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公開番号
2025071347
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025029718,2023521254
出願日
2025-02-27,2022-05-13
発明の名称
電線導体、絶縁電線、およびワイヤーハーネス
出願人
住友電装株式会社
代理人
弁理士法人上野特許事務所
主分類
H01B
5/08 20060101AFI20250424BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】アルミニウムまたはアルミニウム合金より構成された電線導体として、接続端子に超音波溶着する際に、溶着部分において、溶着不良が発生しにくい電線導体を提供する。またそのような電線導体を備えた絶縁電線およびワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】アルミニウムまたはアルミニウム合金より構成された複数の素線1aを撚り合わせた子撚線10が、複数を束にして撚り合わせられた下撚層11と、前記下撚層11の外周に、前記子撚線10が複数撚り付けられた上撚層12と、を有し、軸線方向に直交する断面において、前記素線1aに占められない空隙のうち、前記下撚層11と前記上撚層12の間に形成された空隙G1が占める面積の割合が、63%以下である、電線導体1とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミニウムまたはアルミニウム合金より構成された複数の素線を撚り合わせた子撚線が、複数を束にして撚り合わせられた下撚層と、
前記下撚層の外周に、前記子撚線が複数撚り付けられた上撚層と、を有する電線導体であって、
軸線方向に直交する断面において、前記素線に占められない空隙のうち、前記下撚層と前記上撚層の間に形成された空隙が占める面積の割合が、63%以下であるとともに、前記電線導体全体の面積に対する全空隙面積の割合として見積もられる前記電線導体全体としての空隙率が、25%以下である、電線導体。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記上撚層の撚りピッチが、前記下撚層の撚りピッチよりも大きい、請求項1に記載の電線導体。
【請求項3】
前記断面において、前記下撚層と前記上撚層の間に形成された空隙が占める面積の割合が、15%以上、25%以下である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項4】
前記子撚線における前記素線の撚りピッチが、前記素線の外径の90倍以上250倍以下である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項5】
前記下撚層における前記子撚線の撚りピッチが、前記素線の外径の200倍以上300倍以下であり、
前記上撚層における前記子撚線の撚りピッチが、前記素線の外径の250倍以上400倍以下である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項6】
全体としての導体断面積が16mm
2
以上50mm
2
以下である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電線導体と、
前記電線導体の外周を被覆する絶縁被覆と、を有する絶縁電線。
【請求項8】
請求項7に記載の絶縁電線と、
接続端子と、を有し、
前記絶縁電線の端末において、前記絶縁被覆から露出された前記電線導体が、前記接続端子に超音波溶着されている、ワイヤーハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電線導体、絶縁電線、およびワイヤーハーネスに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2等に記載されるように、自動車内に配策される電線として、アルミニウムまたはアルミニウム合金よりなる導体(アルミ導体)を備えた電線が用いられることが増えている。自動車用電線においては、軽量化および大電流化が進められており、アルミ導体を用いることで、銅または銅合金よりなる導体を用いる場合と比較して、電線を軽量化することができる。また、大電流化に対応して導体を大径化する場合にも、アルミ導体を用いることで、電線の質量の増大を抑制することができる。
【0003】
特許文献2では、アルミニウムを含む導体を有する被覆電線を、接続端子に対して圧着接続しているが、アルミ導体を接続端子に接続するのに、超音波溶着が用いられることも多い。例えば、特許文献3では、オス端子と撚線導体を、超音波溶着によって接続する形態が開示されている。この特許文献3では、超音波溶着を行う際に、撚線導体の素線(子撚り線)がばらばらにならないように、全体が撚られた状態のまま接合を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/079048号
特開2020-87523号公報
特開2019-200997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アルミ導体を接続端子に超音波溶着する際に、図5に矢印A2で示すように、溶着部分において、導体を構成する素線の撓みが生じる場合がある。このような撓みは、外観不良の要因となり、また接続端子に対する導体の固着力の低さの指標となるため、溶着不良とみなされる。このような溶着不良とみなされる構造の発生は、なるべく抑制することが好ましい。
【0006】
そこで、アルミニウムまたはアルミニウム合金より構成された電線導体として、接続端子に超音波溶着する際に、溶着部分において、溶着不良が発生しにくい電線導体を提供すること、またそのような電線導体を備えた絶縁電線およびワイヤーハーネスを提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電線導体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金より構成された複数の素線を撚り合わせた子撚線が、複数を束にして撚り合わせられた下撚層と、前記下撚層の外周に、前記子撚線が複数撚り付けられた上撚層と、を有し、軸線方向に直交する断面において、前記素線に占められない空隙のうち、前記下撚層と前記上撚層の間に形成された空隙が占める面積の割合が、63%以下である。
【0008】
本開示の絶縁電線は、前記電線導体と、前記電線導体の外周を被覆する絶縁被覆と、を有する。
【0009】
本開示のワイヤーハーネスは、前記絶縁電線と、接続端子と、を有し、前記絶縁電線の端末において、前記絶縁被覆から露出された前記電線導体が、前記接続端子に超音波溶着されている。
【発明の効果】
【0010】
本開示にかかる電線導体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金より構成された電線導体であり、接続端子に超音波溶着する際に、溶着部分において、溶着不良が発生しにくい。また、本開示にかかる絶縁電線およびワイヤーハーネスは、そのような電線導体を備えたものとなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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