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公開番号2025074851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185929
出願日2023-10-30
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G06F 11/30 20060101AFI20250507BHJP(計算;計数)
要約【課題】適切に動作制限された電子制御装置を提供すること。
【解決手段】電子制御装置100は、配線基板10と、配線基板10に実装された制御部20と、制御部20とともに配線基板10に実装され、制御部20よりも保証温度が低い記憶部30と、を備えている。記憶部30は、制御部20からのデータを記憶するものである。制御部20は、配線基板10に実装された記憶部30における保証温度に基づいた動作制限値が設定され、その動作制限値で規定された範囲で動作する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベース基板(10)に実装された制御部(20)と、
前記制御部とともに前記ベース基板に実装され、前記制御部よりも保証温度が低い記憶部(30)と、を備えた電子制御装置であって、
前記記憶部は、前記制御部からのデータを記憶するものであり、
前記制御部は、前記ベース基板に実装された前記記憶部における前記保証温度に基づいた動作制限値が設定され、前記動作制限値で規定された範囲で動作する電子制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記制御部は、周辺温度が変化する状況において行う処理として、
前記周辺温度を取得する周辺温度取得ステップ(S32)と、
自身の温度である制御部温度を取得する制御部温度取得ステップ(S33)と、
前記周辺温度と前記制御部温度とから、前記制御部の温度上昇傾向を取得する傾向取得ステップ(S34)と、
前記温度上昇傾向と前記保証温度とに基づいて前記動作制限値を決定する決定ステップ(S35)と、
前記決定ステップで決定した前記動作制限値で規定された範囲で動作する動作ステップ(S37)と、を備えている請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、周辺温度が変化する状況において行う処理として、
前記周辺温度を取得する周辺温度取得ステップ(S32)と、
自身の温度である制御部温度を取得する制御部温度取得ステップ(S33)と、
前記周辺温度と前記制御部温度とから、前記制御部の温度上昇傾向を取得する傾向取得ステップ(S34)と、
前記温度上昇傾向と前記保証温度とに基づいて、前記制御部または前記記憶部の温度である部品温度の複数の値に個別に対応した複数の前記動作制限値を決定する決定ステップ(S35a)と、
前記決定ステップ後に、前記動作制限値を選択するために前記部品温度を取得する部品温度取得ステップ(S37a)と
前記部品温度に対応する前記動作制限値を設定する設定ステップ(S37b)と、
前記設定ステップで設定した前記動作制限値で規定された範囲で動作する動作ステップ(S37c)と、を備えている請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、
周辺温度が管理された状況において行う処理として、
前記周辺温度を取得する周辺温度取得ステップ(S11)と、
自身の温度である制御部温度を取得する制御部温度取得ステップ(S12)と、
前記周辺温度と前記制御部温度とから、前記制御部の温度上昇傾向を取得する傾向取得ステップ(S13)と、
前記温度上昇傾向と前記保証温度とに基づいて前記動作制限値を決定する決定ステップ(S14)と、を備え、
前記周辺温度が変化する状況において行う処理として、前記決定ステップで決定した前記動作制限値で規定された範囲で動作する動作ステップ(S21)を備えている請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、
周辺温度が管理された状況において行う処理として、
前記周辺温度を取得する周辺温度取得ステップ(S11)と、
自身の温度である制御部温度を取得する制御部温度取得ステップ(S12)と、
前記周辺温度と前記制御部温度とから、前記制御部の温度上昇傾向を取得する傾向取得ステップ(S13)と、
前記温度上昇傾向と前記保証温度とに基づいて、前記制御部または前記記憶部の温度である部品温度の複数の値に個別に対応した複数の前記動作制限値を決定する決定ステップ(S14a)と、を備え、
前記周辺温度が変化する状況において行う処理として、
前記動作制限値を選択するために前記部品温度を取得する部品温度取得ステップ(S21a)と
前記部品温度に対応する前記動作制限値を設定する設定ステップ(S21b)と、
前記設定ステップで設定した前記動作制限値で規定された範囲で動作する動作ステップ(S21c)と、を備えている請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、システムオンチップであり、
前記記憶部は、半導体メモリである、請求項1~5のいずれか1項に記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示された半導体集積回路装置がある。半導体集積回路装置は、温度を検出するとともに、その検出結果が基準値を越えたか否かを基準値毎に判定して出力可能な温度センサと、温度センサの出力信号に基づいて演算ブロックの動作を制御可能な制御ブロックとを備える。制御ブロックは、温度センサの出力信号に基づく割り込み信号によって休止状態から動作状態に復帰し、演算ブロックの温度条件を満たすように演算ブロックの動作条件を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-124125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子制御装置は、制御部と、制御部からのデータを記憶する記憶部とを備えた構成がある。そして、電子制御装置は、制御部が保証温度を超えないように、制御部の動作を制限する。しかしながら、記憶部の保証温度は、制御部の保証温度よりも低いことがある。そのため、電子制御装置は、記憶部の保証温度を超えないように、制御部の動作を制限して消費電力を抑えることが考えられる。この場合、電子制御装置は、制御部の動作を必要以上に制限してしまう虞がある。
【0005】
開示される一つの目的は、適切に動作制限された電子制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示された電子制御装置は、
ベース基板(10)に実装された制御部(20)と、
制御部とともにベース基板に実装され、制御部よりも保証温度が低い記憶部(30)と、を備えた電子制御装置であって、
記憶部は、制御部からのデータを記憶するものであり、
制御部は、ベース基板に実装された記憶部における保証温度に基づいた動作制限値が設定され、動作制限値で規定された範囲で動作することを特徴とする。
【0007】
ここに開示された電子制御装置によると、制御部とともにベース基板に実装された記憶部における保証温度に基づいた動作制限値が設定される。そして、制御部は、その動作制限値で規定された範囲で動作する。そのため、電子制御装置は、記憶部の保証温度を超えないようにしつつ、制御部の機能を最大限引き出して動作させることができる。よって、電子制御装置は、適切に動作制限することができる。
【0008】
この明細書において開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態における電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
第1実施形態における車両搭載前の処理動作を示すフローチャートである。
第1実施形態における車両搭載後の処理動作を示すフローチャートである。
第2実施形態における車両搭載前の処理動作を示すフローチャートである。
第2実施形態における車両搭載後の処理動作を示すフローチャートである。
第3実施形態における車両搭載後の処理動作を示すフローチャートである。
第4実施形態における車両搭載後の処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、図面を参照しながら、本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成や処理の一部のみを説明している場合は、構成や処理の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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