特定又は不特定の対象に没入していると判定した場合に第1警報を前記被験者に提示し、前記没入度合いがより高いと判定した場合に前記第1警報よりも強い第2警報を前記被験者に提示することを特徴とする請求項3に記載の没入度合い判定方法。
【請求項8】
前記没入度合いがより低いと判定した場合に前記被験者への警報の提示を停止することを特徴とする請求項4に記載の没入度合い判定方法。
【請求項9】
前記中央領域として後帯状皮質の脳活動信号を検出し、前記左前方領域として左前頭回の脳活動信号を検出し、前記左後方領域として左角回及び左後下頭頂間溝の脳活動信号を検出し、前記右前方領域として右背外側前頭前野及び右前頭眼野の脳活動信号を検出し、前記右後方領域として右角回及び右後下頭頂間溝の脳活動信号を検出することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の没入度合い判定方法。
【請求項10】
前記脳活動信号どうしの相関係数の大きさに基づいて前記没入度合いの強さを判定することを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の没入度合い判定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、没入度合い判定方法及び没入度合い判定装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、運転者の脳波からα波、β波及びθ波の強さを示す第1ないし第3の指標値を算出し、これら第1ないし第3の指標値に基づいて運転者の覚醒状態及び集中状態を判定する運転者状態判定装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-248535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、脳波の周波数強度には被験者によって個人差があるため、α波、β波及びθ波の強さのような周波数帯の強度だけでは、被験者の精神状態を精度よく判定するのが難しいといった課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被験者からの脳活動信号に基づいて被験者の没入度合いを判定する判定精度を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の没入度合い判定方法では、被験者の脳の中央領域、左前方領域、左後方領域、右前方領域及び右後方領域の脳波信号を検出し、検出された脳波信号に基づいて、中央領域と左前方領域との間の第1機能的脳連結性と、中央領域と左後方領域との間の第2機能的脳連結性と、中央領域と右前方領域との間の第3機能的脳連結性と、中央領域と右後方領域との間の第4機能的脳連結性と、を検出し、算出された第1機能的脳連結性~第4機能的脳連結性に基づいて、特定の又は不特定の対象に対する被験者の没入度合いを判定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、被験者からの脳活動信号に基づいて被験者の没入度合いを判定する判定精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の没入度合い判定装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
被験者の脳の各領域の模式図である。
図1のコントローラの機能構成の一例のブロック図である。
実施形態の没入度合い判定方法の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面は模式的なものであり、現実のものとは異なる場合が含まれる。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、下記の実施形態に例示した装置や方法に特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
(構成)
図1は、実施形態の没入度合い判定装置のハードウエア構成の一例を示す図である。没入度合い判定装置1は、被験者の脳の各領域における脳活動をセンサで検出し、検出された脳活動に基づいて、被験者が特定の又は不特定の対象に対して没入しているか否かを判定する装置である。
以下の説明では、没入度合い判定装置1が、車両に搭載されて運転者の没入度合いを判定する場合の例について説明するが、本発明はこのような用途に限定されず、様々な用途において被験者の没入度合いを判定する場合に広く適用することができる。
【0010】
没入度合い判定装置1は、脳活動センサ2と、視認対象センサ3と、表示装置4と、スピーカ5と、コントローラ6を備える。
脳活動センサ2は、被験者である運転者の脳活動を検出するセンサである。例えば脳活動センサ2は、運転者の脳波を検出する脳波センサであってよい。
また、例えば磁気共鳴機能画像法(fMRI:functional Magnetic Resonance Imaging)により運転者の脳活動を測定する場合には、脳活動センサ2は、運転者の脳に磁場を印加する磁場印加機構と応答波を受信する受信コイルを備えてもよい。また、例えば機能的近赤外線分光法(fNIRS:functional Near-InfraRed Spectroscopy)により運転者の脳活動を測定する場合には、脳活動センサ2は、近赤外線の送光部と受光部を備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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