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公開番号2025073220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023183795
出願日2023-10-26
発明の名称2頭式レールフロー削正装置
出願人保線機器整備株式会社
代理人個人
主分類E01B 31/17 20060101AFI20250502BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】レール頭部両側に発生したフローを同時に削正して作業効率を向上させる。
【解決手段】1本のレール上Rを走行する前輪11b1および後輪11c1が設けられた単レール走行車11と、単レール走行車11に設けられ、走行するレールRの両側それぞれにおいて当該レールRに対し進退する一対のスライダ12b,12bを有するスライド機構部12とを備え、その一対のスライダ12b,12bには、それぞれ、電源スイッチ14aのオンによって回転砥石14bを回転させるディスクグラインダ14,14を取付けている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1本のレール上を走行する単レール走行車と、
前記単レール走行車の左右両側それぞれにおいて進退する一対のスライダを有するスライド機構部とを備え、
前記一対のスライダには、それぞれ、電源スイッチのオンによって回転砥石を回転させるディスクグラインダが設けられることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1記載の2頭式レールフロー削正装置において、
前記単レール走行車または前記スライド機構部には、さらに、作業員が掴むハンドル部が設けられていることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
【請求項3】
請求項2記載の2頭式レールフロー削正装置において、
前記ハンドル部には、前記ディスクグラインダそれぞれの電源スイッチを個別にオン/オフする一対のスイッチ操作レバーが設けられていることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の2頭式レールフロー削正装置において、
前記ハンドル部は、
前記単レール走行車または前記スライド機構部に前記単レール走行車が走行するレールを跨ぐようにそのレールの左右両側それぞれで上下方向に延びる一対のハンドルポスト部を有し、
前記単レール走行車または前記スライド機構部には、前記一対のハンドルポスト部の上下方向の高さを変更可能に支持する一対のハンドルポスト高さ変更支持部を備え、
前記一対のハンドルポスト高さ変更支持部により前記一対のハンドルポスト部それぞれを降下させそれらの下端部を床面や地面等に着けることによって前記一対のハンドルポスト部をスタンドとして使用できるように構成したことを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
【請求項5】
請求項1記載の2頭式レールフロー削正装置において、
前記スライド機構部には、
前記一対のスライダをレールの方向に向かって押し付ける調圧スプリングが設けられていることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
【請求項6】
請求項1記載の2頭式レールフロー削正装置において、
さらに、前記ディスクグラインダには、それぞれ、偏心した偏心回転軸を有し、その偏心回転軸を中心に回転して各ディスクグラインダの電源スイッチをオン状態に維持する偏心カムスイッチを有するグラインダ電源SW制御部が設けられていることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
【請求項7】
請求項1記載の2頭式レールフロー削正装置において、
前記単レール走行車は、
レールの長手方向に延びる走行車フレームと、
前記前輪を回動可能に支持する前輪支持部と、
前記後輪を回動可能に支持する後輪支持部と、
前記走行車フレームの前輪側に設けられ、前記前輪支持部の高さを調整可能に支持する前輪レベルアジャスタ部と、
前記走行車フレームの後側に設けられ、前記後輪支持部の高さを調整可能に支持する後輪レベルアジャスタ部とを備えることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。
【請求項8】
請求項1記載の2頭式レールフロー削正装置において、
前記単レール走行車における前記スライド機構部が設けられた部分には、前記スライド機構部の前記一対のスライダそれぞれに前記一対のグラインダ支持板を介して支持された前記ディスクグラインダによるレールのフローの削正状態を確認するための削正状態確認窓部が設けられていると共に、前記削正状態確認窓部の上方には、前記ディスクグラインダによるレールのフローを削正した際に発生する削正粉の上方への飛散をブロックする透明な防塵カバーが設けられていることを特徴とする2頭式レールフロー削正装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レールの頭部の両側に発生したフローを同時に削正可能な2頭式レールフロー削正装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
列車がレール上を繰り返し走行すると、列車の荷重や車輪との接触圧等によってレールの頭部が摩耗や塑性流動してレールフローが発生し徐々に成長することは周知の事実で、レールフローは列車走行の安全性に影響を与えるため定期的に削正する必要がある。このようなレールフローの内、レール頭部の上面が横方向にせり出すレールフローを削正する専用の削正装置として、例えば、フロー削正車(例えば、非特許文献1等参照。)が提案されている。このフロー削正車では、2本のレール上を走行する台車にフロー削正アタッチメント装着し、レールの内側または外側のフローを削正するようにしている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
東光産業株式会社「横フロー削正車」(https://www.to-ko-sangyo.co.jp/publics/index/53/detail=1/b_id=240/r_id=8/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のフロー削正車は、レールの左右両側にフローが発生している場合、台車に対するフロー削正アタッチメントの取付け位置を変更してレールのフローを片側ずつ削正する必要があり、作業効率が良くないという問題があった。
【0005】
特に、港湾等で使用されている大型の門型クレーン等の車輪は両側フランジの車輪であるため、門型クレーンが走行するレールでは左右両側にフローが発生する場合が多く、上述のフロー削正車ではフローを片側ずつ削正する必要が生じ、作業効率が良くなかった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、レール頭部両側に発生したフローを同時に削正して作業効率を向上させることができる2頭式レールフロー削正装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置は、1本のレール上を走行する単レール走行車と、前記単レール走行車の左右両側それぞれにおいて進退する一対のスライダを有するスライド機構部とを備え、前記一対のスライダには、それぞれ、電源スイッチのオンによって回転砥石を回転させるディスクグラインダが設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、前記単レール走行車または前記スライド機構部には、さらに、作業員が掴むハンドル部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、前記ハンドル部には、前記ディスクグラインダそれぞれの電源スイッチを個別にオン/オフする一対のスイッチ操作レバーが設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、前記ハンドル部は、前記単レール走行車または前記スライド機構部に前記単レール走行車が走行するレールを跨ぐようにそのレールの左右両側それぞれで上下方向に延びる一対のハンドルポスト部を有し、前記単レール走行車または前記スライド機構部には、前記一対のハンドルポスト部の上下方向の高さを変更可能に支持する一対のハンドルポスト高さ変更支持部を備え、前記一対のハンドルポスト高さ変更支持部により前記一対のハンドルポスト部それぞれを降下させそれらの下端部を床面や地面等に着けることによって前記一対のハンドルポスト部をスタンドとして使用できるように構成したことも特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、前記スライド機構部には、前記一対のスライダをレールの方向に向かって押し付ける調圧スプリングが設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、さらに、前記ディスクグラインダには、それぞれ、偏心した偏心回転軸を有し、その偏心回転軸を中心に回転して各ディスクグラインダの電源スイッチをオン状態に維持する偏心カムスイッチを有するグラインダ電源SW制御部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、前記単レール走行車は、レールの長手方向に延びる走行車フレームと、前記前輪を回動可能に支持する前輪支持部と、前記後輪を回動可能に支持する後輪支持部と、前記走行車フレームの前輪側に設けられ、前記前輪支持部の高さを調整可能に支持する前輪レベルアジャスタ部と、前記走行車フレームの後側に設けられ、前記後輪支持部の高さを調整可能に支持する後輪レベルアジャスタ部とを備えることも特徴とする。
また、本発明に係る2頭式レールフロー削正装置では、前記単レール走行車における前記スライド機構部が設けられた部分には、前記スライド機構部の前記一対のスライダそれぞれに前記一対のグラインダ支持板を介して支持された前記ディスクグラインダによるレールのフローの削正状態を確認するための削正状態確認窓部が設けられていると共に、前記削正状態確認窓部の上方には、前記ディスクグラインダによるレールのフローを削正した際に発生する削正粉の上方への飛散をブロックする透明な防塵カバーが設けられていることも特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る2頭式レールフロー削正装置は、1本のレール上を走行する単レール走行車の左右両側においてレールに向かって進退する一対のスライダを有するスライド機構部を備え、その一対のスライダそれぞれに電源スイッチのオンによって回転砥石を回転させるディスクグラインダを設け、その2台のディスクグラインダによってレールの左右両側に発生したフローをそれぞれ削正する。
そのため、装置全体を小型化することができると共に、レールの左右両側に発生したフローを左右両側のディスクグラインダによって同時に削正することができるので、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置の側面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置の要部拡大側面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置の正面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置の要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置を構成するスライド機構部の拡大部分断面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置の平面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置の要部拡大平面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置におけるグラインダ支持板やグラインダ等の要部を拡大した要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置におけるディスクグラインダに装着したグラインダ電源SW制御部等の要部を拡大した要部拡大正面図である。
(a),(b)それぞれ図9におけるA-A線断面図であって、本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置においてディスクグラインダに装着したグラインダ電源SW制御部の偏心カムスイッチによって電源スイッチ(SW)をオフにしている状態と、オンにしている状態を示す端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態の2頭式レールフロー削正装置1を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、下記に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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