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公開番号2025074898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023186016
出願日2023-10-30
発明の名称試験紙撮像装置
出願人アークレイ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 33/52 20060101AFI20250507BHJP(測定;試験)
要約【課題】画像処理における演算負荷の増大を抑えると共に装置の大型化を防止し、なおかつ周辺減光による影響を低減することができる試験紙撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置30は、撮像面31daと、上壁部31aと、撮像面31daを取り囲む周壁部31b,31cとにより構成される撮像室31と、上壁部31aの中央部に設置されるカメラ32と、上壁部31aに設置され、面状の発光部33aから照明光を照射する照明部33と、を備える。発光部33aは、カメラ32の光軸L32の周りに無発光部34が形成されることにより、光軸L32から離間した領域に設けられている。周壁部31b,31cの内壁面Aは白系材料からなる反射面となっている。発光部33aから内壁面Aで反射されて撮像面31daに照射される間接照明光の光量は、発光部33aから撮像面31daに直接照射される直接照明光の光量よりも大きい。
【選択図】図8


特許請求の範囲【請求項1】
撮像面上に配置された細長形状の試験紙を撮像する試験紙撮像装置であって、
前記撮像面と、前記撮像面に対向する対向壁部と、前記撮像面及び前記対向壁部に交差する方向に延在すると共に前記撮像面を取り囲む周壁部と、により構成される撮像室と、
前記対向壁部の中央部に設置されるカメラと、
前記対向壁部に設置され、面状の発光部から前記撮像面及び前記周壁部の内壁面に向けて照明光を照射する照明部と、を備え、
前記照明部の前記発光部は、前記カメラの光軸の周りに無発光部が形成されることにより、前記光軸から離間した領域に設けられており、
前記周壁部の前記内壁面は白系材料からなる反射面となっており、
前記撮像面を照明する照明光の光量のうち、前記発光部から前記内壁面で反射されて前記撮像面に照射される間接照明光の光量は、前記発光部から前記撮像面に直接照射される直接照明光の光量よりも大きい、試験紙撮像装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記撮像面を照明する照明光の光量のうち、前記間接照明光の割合が60%以上である、請求項1に記載の試験紙撮像装置。
【請求項3】
前記対向壁部における前記撮像室の内部に臨む領域の全面積のうち、前記発光部が設けられた領域の割合は53%以下である、請求項1又は2に記載の試験紙撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、試験紙撮像装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
尿検査装置等において、検体を試薬上に点着させた細長の試験紙(又は試験片等とも呼ばれる)を撮像する試験紙撮像装置が適当される場合がある。一方、例えば特許文献1に記載されるように、そのような専用の装置を用いずに汎用的なデジタルカメラ等によって試験紙を撮像する方法もある。特許文献1に記載のシステムでは、デジタルカメラによって取得した撮像画像に関して、輝度ムラを補正するための補正式が提示されている。
【0003】
また特許文献2に記載された試験片分析装置では、光源として直管蛍光灯が使用されている。試験片の長さ方向の光量分布に関し、バラツキ補正が行われている。このバラツキ補正においては、試験片の試薬層部分の3倍の長さを持った光源により試験片が照射され、さらに測光部の中央に置かれた標準反射板を利用した明度補正が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-95328号公報
特開平10-31011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
撮像面上に配置された細長形状の試験紙を撮像する場合には、カメラから、被撮像物体である試験紙の各部(通常、複数の試薬部が試験紙上に配列されている)までの距離が一定ではない。すなわち、試薬部によって、当該距離は異なる。この前提のもと、撮像画像において、撮像面の端部は周辺減光の影響によって暗くなり得る。その結果、濃度等を正確に反映されず、測定結果に影響がある。
【0006】
周辺減光の影響を是正するためには、上述した従来技術のように補正が考えられる。しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、画像処理の際に輝度ムラの補正を行う必要があるため、画像処理における演算負荷が高くなる傾向にある。また上記特許文献2に記載の装置では、大きな(長い)光源を使用する必要があり、装置全体が大型化する。
【0007】
本開示は、周辺減光による影響を低減することができ、なおかつ画像処理における演算負荷の増大を抑えると共に装置の大型化を防止することができる試験紙撮像装置を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本開示の一態様は、撮像面上に配置された細長形状の試験紙を撮像する試験紙撮像装置であって、撮像面と、撮像面に対向する対向壁部と、撮像面及び対向壁部に交差する方向に延在すると共に撮像面を取り囲む周壁部と、により構成される撮像室と、対向壁部の中央部に設置されるカメラと、対向壁部に設置され、面状の発光部から撮像面及び周壁部の内壁面に向けて照明光を照射する照明部と、を備え、照明部の発光部は、カメラの光軸の周りに無発光部が形成されることにより、光軸から離間した領域に設けられており、周壁部の内壁面は白系材料からなる反射面となっており、撮像面を照明する照明光の光量のうち、発光部から内壁面で反射されて撮像面に照射される間接照明光の光量は、発光部から撮像面に直接照射される直接照明光の光量よりも大きい。
【0009】
[1]の試験紙撮像装置によれば、対向壁部において、カメラの光軸の周りには無発光部が形成されている。面状の発光部は、カメラの光軸から離間した領域に設けられる。この構成に加え、周壁部の内壁面は白系材料からなる反射面となっている。この試験紙撮像装置においては、これらの構成を備えた上で、間接照明光の光量が直接照明光の光量よりも大きくなっている。照明光の割合は、それぞれの光量に基づいて定義される。間接照明光の光量が大きいことにより、内壁面に比較的近い撮像面の端部における周辺減光の影響が低減される。この試験紙撮像装置によれば、撮像画像における輝度の均一化が図られているので、画像処理における煩雑な補正は不要である。また白系材料からなる反射面(内壁面)による光の反射を利用しているので、発光部を大型化する必要もない。
【0010】
[2]上記[1]に記載の試験紙撮像装置において、撮像面を照明する照明光の光量のうち、間接照明光の光量が60%以上であってもよい。この場合、内壁面経由の照明光(間接照明光)の光量が大きくなっているので、周辺減光の影響をより効果的に低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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