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公開番号
2025072954
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183454
出願日
2023-10-25
発明の名称
電力変換装置
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
個人
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250501BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】DABコンバータに含まれるスイッチング素子の発熱を均一化する。
【解決手段】DABコンバータにおいて、制御回路(13)は、降圧して電力を伝送する場合、第1ブリッジ回路(11)が第1直流部(E1、Ca)と絶縁トランス(TR1)の一次巻線(n1)を導通させ、第2ブリッジ回路(12)が絶縁トランス(TR1)の二次巻線(n2)を第2直流部(E2、Cb)と導通させる第1の期間と、絶縁トランス(TR1)の一次巻線(n1)の両端を第1ブリッジ回路(11)内で短絡させ、第2ブリッジ回路(12)が絶縁トランス(TR1)の二次巻線(n2)を第2直流部(E2、Cb)と導通させる第2の期間を発生させる。制御回路(13)は、第1ブリッジ回路(11)に含まれる4つのスイッチング素子(Q1-Q4)に供給する駆動信号を、第1レグと第2レグの間で入れ替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列接続された第1レグと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子が直列接続された第2レグを有し、前記第1レグと前記第2レグが第1直流部に並列接続される第1ブリッジ回路と、
第5スイッチング素子と第6スイッチング素子が直列接続された第3レグと、第7スイッチング素子と第8スイッチング素子が直列接続された第4レグを有し、前記第3レグと前記第4レグが第2直流部に並列接続される第2ブリッジ回路と、
前記第1ブリッジ回路と前記第2ブリッジ回路の間に接続された絶縁トランスと、
前記第1スイッチング素子-前記第8スイッチング素子を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記第1直流部から前記第2直流部へ降圧して電力を伝送する場合、
前記第1ブリッジ回路が前記第1直流部と前記絶縁トランスの一次巻線を導通させ、前記第2ブリッジ回路が前記絶縁トランスの二次巻線を前記第2直流部と導通させる第1の期間と、前記絶縁トランスの一次巻線の両端を前記第1ブリッジ回路内で短絡させ、前記第2ブリッジ回路が前記絶縁トランスの二次巻線を前記第2直流部と導通させる第2の期間を発生させ、
前記第1ブリッジ回路に含まれる4つのスイッチング素子に供給する駆動信号を、前記第1レグと前記第2レグの間で入れ替える、
電力変換装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記制御回路は、前記第2ブリッジ回路に含まれる4つのスイッチング素子に供給する駆動信号を、前記第3レグと前記第4レグの間で入れ替える、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記第1の期間は第1パターンと第2パターンを含み、前記第2の期間は第3パターンと第4パターンを含み、
前記第1パターンは、前記第1スイッチング素子と前記第4スイッチング素子がオン状態で、前記第2スイッチング素子と前記第3スイッチング素子がオフ状態で、前記第2ブリッジ回路が整流状態であり、
前記第2パターンは、前記第2スイッチング素子と前記第3スイッチング素子がオン状態で、前記第1スイッチング素子と前記第4スイッチング素子がオフ状態で、前記第2ブリッジ回路が整流状態であり、
前記第3パターンは、前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子がオン状態で前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子がオフ状態、または、前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子がオン状態で前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子がオフ状態で、前記第2ブリッジ回路が整流状態であり、
前記第4パターンは、前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子がオン状態で前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子がオフ状態、または、前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子がオン状態で前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子がオフ状態で、前記第2ブリッジ回路が整流状態である、
請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記制御回路は、
前記第1パターンの期間と前記第2パターンの期間を同期させ、
前記第3パターンの期間と前記第4パターンの期間を同期させる、
請求項3に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記制御回路は、
各スイッチング素子に供給する駆動信号のオン時間とオフ時間で、前記第1直流部から前記第2直流部へ供給する電力の電圧または電流を制御する、
請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記制御回路は、
前記第2直流部から前記第1直流部へ降圧して電力を伝送する場合、
前記第1スイッチング素子-前記第4スイッチング素子に供給する駆動信号と、前記第5スイッチング素子-前記第8スイッチング素子に供給する駆動信号を入れ替える、
請求項1または2に記載の電力変換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、直流電力を別の電圧の直流電力に変換する電力変換装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
太陽光発電システムやV2H(Vehicle to Home)システムに使用されるパワーコンディショナは、高効率な電力変換が求められる。V2Hシステムは、電動車(例えば、EV、PHEV)に搭載された蓄電池と、商用電力系統または宅内の負荷との間で充放電することができる。例えば、家庭用の太陽光発電システムで発電した電力を電動車の蓄電池に充電することができる。また、電動車に搭載された蓄電池を、宅内の負荷のピークシフトやバックアップ用途に利用することができる。V2Hシステムで使用されるDC/DCコンバータには高効率であること、絶縁型であることに加え、広範囲の電圧レンジが求められる。電動車に搭載された蓄電池は、車種により蓄電池の電圧が大きく異なるためである。これらの要求を満たすDC/DCコンバータの一つに、DAB(Dual Active Bridge)コンバータがある。
【0003】
一般的なDABコンバータでは、低出力時のハードスイッチングによる損失の増加、電力伝送に関係ない無効電流が流れることによる損失の増加が発生する。これに対して例えば、4つのスイッチング素子をブリッジ接続したブリッジ回路の、どちらか一方のレグに入力するPWM(Pulse Width Modulation)信号を全オフしつつ、位相シフト方式で昇圧または降圧するDABコンバータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第16/125373号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記提案されたDABコンバータの2次側のブリッジ回路では、全オフしているスイッチング素子と、位相シフト制御に使用されているスイッチング素子とで損失が不均一になる。そのため発熱量も不均一になり、スイッチング素子を冷却するための部材(例えば、ヒートシンク)の大型化を招く。また、スイッチング素子間の寿命のバラツキも大きくなる。
【0006】
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、DABコンバータに含まれるスイッチング素子の発熱を均一化する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の電力変換装置は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列接続された第1レグと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子が直列接続された第2レグを有し、前記第1レグと前記第2レグが第1直流部に並列接続される第1ブリッジ回路と、第5スイッチング素子と第6スイッチング素子が直列接続された第3レグと、第7スイッチング素子と第8スイッチング素子が直列接続された第4レグを有し、前記第3レグと前記第4レグが第2直流部に並列接続される第2ブリッジ回路と、前記第1ブリッジ回路と前記第2ブリッジ回路の間に接続された絶縁トランスと、前記第1スイッチング素子-前記第8スイッチング素子を制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記第1直流部から前記第2直流部へ降圧して電力を伝送する場合、前記第1ブリッジ回路が前記第1直流部と前記絶縁トランスの一次巻線を導通させ、前記第2ブリッジ回路が前記絶縁トランスの二次巻線を前記第2直流部と導通させる第1の期間と、前記絶縁トランスの一次巻線の両端を前記第1ブリッジ回路内で短絡させ、前記第2ブリッジ回路が前記絶縁トランスの二次巻線を前記第2直流部と導通させる第2の期間を発生させ、前記第1ブリッジ回路に含まれる4つのスイッチング素子に供給する駆動信号を、前記第1レグと前記第2レグの間で入れ替える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、DABコンバータに含まれるスイッチング素子の発熱を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。
図2(a)-(c)は、電力変換装置の比較例1に係る動作状態を説明するための図である。
図3(a)-(b)は、電力変換装置の比較例2に係る降圧動作における電流の流れを説明するための図である。
電力変換装置の比較例2に係る降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンを説明するための図である。
図5(a)-(b)は、電力変換装置の比較例2に係る昇圧動作における電流の流れを説明するための図である。
電力変換装置の比較例2に係る昇圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンを説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンと、トランス電流の第1の例を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンと、トランス電流の第2の例を説明するための図である。
図9(a)-(c)は、電力変換装置の実施例に係る降圧動作における電流の流れを説明するための図である(その1)。
図10(a)-(c)は、電力変換装置の実施例に係る降圧動作における電流の流れを説明するための図である(その2)。
電力変換装置の実施例に係る降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子の逆方向伝送時のスイッチングパターンの一例を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンの変形例1を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンの変形例2を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る昇圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンと、トランス電流の第1の例を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る昇圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンと、トランス電流の第2の例を説明するための図である。
図16(a)-(c)は、電力変換装置の実施例に係る昇圧動作における電流の流れを説明するための図である(その1)。
図17(a)-(c)は、電力変換装置の実施例に係る昇圧動作における電流の流れを説明するための図である(その2)。
電力変換装置の実施例に係る昇圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子の逆方向伝送時のスイッチングパターンと、トランス電流の一例を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンと、トランス電流の第1の例を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンと、トランス電流の第2の例を説明するための図である。
図21(a)-(b)は、電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作における電流の流れを説明するための図である(その1)。
図22(a)-(b)は、電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作における電流の流れを説明するための図である(その2)。
電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子の逆方向伝送時のスイッチングパターンの一例を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンの変形例1を説明するための図である。
電力変換装置の実施例に係る昇降圧動作時における第1スイッチング素子-第8スイッチング素子のスイッチングパターンの変形例2を説明するための図である。
実施例に係る降圧動作、昇圧動作、昇降圧動作の切り替えを説明するための図である。
制御回路の構成例を示す図である。
図28(a)-(b)は、同期整流期間を演算する理論式の変数と定数の一例をグラフに示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施の形態に係る電力変換装置1の構成を説明するための図である。電力変換装置1は絶縁型の双方向DC/DCコンバータ(DABコンバータ)であり、第1直流電源E1から供給される直流電力を変換して第2直流電源E2に伝送する。また電力変換装置1は、第2直流電源E2から供給される直流電力を変換して第1直流電源E1に伝送する。電力変換装置1は降圧して電力伝送することも、昇圧して電力伝送することも可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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