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公開番号2025069538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179317
出願日2023-10-18
発明の名称横孔形成方法
出願人株式会社笠原建設
代理人個人
主分類E21B 7/04 20060101AFI20250423BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】二重管ロッドの運搬・装着作業における作業者の身体的負担を軽減できる、これまでにない横孔形成方法を提供する。
【解決手段】外管と内管からなる二重管ロッド1を推進することで地山2に横孔3を掘削形成する横孔形成方法であって、掘削対象の近傍位置に前記二重管ロッド1を推進する推進装置5を配設するとともに、前記二重管ロッド1の運搬を補助する補助装置10を配設する装置配設工程と、前記二重管ロッド1を前記補助装置10を用いて運搬し前記推進装置5に装着する装着工程と、前記推進装置5に装着した前記二重管ロッド1を推進させて前記地山2に前記横孔3を掘削形成する横孔形成工程とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外管と内管からなる二重管ロッドを推進することで地山に横孔を掘削形成する横孔形成方法であって、
掘削対象の近傍位置に前記二重管ロッドを推進する推進装置を配設するとともに、前記二重管ロッドの運搬を補助する補助装置を配設する装置配設工程と、
前記二重管ロッドを前記補助装置を用いて運搬し前記推進装置に装着する装着工程と、
前記推進装置に装着した前記二重管ロッドを推進させて前記地山に前記横孔を掘削形成する横孔形成工程とを含み、
前記補助装置は、支柱部材と、前記支柱部材に水平旋回自在に取り付けられ該支柱部材と交差する方向に突出する旋回腕部材と、前記旋回腕部材に支持される吊り下げ付勢部材と、前記二重管ロッドを保持可能で前記吊り下げ付勢部材により上方に引張付勢されるロッド保持部材とを含むものであることを特徴とする横孔形成方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の横孔形成方法において、前記地山に立坑を形成する立坑形成工程と、前記立坑内に前記二重管ロッドを推進する推進装置を配設するとともに、前記二重管ロッドの運搬を補助する補助装置を配設する前記装置配設工程と、前記装着工程と、前記推進装置に装着した前記二重管ロッドを推進させて前記立坑の内壁部から前記横孔を掘削形成する前記横孔形成工程とを含むことを特徴とする横孔形成方法。
【請求項3】
請求項2記載の横孔形成方法において、前記二重管ロッドは後方に順次前記二重管ロッドを追加連結して使用されるものであり、前記装着工程は、前記推進装置に装着する前記二重管ロッドを前記ロッド保持部材に保持せしめた後、前記ロッド保持部材および前記二重管ロッドを、前記旋回腕部材を追従旋回させつつ前記推進装置上まで移動させて推進済みの前記二重管ロッドの後方に連結し、前記保持を解除する工程であることを特徴とする横孔形成方法。
【請求項4】
請求項3記載の横孔形成方法において、前記吊り下げ付勢部材は、前記旋回腕部材の突出方向に移動自在に支持されていることを特徴とする横孔形成方法。
【請求項5】
請求項4記載の横孔形成方法において、前記横孔形成工程の後、前記二重管ロッドを前記横孔から引き抜き前記推進装置から取り外す取り外し工程を含み、前記取り外し工程において前記二重管ロッドを前記補助装置を用いて運搬することを特徴とする横孔形成方法。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項に記載の横孔形成方法において、前記推進装置には前記補助装置の前記支柱部材が固定される支柱固定部が設けられ、前記補助装置には前記支柱固定部に着脱自在に取り付けられる取付用脚部が設けられ、前記補助装置は前記推進装置に固定設置されて使用されるものであることを特徴とする横孔形成方法。
【請求項7】
請求項1~5いずれか1項に記載の横孔形成方法において、前記吊り下げ付勢部材はスプリングバランサーであることを特徴とする横孔形成方法。
【請求項8】
請求項1~5いずれか1項に記載の横孔形成方法において、前記ロッド保持部材は、前記二重管ロッドの外周面に沿うように円弧状に湾曲した受け面を有する一対のフック形状部が設けられたものであることを特徴とする横孔形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、横孔形成方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
地すべりを予防するため、地山に所定深さの立坑(集水井)を形成し、立坑内から、アウターケーシングとインナーロッドからなり先端にドリルヘッドを有する二重管ロッドを、例えばロータリーパーカッションドリル式の推進装置により推進することで掘削を行い(掘削長さに応じて既設ロッドの後方に新たな二重管ロッドを追加して推進することを繰り返し)、地山に地下水排水用の水平ボーリング孔を所定数形成する集水井工が知られている(特許文献1の図7,8等参照)。
【0003】
このような集水井工において、立坑内で二重管ロッドを推進装置に装着する作業は、作業スペースが限られていることから、通常、一人若しくは二人の作業者の人力によって行われている。
【0004】
二重管ロッドは、例えば長さ1mで直径96mm~165mm程度のものの場合、30kg~80kg程度の重量物であり、二重管ロッドを仮置き位置から推進装置まで運搬して装着する作業は、作業者の身体的負担(特に腰への負担)が大きい。なお、水平ボーリング孔形成後、二重管ロッドを回収する際にも人力による運搬等が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-36177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、二重管ロッドの運搬・装着作業における作業者の身体的負担を軽減できる、これまでにない横孔形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
外管と内管からなる二重管ロッド1を推進することで地山2に横孔3を掘削形成する横孔形成方法であって、
掘削対象の近傍位置に前記二重管ロッド1を推進する推進装置5を配設するとともに、前記二重管ロッド1の運搬を補助する補助装置10を配設する装置配設工程と、
前記二重管ロッド1を前記補助装置10を用いて運搬し前記推進装置5に装着する装着工程と、
前記推進装置5に装着した前記二重管ロッド1を推進させて前記地山2に前記横孔3を掘削形成する横孔形成工程とを含み、
前記補助装置10は、支柱部材11と、前記支柱部材11に水平旋回自在に取り付けられ該支柱部材11と交差する方向に突出する旋回腕部材12と、前記旋回腕部材12に支持される吊り下げ付勢部材13と、前記二重管ロッド1を保持可能で前記吊り下げ付勢部材13により上方に引張付勢されるロッド保持部材14とを含むものであることを特徴とする横孔形成方法に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の横孔形成方法において、前記地山2に立坑4を形成する立坑形成工程と、前記立坑4内に前記二重管ロッド1を推進する推進装置5を配設するとともに、前記二重管ロッド1の運搬を補助する補助装置10を配設する前記装置配設工程と、前記装着工程と、前記推進装置5に装着した前記二重管ロッド1を推進させて前記立坑4の内壁部から前記横孔3を掘削形成する前記横孔形成工程とを含むことを特徴とする横孔形成方法に係るものである。
【0010】
また、請求項2記載の横孔形成方法において、前記二重管ロッド1は後方に順次前記二重管ロッド1を追加連結して使用されるものであり、前記装着工程は、前記推進装置5に装着する前記二重管ロッド1を前記ロッド保持部材14に保持せしめた後、前記ロッド保持部材14および前記二重管ロッド1を、前記旋回腕部材12を追従旋回させつつ前記推進装置5上まで移動させて推進済みの前記二重管ロッド1の後方に連結し、前記保持を解除する工程であることを特徴とする横孔形成方法に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)

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