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公開番号2025071468
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181653
出願日2023-10-23
発明の名称炭化水素油の製造方法
出願人コスモ石油株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C10G 50/00 20060101AFI20250428BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】炭素数が4の炭化水素を主成分とする原料を用いて、ジェット燃料基材を含む炭化水素油を効率的に製造可能な炭化水素油の製造方法の提供。
【解決手段】酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が4の炭化水素を含む原料を反応させるジェット燃料基材を含む炭化水素油の製造方法であって、前記原料の総質量に対する炭素数が4の炭化水素の含有量は90質量%以上であり、前記炭素数が4の炭化水素は、オレフィンを含み、イソブタンを含んでもよく、前記オレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が0以上6以下である、炭化水素油の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が4の炭化水素を含む原料を反応させるジェット燃料基材を含む炭化水素油の製造方法であって、
前記原料の総質量に対する炭素数が4の炭化水素の含有量は90質量%以上であり、
前記炭素数が4の炭化水素は、C4オレフィンを含み、イソブタンを含んでもよく、
前記C4オレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が0以上6以下である、炭化水素油の製造方法。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記C4オレフィンは、イソブテンを含み、前記C4オレフィンの総質量に対するイソブテンの含有量は15質量%以上である、請求項1に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項3】
前記液体触媒の酸度関数H

は、-10.2~-6.9である、請求項1又は2に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項4】
前記酸は、硫酸を含む、請求項1又は2に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項5】
前記液体触媒の総質量に対する、硫酸の含有量が80~98質量%である、請求項4に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項6】
前記液体触媒の総質量に対する硫酸の含有量が83~90質量%であり、
前記C4オレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が0以上1以下である、請求項4に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項7】
前記原料が流動接触分解装置由来の炭化水素を含む、請求項1又は2に記載の炭化水素油の製造方法。
【請求項8】
前記炭化水素油を分留することにより炭素数が8以下の炭化水素を得、得られた炭化水素を脱水素して炭素数が8以下のオレフィンを得、得られた炭素数が8以下のオレフィンを前記原料に混合する、請求項1又は2に記載の炭化水素油の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化水素油の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
2050年カーボンニュートラル宣言に伴うガソリン新車販売禁止予定、電気自動車の普及等により、ガソリン需要の減退が懸念されている。一方、航空機は、電気や水素等への動力源の転換が困難であり、かつ、世界経済の成長が予想されることから、航空用のジェットエンジンに使用する燃料(以下、「ジェット燃料」ともいう。)は今後も堅調な需要が続くと予想される。
【0003】
ガソリン基材の製造方法の一つとして、アルキレーション装置を用いたガソリン基材の製造方法が知られている。アルキレーション装置では、酸を含む液体触媒の存在下、流動接触分解装置由来の炭素数が4のパラフィン及びオレフィンと、原油の常圧蒸留装置由来の炭素数が4のパラフィン(イソブタン)を反応させて炭素数が8のパラフィンを主成分とするガソリン基材を製造する。
【0004】
特許文献1には、アルキレーション装置を用いたジェット燃料の製造方法が記載されている。具体的には、炭素数が5のオレフィンとイソブタン、炭素数が4のオレフィンとイソペンタン、又は炭素数が5のオレフィンとイソペンタンを反応させ、炭素数が9、10の炭化水素(ジェット燃料に相当)を製造する製造方法が記載されている。一方、炭素数が4のオレフィンとイソブタンを反応させた場合、炭素数が8の炭化水素(ガソリンに相当)が主成分として製造され、炭素数が9、10の炭化水素はほとんど製造されないことも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-532940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のジェット燃料の製造方法では、炭素数4の炭化水素に加え、炭素数が5のオレフィン又はイソペンタン等の炭素数が5以上の炭化水素が必要となってしまう。また、上述したガソリン需要の減退により、炭素数が4のパラフィン及びオレフィンが余剰となる可能性があり、炭素数が4のパラフィン及びオレフィンの有効活用が求められている。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、炭素数が4の炭化水素を主成分とする原料を用いて、ジェット燃料基材を含む炭化水素油を効率的に製造可能な炭化水素油の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 酸を含む液体触媒の存在下、炭素数が4の炭化水素を含む原料を反応させるジェット燃料基材を含む炭化水素油の製造方法であって、前記原料の総質量に対する炭素数が4の炭化水素の含有量は90質量%以上であり、前記炭素数が4の炭化水素は、C4オレフィンを含み、イソブタンを含んでもよく、前記C4オレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が0以上6以下である、炭化水素油の製造方法。
[2] 前記C4オレフィンは、イソブテンを含み、前記C4オレフィンの総質量に対するイソブテンの含有量は15質量%以上である、[1]に記載の炭化水素油の製造方法。
[3] 前記液体触媒の酸度関数H

は、-10.2~-6.9である、[1]又は[2]に記載の炭化水素油の製造方法。
[4] 前記酸は、硫酸を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の炭化水素油の製造方法。
[5] 前記液体触媒の総質量に対する、硫酸の含有量が80~98質量%である、[4]に記載の炭化水素油の製造方法。
[6] 前記液体触媒の総質量に対する硫酸の含有量が83~90質量%であり、前記C4オレフィンの液体換算の体積に対するイソブタンの液体換算の体積の比率が0以上1以下である、[4]又は[5]に記載の炭化水素油の製造方法。
[7] 前記原料が流動接触分解装置由来の炭化水素を含む、[1]~[6]のいずれかに記載の炭化水素油の製造方法。
[8] 前記炭化水素油を分留することにより炭素数が8以下の炭化水素を得、得られた炭化水素を脱水素して炭素数が8以下のオレフィンを得、得られた炭素数が8以下のオレフィンを前記原料に混合する、[1]~[7]のいずれかに記載の炭化水素油の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、炭素数が4の炭化水素を主成分とする原料を用いて、ジェット燃料基材を含む炭化水素油を効率的に製造可能な炭化水素油の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下の記載は本発明の実施態様の一例であり、本発明はこれらの内容に限定されず、その要旨の範囲内で変形して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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