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公開番号2025067023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176658
出願日2023-10-12
発明の名称足場の制振装置
出願人戸田建設株式会社
代理人個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20250417BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】足場の揺れを抑制することにより、作業員の安全性を確保するとともに、作業性が低下するのを防止する。
【解決手段】足場3の揺れ方向に揺動する重錘6と、前記重錘6の揺動を付勢するばね7と、前記重錘6の揺動を減衰する減衰材8とを備え、前記重錘6が足場3の揺れに同調して揺動することで、前記重錘6の慣性力により足場3の揺れを抑制する。前記重錘6の揺動方向を直線方向に制御するリニアスライダーが設けられている。前記ばね7は、足場3の固有振動数に応じたばね剛性を有するものが用いられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
足場の揺れ方向に揺動する重錘と、前記重錘の揺動を付勢するばねとを備え、
前記重錘が足場の揺れに同調して揺動することで、前記重錘の慣性力により足場の揺れを抑制することを特徴とする足場の制振装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記重錘の揺動方向を直線方向に制御するリニアスライダーが設けられている請求項1記載の足場の制振装置。
【請求項3】
前記ばねは、足場の固有振動数に応じたばね剛性を有するものが用いられている請求項1記載の足場の制振装置。
【請求項4】
前記足場の振動エネルギーを吸収する減衰材が備えられている請求項1記載の足場の制振装置。
【請求項5】
前記減衰材は、前記重錘の質量及び前記ばねのばね剛性に応じた減衰係数を有するものが用いられている請求項4記載の足場の制振装置。
【請求項6】
前記足場が少なくとも吊りチェーンと足場板材とからなる吊足場であり、前記制振装置が前記足場板材の下面側に設置されている請求項1記載の足場の制振装置。
【請求項7】
前記足場が単管パイプなどを組み立てて立設した枠組足場又は単管足場であり、前記制振装置が前記枠組足場又は単管足場の上部に設置されている請求項1記載の足場の制振装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業員の歩行や風圧などに伴う揺れが効果的に抑えられる足場の制振装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、土木工事や建築工事などの際には、主に橋や高速道路などの橋桁の補修工事などにおいて主桁の下部に吊って仮設する吊足場や、主に地面に据えられる足場であって、鋼管を門型に枠組みした建枠に筋交や布板などを組み合わせて組み立てる枠組足場、単管をつなぎ合わせて組み立てる単管足場などが広く用いられている。
【0003】
このうち吊足場は、図5に示されるように、主桁50の下フランジ部に、橋軸方向に所定の間隔で垂設された吊りチェーン51と、複数の吊りチェーン51…間に架け渡された親パイプ52と、隣り合う親パイプ52、52間に、橋軸方向に所定の間隔で懸架された転ばしパイプ53と、複数の転ばしパイプ53…上に跨がって橋軸方向に沿って架け渡された足場板材54と、前記足場板材54の下側に全面に亘って張設された落下防止ネット55とから構成されている。
【0004】
このような吊足場は、吊足場上を作業員が歩行したり、風圧を受けたりするなどによって揺れやすいという欠点があった。
【0005】
足場の揺れを防止するため、例えば下記特許文献1には、振れ止め材を斜め外側に向かって張り出した状態で壁面との間に介在固定した構造が開示され、下記特許文献2には、足場板部材の両端部に爪部材が設けられ、天井の一対の梁に前記爪部材を係合させるようにして架設し、固定具で前記梁に機械的に固定した足場構造が開示されている。
【0006】
また、吊足場の場合、単管の一方側端部を主桁に固定し他方側端部を親パイプに固定することによって揺れを抑える方法や、前記吊りチェーンとは別に、この吊りチェーンより斜め外側に向けて延びる振れ止めチェーンを前記親パイプに設置することで揺れを抑える対策なども施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-55829号公報
特開2007-270571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に開示されるような振れ止め材を設置するには、振れ止め材を設置するための足場を更に外側に張り出して設置する必要がある。また、上記特許文献2に開示される足場板部材の両端部に設けられた爪部材を梁に固定する方法では、作業員の繰り返しの歩行やその他の振動などによって固定構造が緩みやすく、経時的に揺れが徐々に大きくなるおそれがある。
【0009】
また、このような問題は、吊足場に限らず、通常の主に地面に据えられる枠組足場や単管足場などにも生じる場合があり、特に、壁とのつなぎが取れないような足場、例えば配筋からコンクリート打設後、脱型までの間、壁とのつなぎが取れない場合などにおいて、作業員の歩行や横方向からの風圧を受けると、足場の揺れが生じやすい。
【0010】
足場の揺れが大きくなると、足場の倒壊や作業員の墜落事故、資機材の落下・転倒等のおそれがあり、足場上で作業する作業員の安全性が低減するとともに、作業性の低下も懸念される。更に、足場の揺れにより足場が既設物に衝突し、既設物が損傷するおそれもある。
(【0011】以降は省略されています)

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