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公開番号
2025074138
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2025028887,2023064928
出願日
2025-02-26,2017-03-24
発明の名称
非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/525 20100101AFI20250502BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】単一粒子からなるか、又は1つの2次粒子を構成する1次粒子の数を少なくするようにしたリチウム遷移金属酸化物粒子を含む正極活物質を得るための効率的な製造方法を提供する。
【解決手段】体積基準による累積粒度分布の90%粒径
1
D
90
の10%粒径
1
D
10
に対する比
1
D
90
/
1
D
10
が3以下であり、ニッケルを含む複合酸化物粒子を準備することと、前記複合酸化物粒子及びリチウム化合物を含み、前記複合酸化物に含まれる金属元素の総モル数に対するリチウムの総モル数の比が、1以上1.3以下である原料混合物を得ることと、前記第一混合物を熱処理して熱処理物を得ることと、前記熱処理物を乾式で分散処理して第一分散物を得ることと、前記第一分散物を液媒体と接触させて第二分散物を得ることと、を含む非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
体積基準による累積粒度分布の90%粒径
1
D
90
の10%粒径
1
D
10
に対する比
1
D
90
/
1
D
10
が3以下であり、ニッケルを含む複合酸化物粒子を準備することと、
前記複合酸化物粒子及びリチウム化合物を含み、前記複合酸化物に含まれる金属元素の総モル数に対するリチウムの総モル数の比が、1以上1.3以下である原料混合物を得ることと、
前記原料混合物を熱処理して熱処理物を得ることと、
前記熱処理物を乾式で分散処理して第一分散物を得ることと、
前記第一分散物を液媒体と接触させて第二分散物を得ることと、を含む非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法であり、
前記正極活物質が、電子顕微鏡観察に基づく平均粒径
2
D
SEM
に対する体積基準による累積粒度分布の50%粒径
2
D
50
の比
2
D
50
/
2
D
SEM
が1以上4以下であり、下記式(1)で表される組成を有するリチウム遷移金属複合酸化物粒子を含む、製造方法。
Li
p
Ni
x
Co
y
M
1
z
O
2+α
(1)
(式(1)中、p、x、y、z及びαは、1.0≦p≦1.3、0.6≦x<0.95、0≦y≦0.4、0≦z≦0.5、x+y+z=1及び-0.1≦α≦0.1を満たし、M
1
はMn及びAlの少なくとも一方を示す。)
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
式(1)におけるpが、1.0≦p≦1.1を満たす請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記リチウム遷移金属複合酸化物粒子が、体積基準による累積粒度分布の90%粒径
2
D
90
の10%粒径
2
D
10
に対する比
2
D
90
/
2
D
10
が4以下である請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記原料混合物の熱処理が、第一温度での熱処理と、第一温度よりも高い第二温度での熱処理とを含む請求項1から3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記原料混合物の熱処理が、前記第二温度での熱処理の後に、前記第二温度よりも低い第三温度での熱処理を更に含む請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記原料混合物の熱処理が、酸素を含む雰囲気下で行われる請求項1から5のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記第一分散物と液媒体との接触は、第一分散物に対する液媒体の質量比率が2質量%以上20質量%以下で行われる請求項1から6のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項8】
前記リチウム遷移金属複合酸化物粒子が、体積基準による累積粒度分布の90%粒径
2
D
90
の10%粒径
2
D
10
に対する比
2
D
90
/
2
D
10
が4以下である請求項1から7のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項9】
前記
2
D
50
の前記
2
D
SEM
に対する比
2
D
50
/
2
D
SEM
が1以上3以下である請求項1から8のいずれか1項に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車等の大型動力機器用途の非水系電解質二次電池用正極活物質には、高い出力特性と高い耐久性が同時に求められている。高い出力特性を得るには、多くの一次粒子が凝集した二次粒子の構造を有する正極活物質であって、二次粒子内部を中空構造にして高BET化すること、凝集した二次粒子の一次粒子サイズを小さくすること等が有効である。しかしながら、そのような正極活物質では、電極を形成する際の加圧処理、充放電時の膨張収縮等により二次粒子に割れが生じる場合があり、耐久性に改良の余地があった。
上記問題に関連して単一粒子又は1つの2次粒子を構成する1次粒子の数を少なくするようにしたリチウム遷移金属酸化物粒子を含む正極活物質及びその製造方法として二次粒子が凝集したリチウム遷移金属複合酸化物を粉砕して二次粒子の粒度を調整し、粒度調整後のリチウム遷移金属複合酸化物を再度熱処理した方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-243949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の正極活物質の製造方法は、熱処理により得られた二次粒子が凝集したリチウム遷移金属複合酸化物を粉砕して粒度を調整したのち、再度熱処理を行うことから、煩雑であり非効率的であった。
本開示に係る一実施形態は、単一粒子からなるか、又は1つの2次粒子を構成する1次粒子の数を少なくするようにしたリチウム遷移金属酸化物粒子を含む正極活物質を得るための効率的な製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りであり、本発明は以下の態様を包含する。
体積基準による累積粒度分布の90%粒径
1
D
90
の10%粒径
1
D
10
に対する比
1
D
90
/
1
D
10
が3以下であり、ニッケルを含む複合酸化物粒子を準備することと、
前記複合酸化物粒子及びリチウム化合物を含み、前記複合酸化物に含まれる金属元素の総モル数に対するリチウムの総モル数の比が、1以上1.3以下である原料混合物を得ることと、
前記原料混合物を熱処理して熱処理物を得ることと、
前記熱処理物を乾式で分散処理して第一分散物を得ることと、
前記第一分散物を液媒体と接触させて第二分散物を得ることと、を含む非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法であり、
前記正極活物質が、電子顕微鏡観察に基づく平均粒径
2
D
SEM
に対する体積基準による累積粒度分布の50%粒径
2
D
50
の比
2
D
50
/
2
D
SEM
が1以上4以下であり、下記式(1)で表される組成を有するリチウム遷移金属複合酸化物粒子を含む、製造方法である。
Li
p
Ni
x
Co
y
M
1
z
O
2+α
(1)
(式(1)中、p、x、y、z及びαは、1.0≦p≦1.3、0.6≦x<0.95、0≦y≦0.4、0≦z≦0.5、x+y+z=1及び-0.1≦α≦0.1を満たし、M
1
はMn及びAlの少なくとも一方を示す。)
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る一実施形態は、単一粒子からなるか、又は1つの2次粒子を構成する1次粒子の数を少なくするようにしたリチウム遷移金属酸化物粒子を含む正極活物質を得るための効率的な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
実施例2に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
比較例1に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
比較例2に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
実施例4に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
実施例5に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
実施例6に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
比較例3に係るリチウム遷移金属複合酸化物粒子のSEM画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示に係る非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法を、実施の形態に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに特定するものではない。なお、本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
【0009】
[非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法]
本開示の一実施形態に係る非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法は、体積基準による累積粒度分布の90%粒径
1
D
90
の10%粒径
1
D
10
に対する比
1
D
90
/
1
D
10
が3以下であり、ニッケルを含む複合酸化物粒子(以下、「第一複合酸化物粒子」ともいう)を準備することと、前記第一複合酸化物粒子及びリチウム化合物を含み、前記複合酸化物に含まれる金属元素の総モル数に対するリチウムの総モル数の比が、1以上1.3以下である原料混合物を得ることと、前記原料混合物を熱処理して熱処理物を得ることと、前記熱処理物を乾式で分散処理して第一分散物を得ることと、前記第一分散物を液媒体と接触させて第二分散物を得ることと、を含む。そして、前記正極活物質が、電子顕微鏡観察に基づく平均粒径
2
D
SEM
に対する体積基準による累積粒度分布の50%粒径
2
D
50
の比
2
D
50
/
2
D
SEM
が1以上4以下であり、下記式(1)で表される組成を有するリチウム遷移金属複合酸化物粒子を含む製造方法である。
Li
p
Ni
x
Co
y
M
1
z
O
2+α
(1)
式(1)中、p、x、y、z及びαは、1.0≦p≦1.3、0.6≦x<0.95、0≦y≦0.4、0≦z≦0.5、x+y+z=1及び-0.1≦α≦0.1を満たし、M
1
はMn及びAlの少なくとも一方を示す。
【0010】
1
D
90
/
1
D
10
が3以下という粒径が揃った第一複合酸化物粒子を原料とし、これをリチウム化合物と共に熱処理した後、粉砕処理に代えて乾式の分散処理及び液媒体との接触処理を行うことで、単一からなる粒子であるか、又は数少ない一次粒子から構成された粒子(以下、併せて単に「単粒子」ともいう)であるリチウム遷移金属複合酸化物粒子が効率的に製造される。従来の単粒子からなる正極活物質の製造方法では、粉砕による粒度調整を行うが、粒度分布のコントロールが難しく、特に粒度が揃ったシャープな粒度分布を得ることは困難であった。
(【0011】以降は省略されています)
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