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公開番号
2025070991
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2024175198
出願日
2024-10-04
発明の名称
放射線防護材料の一体成形のカバーおよびその使用
出願人
マヴィック ゲーエムベーハー
,
MAVIG GmbH
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
G21F
1/10 20060101AFI20250424BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】一体成形のカバー(ワンピースエンクロージャ)の使用、カバーを製造するための方法、および、カバーを備えた放射線防護材料または放射線防護エレメントを提供する。
【解決手段】少なくとも1つのエラストマーと、イオンまたは元素の形態の少なくとも1つの重い化学元素と、から形成される少なくとも1つの放射線防護材料からなる放射線防護エレメントの防護のための、熱硬化性ポリマーからなる一体成形のカバーの使用であって、化学元素は、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、タングステン(W)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)およびバリウム(Ba)から選択され、前記カバーの前記ショアA硬度は、50~90の範囲である、使用、そのようなカバーを防護するための方法、ならびに、放射線防護材料から製造される封入放射線防護エレメントおよび封入放射線防護具。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つのエラストマーと、イオンまたは元素の形態の少なくとも1つの重い化学元素と、から形成される少なくとも1つの放射線防護材料からなる放射線防護エレメントの防護のための、熱硬化性ポリマーからなる一体成形のカバーの使用であって、前記化学元素は、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、タングステン(W)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)およびバリウム(Ba)から選択され、前記カバーの前記ショアA硬度は、50~90の範囲である、使用。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の使用であって、前記熱硬化性ポリマーは、少なくとも1つのポリイソシアネート化合物が硬化剤として使用される、ポリウレアまたはポリウレタンである、使用。
【請求項3】
請求項1または2に記載の使用であって、前記熱硬化性ポリマーの前記層厚は、2mm以下である、使用。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の使用であって、前記ポリマーの前記架橋剤は、脂肪族または芳香族のジアミンまたはポリアミン化合物、および、脂肪族または芳香族のジオールまたはポリオール化合物から選択される、使用。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の使用であって、前記ポリマーは、充填剤、UVフィルター、着色顔料などの添加剤を含む、使用。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の使用であって、前記重い化学元素は、鉛またはビスマスであり、前記エラストマーは、任意で加硫処理された、天然ゴム(NR)、合成ゴム(BR)またはクロロスルホン化ポリエチレン(CSM)から選択される、使用。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に定義される、熱硬化性ポリマーに封入され、かつ、放射線防護材料からなる放射線防護エレメントであって、前記カバーは、一体に成形されており、2mm以下の厚さを有する、放射線防護エレメント。
【請求項8】
請求項7に記載の放射線防護エレメントであって、前記放射線防護材料の前記エラストマーは、天然ゴム(NR)、合成ゴム(BR)およびクロロスルホン化ポリエチレン(CSM)から選択される、放射線防護エレメント。
【請求項9】
請求項8に記載の放射線防護エレメントであって、前記重い化学元素は、鉛またはビスマスである、放射線防護エレメント。
【請求項10】
請求項7乃至9の何れか1項に記載の放射線防護エレメントであって、前記放射線防護材料の前記ショアA硬度は、50~70の範囲であり、および/または、少なくとも0.5mmの鉛の鉛当量値を有する、放射線防護エレメント。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【発明を実施するための形態】
【0001】
本出願は、少なくとも1つの弾性放射線防護材料からなる放射線防護エレメントの防護のための、熱硬化性ポリマーからなる一体成形のカバー(ワンピースエンクロージャ)の使用、カバーを製造するための方法、および、カバーを備えた放射線防護材料または放射線防護エレメントに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【0002】
電離放射線を放出する放射線源が、医療、産業および科学施設で頻繁に使用されている。X線などのこの放射線は、人体に有害な生物学的影響を及ぼす可能性があり、遮蔽が不十分である場合、無視できない健康リスクをもたらす。
【0003】
しかしながら、鉛が挿入された頑丈な壁または固定して取り付けられた鉛スクリーンのような従来の遮蔽方法は、効果的な防護を提供するが、それらは、柔軟性がなく、異なる作業要件や部屋のレイアウトに、容易に適合させることができない。
【0004】
したがって、柔軟性があり、適合性が高いが、非常に効果的な放射線防護具がますます必要とされている。例えば放射線防護スラットなどの放射線防護エレメントは、この課題に対する理想的な解決策を提供する。それらは、高エネルギの放射線を効果的にブロックする能力と、必要に応じて放射線防護バリアを開閉する柔軟性とを組み合わせる。これは、電離放射線に対する動的防護を可能にするだけでなく、特定の要件への適合も可能にする。放射線防護スラットは、様々な方法で、例えば、カーテンとして、または、スラットが患者テーブルに取り付けられるテーブル下の放射線防護として使用することができる。スラットおよびその使用の例は、独国特許出願公開第102009025380号明細書および独国特許出願公開第102015208829号明細書に開示されている。
【0005】
放射線防護エレメントは、とりわけ衛生上の理由および放射線防護材料の防護のために、カバーを有することが知られている。従来技術に記載され、実際に使用される放射線防護材料のカバーは、熱可塑性フィルム(例えば、PVCまたは熱可塑性ポリウレタン(TPU))からなる。ある種のバッグとして設計されることが多いこのカバーは、成形フィルム部品の少なくとも2つの側面を互いに接続することによって(例えば、ヒートシールまたは他の処理によって)製造される。放射線防護エレメントが気密封止されるように、フィルム部品が気密に接続されることが重要である。しかしながら、フィルム部品の接続部、例えば溶着継ぎ目は、機械的応力に非常にセンシティブであり、そのため、特に接合部においてカバーは開いてしまう。このようにカバーが損傷している場合に、放射線防護エレメントは交換する必要がある。このエレメントのリサイクルは、しばしば困難である。
【0006】
接合部の問題に加えて、エレメントの封入の際に、しわが形成されず、エアポケットが生じないことを保証するために注意を払わなくてはならないため、封入放射線防護エレメントの製造は複雑である。特に、エアポケットは、主に酸化プロセスに起因して、放射線防護材料の早期劣化をもたらす可能性がある。欧州特許出願公開第3748652号明細書は、上述のしわおよびエアポケットの問題が回避される、そのようなカバーおよび封入放射線防護エレメントを製造するための方法を記載している。
【0007】
しかしながら、放射線防護材料およびエレメントを封入する記載された方法は、カバーが接続線上に弱点を有するという欠点も有する。
【0008】
熱可塑性ポリマーを封入する際のさらなる問題は、継ぎ目を封止する際に、封止されるフィルム上に遊離した粒子が存在しない場合にのみ、気密性が保証されることである。しかしながら、放射線防護材料は、特に母材が天然ゴムからなる場合、タルク粉で処理される。カバーの密閉性の不良を避けるために、封入される材料の表面はきれいにされなければならない。
【0009】
本出願は、特に、欧州特許出願公開第3748652号明細書および欧州特許出願公開第1613217号明細書に記載される技術の代替およびさらなる発展を表すものである。包まれた放射線防護エレメントの使用に関する限り、本明細書では、これらの出願の全体が参照される。
【0010】
したがって、本発明は、50~90の範囲のショアA硬度(DIN53505に従って測定される)を有する熱硬化性の無溶剤ポリマーを使用し、放射線防護材料から製造された放射線防護エレメントを一体成形で封入するための方法、これらの放射線防護エレメントを封入するためのそのようなポリマーの使用、そのようなポリマーで封入された放射線防護エレメント、および、本明細書および/または独立請求項および従属請求項に記載された封入エレメントから製造された放射線防護デバイスまたは放射線防護具に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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